教育

世界では5,900万人の子どもたちが、学校へ通えません

子どもたちが教育を受けられない理由

世界には、教育を受けられない子どもたちが5,900万人いると言われており、その半数以上がアフリカのサハラ砂漠より南の地域で暮らしています。

学校が近くになかったり、あったとしても先生がいなかったり、様々な理由で教育の機会が奪われています。また、家計が苦しいために、保護者が子どもの勉強より労働を優先させてしまい、家事や水汲みなどで学校に行かせてもらえないこともあります。

ほかにも、女の子であることを理由に教育を受けることが許されなかったり、紛争災害によって教育の機会が奪われている子どもたちがいます。

授業を受ける子どもたち写真
真剣な眼差しで授業を受ける子どもたち(マリ)

教育は未来を切り開く鍵

教育の持つ効果は計り知れません。子どもは教育を受ける期間が1年延びるごとに、彼らが大人になってからの収入は約10% 増加し、また、国の若者による学校教育履修期間の平均が1 年長くなるごとに、その国の貧困率は9% 低下すると言われています。

特に女の子への教育は、5 歳未満児死亡率の低下や、出生率の低下などにも効果をもたらすと言われており、また、教育を受けた母親から生まれた子どもたちは、相対的に学校に通う可能性が高くなるということも報告されています(出典:UNICEF2016)。

学校に続けて行けることを喜ぶ女の子写真
学校に続けて行けることを喜ぶ女の子(インド)。世界には、勉強をしたくても続けられない子どもがたくさんいます

すべての人に質の高い教育を-国際社会の決意

教育は子どもの権利条約で保障された基本的な権利です。

この権利を保障するために、国際社会は1990年に「万人のための教育」を世界共通の目標として掲げています。すべての人に基礎教育として幼稚園・保育園や小学校、中学校などで、生きていくために必要な知識や能力を身に付けるための教育を提供することを約束しました。その後2000年には、「ダカール行動枠組み」と「ミレニアム開発目標(MDGs)」の2つを目標として定め、その実現に向け様々な取り組みを行ってきました。

2015年からは「持続可能な開発目標(SDGs)」の中にも、教育分野の目標として、「すべての人が公平に受けられる質の高い教育の完全普及」にが明記されており、教育はすべての開発目標の達成に欠かせない要素として認識されています。

シリアから逃れ、ヨルダンで教育を受ける子どもたち写真
シリアから逃れてきた子どもたち。難民として暮らすヨルダンで教育を受けています

ワールド・ビジョンの取り組み

ワールド・ビジョンは、すべての子どもが、人種、性別、障がいの有無にかかわらず、生まれながらに持っている可能性を十分に開花できるように願っています。
そのために、チャイルド・スポンサーシップを中心とする開発援助緊急人道支援を通じて、どのような状況においても、子どもたちが教育を受けることができるように環境を整えたり、必要に応じて学校教育を補完するような教育支援を行っています。

また、特に近年では、紛争の影響下にある子どもたちの未来のために教育支援の必要性が高まっています。シリアでは、長引く内戦の影響で国外へ逃れたシリア難民の子どもたちのうち、半数以上にあたる約70万人が学校に通うことができていません。また、2011年に独立を果たした南スーダンでは、2013年12月、再び内戦状態となり180万人以上の子どもたちが教育を受ける機会を奪われています。

ワールド・ビジョンは校舎の建築・修復など、子どもたちが安全に学ぶ環境の整備、難民の子どもたちのための学校運営、補習授業の開催、教員の養成・研修、教育を受ける重要性、女子の教育などの啓発活動、コミュニティの学校運営への参画促進等を行っています。

子ども写真
家の近くに学校ができたことで、それまで片道1時間半かかった通学が楽になりました(レソト)

教育がもたらす明るい未来(動画)

教育は、子どもたちが自らの健康を守り、貧困から抜け出すために必要となる知識を提供します。ワールド・ビジョンは、世界中の子どもたちに教育の効果をもたらすために、コミュニティ(地域)などと連携しながら、革新的な取り組みを行っています。

教育がもたらす明るい未来(約2分)