TAKE BACK FUTURE キャンペーン

Take Back Future キャンペーンとは?

Take Back Future キャンペーンとは、「教育」を通じて難民・移民の子どもに対する暴力撤廃を目指すキャンペーンで、2018年から4年間の計画で実施します2030年までに子どもに対する暴力を撤廃することが持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals: SDGs)で採択され、暴力撤廃に向けた動きが世界的に強まっている中で立ち上がったこのキャンペーンは、「激動する世界の中で、もっとも弱い立場に置かれている子どもたちのために挑戦し続けていこう」という設立30周年を迎えたWVJの決意表明でもあります。

キャンペーン名の「Take Back Future」は、『現状のままでは失われてしまいかねない、子どもたちの未来を取り戻そう』という決意を込めています。

現在、世界の難民・移民の子どもの数は5,000万人で、そのうち紛争のために避難を強いられている子どもは2,800万人にのぼります。子どもたちは移動する過程で人身取引や性的搾取、児童労働、子ども兵士としての徴用など、多くの暴力の危険にさらされています。また、移動を余儀なくされる子どもたちの多くが教育を受けられていません。十分な教育を受けられずに育った子どもは、人身取引などの暴力に遭うリスクが高いという調査結果も報告されています(UNICEF2017)。

このような現状を受けて、WVJがまず目指すのは、教育を通じた「難民・避難民の子ども」に対する暴力撤廃です。世界で難民として認定を受けている、学齢期(5―17歳)の子ども約640万人のうち、半数以上の約350万人が様々な理由で教育をあきらめざるを得ず、学校に通っていません(UNHCR2017)。

WVJは、難民発生国トップ3であるシリア、アフガニスタン、南スーダン(多い順)のすべてで支援活動を行っており、なかでも、シリア、南スーダンの難民発生に対応した子どもたちへの教育支援に力を入れてきました。この経験を活かし、WVJは本キャンペーンを通じて、①難民の子どもが暴力から守られること ②難民の子どもが健やかに成長し、暴力が繰り返されない未来を築いていけるようになることを目指します。

【難民の子どもに対する暴力撤廃に向けて取り組むこと】     
◆難民・避難民の子どもに対する暴力への日本社会での関心喚起と行動促進
◆子どもに対する暴力撤廃および難民・避難民の子どもへの教育支援に関する政策変容
◆移動により高まる暴力のリスクから子どもを守り、暴力が繰り返されない未来を築く教育支援の拡充*

* 現在実施中、またはこれから実施予定の事業例
・シリア難民およびヨルダン人の子どもたちへの教育支援事業(ヨルダン)
・南スーダン難民の子どもたちへの教育環境整備事業(エチオピア、ウガンダ)
・イラク国内避難民の子どもたちへの教育支援事業(イラク)

リンクTake Back Futureキャンペーンについて、さらに詳しくはこちら
リンクTake Back Futureキャンペーン賛同人の皆さま

世界の難民危機と子どもたち

世界の難民危機と子どもたち

世界では、約2億5,000 万人の子どもたち(子ども9人に1人)が武力紛争によって被災した国や地域で生活をしています。多くの人々が命の危険を感じ、出身国や地域からの避難を余儀なくされており、現在、第二次世界大戦以降最多の約6,560万人(2016年末時点)*の難民・避難民が移動を余儀なくされています。そのうち約2,800万人は子どもで、長引く危機の中で希望の見えない未来に直面しています。
また、難民・避難民の84%が低・中所得国に集中しており、難民問題が世界の最貧国の多くにとって負担になっていることが懸念されています。
(データ出典:Global Trends 2016, UNHCR)

難民の主な出身国

1. シリア:552万人
2. アフガニスタン:250万人
3. 南スーダン:143万人

難民の主な受入れ国
1. トルコ:280万人
2. パキスタン:160万人
3. レバノン:100万人

リンク4位以降はこちらから

難民の子どもたちが直面する暴力

紛争などを理由に移動を余儀なくされた子どもたちは、人身取引や性的搾取、児童労働、児童婚、子ども兵士としての徴用などさまざまな暴力のリスクにさらされています。また、移動を余儀なくされる子どもたちの多くが教育を受けられていません。安心して学べる場がないために、暴力被害の危険性が高まり 、将来への希望を抱き続けることが難しくなっています。

・殺害:2011~2013年の間に1万人以上の子どもが殺害(シリア)
・子ども兵士:2013~2014年に約1万5000人が子ども兵士に徴用(南スーダン)
・児童労働:家計を支えるために200万人以上の子どもが労働(シリア)
・児童婚:難民キャンプの婚姻の1/3 は18歳以下の少女。12-13歳で出産する少女もいる(シリア)

難民・国内避難民とは?

