世界の難民危機と子どもたち

世界では、約2億5,000 万人の子どもたち(子ども9人に1人)が武力紛争によって被災した国や地域で生活をしています。多くの人々が命の危険を感じ、出身国や地域からの避難を余儀なくされています。

約2億5,000 万人の子どもたちが
武力紛争によって被災した国や地域で生活をしています

多くの人々が命の危険を感じ、出身国や地域からの避難を余儀なくされており、現在、第二次世界大戦以降最多の約6,560万人(2016年末時点)*の難民・避難民が世界をさまよっています。そのうちの約2,800万人は子どもで、長引く危機の中で希望の見えない未来に直面しています。

また、難民・避難民の84%が低・中所得国に集中しており、難民問題が世界の最貧国の多くにとって負担になっていることが懸念されています。
(データ出典:Global Trends 2016, UNHCR)

難民とは

難民とは、宗教、人種、国籍、政治的意見もしくは特定の社会的集団に属しているなどの理由で、迫害を受けるなど生命の安全を脅かされ、他国に逃れなければならなかった人々のことを指します。

紛争や暴力によって恐怖を十分に有するために他国に逃れる人も、難民として保護と援助の対象となっています。

紛争から避難している人が必要とするのは、安全な水、食糧、住居、衛生用品、寝具などの基本的な生活用品です。また、心臓病や糖尿病などの持病や、貧困によって引き起こされる栄養不良、コレラ、下痢などに対応するための薬や医療設備も欠かせません。また、難民の子どもたちの多くが教育の機会を奪われているだけでなく、苦しい家計を支えるために働くことを余儀なくされています。学校に通えたとしても、継続して学習するための十分なサポートを受けられないことから、中退する子どもも少なくありません。

国内避難民とは

国内避難民(Internally Displaced Persons: IDPs)とは、内戦や暴力行為、深刻な人権侵害や、自然もしくは人為的災害などによって家を追われ、自国内での避難生活を余儀なくされている人々を指します。国境を越えていないことから、国際条約で難民として保護されません。しかし、難民と国内避難民が置かれる状況はほぼ同じであることから、支援内容も似ることが多いのが現状です。

2016年末時点で、世界の国内避難民数は4,030万人にのぼります。
(データ出典:Global Trends 2016, UNHCR)

数字で見る世界の難民危機

難民数2250万人
国内避難民数4030万人
難民の主な出身国 難民の主な出身国
難民の主な受入れ国 難民の主な受入れ国

データ出典:Global Trends 2016, UNHCR

世界で起きている難民危機

シリア難民

2011年にシリアの政府軍と反政府軍による武力衝突が本格化してから、シリア紛争が深刻化し、多くの住民が国内外での避難生活を強いられ、危機的な状況下で暮らしています。

南スーダン難民

南スーダンは、1956年にイギリス・エジプトから独立する際、北部と分離・独立を求める内戦が南部で勃発し、以来2011年の南スーダン独立まで、約半世紀にわたる長い紛争が続きました。

イラク難民

2014年から激化しているイラクでの紛争により、多くの一般市民が巻き込まれ、犠牲となっています。国内の紛争に加えて、5年以上に渡って続いているシリア内戦による難民も受け入れているイラクの...

ミャンマー難民

2017年8月の武力衝突によりミャンマー・ラカイン州北部からバングラデシュ側へ避難した人々(大部分は少数民族ロヒンギャ)の数は60万人を超えています。

紛争により家を追われ、生活が一変しました子どもたちに
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ワールド・ビジョンジャパンの難民支援
難民の子どもたちの明日を取り戻す「教育」

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コンゴ難民・中央アフリカ共和国難民

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ミャンマー カチン州国内避難民

国内避難民(IDP)を対象に、チプウェ・タウンシップのIDPキャンプ2ヵ所で、市場にアクセスが困難な世帯向けに米、豆類を、2歳...

過去の紛争・難民に関するお知らせ(一部)

Take Back Future キャンペーンとは、「教育を通じて、紛争や貧困により移動を強いられる子どもたちに対する暴力を撤廃し、暴力が繰り返されない未来を築く」ことを目指し、ワールド・ビジョン・ジャパンが2018年から4年間の計画で展開するキャンペーンです。2030年までに子どもに対する暴力を撤廃することが持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals: SDGs)で採択され、暴力撤廃に向けた動きが世界的に強まっている中で立ち上がったこのキャンペーンは、「激動する世界の中で、もっとも弱い立場に置かれている子どもたちのために挑戦し続けていこう」という設立30周年を迎えたWVJの決意表明でもあります。

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