災害

世界では毎年2億人が自然災害で被災しています

自然災害がもたらす問題

世界各地で発生する地震、津波、洪水、台風、干ばつなどの自然災害によって奪われる人命の90%以上は途上国の人々のものです。

災害は一瞬にしてそれまでの生活基盤を破壊するだけでなく、その後も長期にわたって人々の生活を脅かします。

特に、開発途上国や地域においては、都市化が進む一方で、遅れたインフラ整備や森林伐採などの人為的要因により、地域全体の災害への脆弱性が高く、大きな被害が出やすい状況にあります。

また、自然災害は、その被害状況にもかかわらず、発生する場所によっては報道が少なかったり、支援が長期に継続する間に人々の注目が薄れ、支援のために必要な活動資金が集まらなくなるという問題もあります。

2013年11月、巨大台風に襲われたフィリピン
2013年11月、巨大台風に襲われたフィリピン

もっとも犠牲になるのは子どもたち

自然災害によって、子どもたちの生活環境が破壊されると、たとえ最初の危機的状況を生き抜くことができても、生きるための厳しさは増していきます。

不衛生な環境、食料や水の不足などが子どもたちの命を奪います。そのため、子どもたちに適切な食料と十分な水、安全で衛生的なシェルターをできるだけ迅速に提供することが必要です。

また、中長期的な支援の中で子どもたちの心のケアや教育を受ける場の提供が重要な活動となります。

「靴は津波で流され、裸足で逃げなければなり ませんでした。被災して初めてはく靴になります」東日本大震災発生から約1カ月後、支援で靴を受け取った男性はこう話しました。
「靴は津波で流され、裸足で逃げなければなりませんでした。被災して初めてはく靴になります」東日本大震災発生から約1カ月後、支援で靴を受け取った男性はこう話しました

災害支援:緊急から復興まで

災害発生直後の緊急時には、食糧、衣料、毛布、テントなどを迅速に配布します。災害によって心に傷やストレスを負った子どもたちのためには、チャイルド・フレンドリー・スペース(CFS)を運営します。CFSで子どもたちは安心して遊び、傷ついた感情を表現し、必要な心のケアを受けます。

一瞬にして日常を奪われた子どもにとっては、災害前に学校へ行っていたように毎日通って友だちと会える場所ができることは、日常性を回復し心の安定へとつながります。

また、CFSに子どもが集まることから、親がはぐれてしまった子どもを見つけやすくなり、子どもと再会できる場ともなります。

緊急支援を経て、人々の生活の回復に向けて保健衛生支援、農業復興、住居支援など、生活基盤を取り戻すための復興支援を行います。

チャイルド・フレンドリー・スペースに集まった子どもたち(フィリピン)
チャイルド・フレンドリー・スペースに集まった子どもたち(フィリピン)

「防災・減災」で被害を最小限に

災害が起きた時に被害が出ないようにする「防災」とともに、防ぎようのない被害を最小限に抑えるための「減災」が重要です。

このためワールド・ビジョンは、様々な自然災害を前もって想定し、そのリスクに備える「防災・減災」の活動に力を入れています。「防災・減災」活動には、コミュニティが抱える脆弱性を減らすこと、災害がもたらす危険を緩和すること、災害に対するコミュニティの対応力を育てることを含みます。

被災してもその後に回復できる強さを持つコミュニティが育つことが、子どもたちを守ることにつながるのです。

災害発生に備えるために集まって話すコミュニティの人々(ウガンダ)
災害発生に備えるために集まって話すコミュニティの人々(ウガンダ)

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