難民とは、宗教、人種、国籍、政治的意見もしくは特定の社会的集団に属しているなどの理由で、迫害を受けるなど生命の安全を脅かされ、他国に逃れなければならなかった人々のことを指します。

紛争や暴力によって恐怖を十分に有するために他国に逃れる人も、難民として保護と援助の対象となっています。

紛争から避難している人が必要とするのは、安全な水、食糧、住居、衛生用品、寝具などの基本的な生活用品です。また、心臓病や糖尿病などの持病や、貧困によって引き起こされる栄養不良、コレラ、下痢などに対応するための薬や医療設備も欠かせません。

また、難民の子どもたちの多くが教育の機会を奪われているだけでなく、苦しい家計を支えるために働くことを余儀なくされています。学校に通えたとしても、継続して学習するための十分なサポートを受けられないことから、中退する子どもも少なくありません。

国内避難民(Internally Displaced Persons: IDPs)とは、内戦や暴力行為、深刻な人権侵害や、自然もしくは人為的災害などによって家を追われ、自国内での避難生活を余儀なくされている人々を指します。国境を越えていないことから、国際条約で難民として保護されません。しかし、難民と国内避難民が置かれる状況はほぼ同じであることから、支援内容も似ることが多いのが現状です。

2016年末時点で、世界の国内避難民数は4,030万人にのぼります。
(データ:Global Trends 2016, UNHCR)

難民の子どもたちの未来を取り戻すのは「教育」

教育は、現存する暴力への対応、そして長期的な解決策の一つです。教育には2つの働きがあります。1つ目は、人身取引や子ども兵士の徴用などの暴力から子どもたちを守る「保護」のための教育です。学校やインフォーマル教育などの学ぶ環境を確保することにより、子どもが子どもらしく安心して過ごし、日常感覚を回復し、必要に応じて専門的な心理的・社会的サポートにつなげることも可能となります。

2つ目は、「未来をつくる」ための教育です。紛争や貧困などで移動を余儀なくされても、避難先で子どもが学び続けられる環境を整えることで、子どもたちの自信の回復、未来への希望につながります。また、学科教育、平和教育、ライフスキルの習得により「失われた世代」*を生じさせないことで、紛争を繰り返さない、貧困の連鎖を断ち切る未来へとつながります。

*「失われた世代 (Lost Generation)」とは:避難の平均年数は17年と言われており、その間、教育の機会を奪われることで必要なスキルが養われない子どもたちのこと。

気軽にキャンペーンに参加する方法

1.#このめだれのめ プロジェクトに参加する 

難民問題について知る、それは、難民となった子どもについて知ること。

#このめだれのめ は、「難民」となって厳しい環境の中を生きている子どもがいることを、一人でも多くの方に気づいてほしい、知ってほしい、との願いをこめて実施をスタートした新しい試みです(2018年4月末から1年間、継続して実施予定です)。

リンク詳しくはこちら

2. イベントに参加する

難民の子どもの明日を取り戻すために、まずは知ることから変えていこう。

「世界難民の日」シンポジウム 
日時:2018年6月2日(土)13:00 - 15:30 (受付開始 12:30)
会場:グロービス経営大学院内 グロービスホール
リンク詳細はこちら
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未来ドラフト2018 わたしと難民がつながるアイデア・コンペティション
エントリー受付締切:2018年8月3日(金)
決勝大会日時:2018年9月2日(日)13:00-17:00 (予定)
会場:東京ウィメンズプラザ
リンク詳細はこちら
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難民の子どもの声・写真・動画

「恐怖と夢」 ~シリアと世界の子どもたち~

ワールド・ビジョンは、シリアの子どもたちが抱えている恐怖と夢について調査しました。また、暴力にさらされることが、子どもの世界観にどのような影響を及ぼすかを探るため、比較的安全な国に住む子どもたちにも同じ質問をしました。

世界中のすべての子どもたちが、恐怖と夢を抱いています。それが現実のものとなるかどうかは、私たち次第なのです。回答の統計結果、そして子どもたちが、それぞれの夢と希望について語る動画をぜひご覧ください。

A Brighter Future ~南スーダン難民の子どもたちが絵を通して表現~

2013年12月以来、およそ90万人もの南スーダン難民が、世界の中でも最も革新的な難民政策をとっている国、ウガンダに逃れています。ヴィオラちゃんは、16歳にして、妻であり母親です。南スーダンの紛争により両親を亡くし、残された家族を養うためには、結婚するしか選択肢がありませんでした。

多くの南スーダン難民が厳しい環境下で生活する中、彼らに少しでも希望を持ってもらおうと、ワールド・ビジョンとアパーシャル(Apartial)というアーティスト集団が、彼らが歩んできたストーリーや未来への想いをアートを通して表現するというプロジェクトを立ち上げました。ヴィオラちゃんは、どのような絵を描きあげたのでしょうか。 平和を切に求める子どもたちのストーリーとアート作品をぜひご覧ください。

アドボカシー活動

子どもに対する暴力撤廃:世界の動き

世界では今、紛争・虐待・いじめ・人身取引など様々な暴力により、5分間に1人の子どもが命を落としています。
また、毎年2人に1人の子どもが、虐待、搾取、ネグレクト、人身取引、児童労働、女性器切除、早期結婚、オンラインを含むいじめなど、何らかの形で暴力にさらされています。
2016-2017年の1年間だけでも
・身体的、性的、あるいは精神的暴力に遭った子ども:約10億人
・身体的暴力:4人に1人
・性的暴力:4人に1人(女子)、13人に1人(男子)
※実際の被害は、性的被害の場合は申告件数の30倍、身体的暴力の場合は75倍にものぼる
(データ出典:米国・疾病予防管理センター(CDC)による報告書"Global Prevalence of Past-year Violence Against Children: A Systematic Review and Minimum Estimates"(2016))

暴力撤廃のためのグローバル・パートナーシップ

このような現実を踏まえて「子どもに対する暴力撤廃のためのグローバル・パートナーシップ(Global Partnership to End Violence Against Children: GPeVAC)」が創設されました。GPeVACの運営は、国家、市民社会、民間企業など、子どもの暴力撤廃に携わる様々なステークホルダーにより行われており、「子どもが暴力にさらされることなく育つ世界」をビジョンに掲げ、子どもに対する暴力撤廃を目指しています。

WVJは、GPeVACの事務局長を招聘し、子どもたちを守るために私たち一人一人が何ができるのかを考えるセミナーをパートナー団体とともに開催しました。

詳しく見る1

ソリューションズ・サミット~アドボカシーの成果が結実~

2018年2月14-15日の2日間、スウェーデンの首都ストックホルムにて「子どものための2030アジェンダ:ソリューションズ・サミット」(Agenda 2030 for Children: End Violence Solutions Summit)が開催されました。

スウェーデンのシルヴィア王妃のスピーチで開会したサミットには、67カ国から、当事者である子どもたち、各国政府、市民社会、民間企業、国際機関、専門家など、子どもに対する暴力をなくすための様々な取り組みを行うステークホルダー386名が参加し、子どもに対する暴力を取り巻く現状や、予防や撤廃のための方策などについて、議論を行いました。

サミットには、日本の市民社会の代表として、ワールド・ビジョン・ジャパンから柴田スタッフが参加しました。

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難民支援募金にご協力をお願いします

紛争で故郷も家族も失った子どもたちが未来への希望まで失ってしまう前に

紛争により避難を余儀なくされている子どもたちに学ぶ機会を提供するために難民支援募金にご協力ください。

今すぐ募金

Take Back Future キャンペーンを応援してくださる賛同人の皆さま

法人の皆さま

個人の皆さま(あいうえお順)

牛山 大様(ハリウッドビューティグループ 代表取締役社長)
大橋 正明様(聖心女子大学人間関係学科 教授)
國井 修様(世界基金 投資効果戦略室長)
木暮 太一様(作家・経済コメンテーター)
駒崎 弘樹様(認定NPO法人フローレンス代表理事)
寺尾 聖一郎様(電通コンテンツビジネス・デザイン・センターコンテンツビジネス開発室ビジネスプロデュース部専任部長)
橋本 直子様(ロンドン大学難民法イニシアチブ博士アフィリエイト)
船橋 力様(トビタテ!留学JAPAN プロジェクトディレクター)
古田 大輔様(BuzzFeed Japan創刊編集長)
山田 邦雄様(ロート製薬会長)
吉田 徹様(北海道大学教授)

難民問題についてメールをお届けします

ワールド・ビジョン・ジャパンから、難民問題に関する情報をメールでお送りします。
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