【ネパール大地震から1年】誰も取り残さない復興を目指して

(2016.4.24)

38万人以上の方々に支援を届けることができました

仮設校舎で学ぶ子どもたち
「教室をありがとう」。仮設の教室で学ぶ子どもたち。
緊急時だからこそ、子どもたちが友だちと遊んだり勉強して"日常"を取り戻せる環境が大切です
ネパールで2015年4月25日に発生したマグニチュード7.8の大地震、続く5月12日のマグニチュード7.3の余震で9,000人近くの命が奪われてから1年。

ワールド・ビジョンは地震発生直後から、子どもや女性、遠隔地に住む人々など、最も困難な状況にある人々を対象に活動を行い、この1年間に子ども17万人を含む38万6,000人以上に支援を届けました。

地震発生直後から半年間は、物資配布や子どもたちが安心して遊べる場を提供するチャイルド・フレンドリー・スペース(CFS)の運営など、およそ23万人に緊急支援を届けました。

2015年10月以降は、緊急災害に備えた地域の体制を整え、地域の人々が自らの力で災害から立ち直ることができるよう、コミュニティや関係者と連携を深めつつ、長期的な支援を行っています。


WVの支援で建てられた仮設校舎の前でニシェルくんとお母さん
WVの支援で建てられた仮設校舎の前で。「地震の後、ニシェルは夜に泣いたり、怖がったりしましたが、仮設校舎ができて学校に行けるようになり、友だちと遊べるようになってからは泣かなくなりました。息子は地震のショックと恐怖から立ち直りつつあると思います」とお母さんの二キータさん

チャイルドフレンドリースペースで遊ぶネパールの男の子。
「地震で家が壊れて、何も残っていません。今はテントで寝ています。前の家のことを思い出すと寂しいけど、CFSに来られて嬉しい」とナラヤン君(10歳)
ネパール大地震の教育プロジェクト担当スタッフと子どもたち
仮設校舎で子どもたちと遊ぶ、WVの教育プロジェクト担当スタッフ

新しい命が無事に生まれるように

支援で建設された診療所で赤ちゃんを出産したアムリタさん(24歳)
無事に出産した男の子を抱くアムリタさん(24歳)
大地震で、多くの医療施設も破壊されました。ネパールの首都カトマンズの北西に位置するガンダキ県ゴルカ郡にある産院も地震の影響で使えなくなり、地震直後は、テントで診療を行いました。

間もなくして、建物の入り口近くの小さい部屋で診療を行うようになりましたが、「小さな部屋の壁にはひびも入っていたし、診察も分娩も同じ場所でしていて、誰も診察を受けたくないような環境でした」と補助助産師のスニタさんは言います。

ワールド・ビジョンは、このような産院、医療施設の修復、建設支援を行うとともに、地震で使えなくなってしまった医療器具や、次の災害に備えた太陽光発電の設備も支援しています。

地震で壊れてしまったゴルカの産院で産前検診を受けていたアムリタさん(24歳)も、修復が終わり、診察室と分娩室が別々に整えられた産院で、第二子の男の子を無事に出産することができました。

誰も取り残さない復興を目指して

チャイルド・フレンドリー・スペースの前で笑顔の女の子たち
35カ所でCFSSを運営し、子どもたちの心のケアを行っています
国際NGOワールド・ビジョンは、復興、防災活動を継続するにあたって、ジェンダーとソーシャルインクルージョン(社会的包摂)に配慮し、誰も取り残さない復興を目指します。
特に行政機関による支援が届きにくい子どもたちと人々の支援に努めます。

教育支援
地震によって150万人の子どもたちが学校に通えなくなり、現在も95万人以上の子どもたちへの教育支援が急務です。子どもたちが安心して学校に通うことができるように、校舎の建設、今後の災害に備えた防災設備支援、先生が子どもたちの心のケアができるようになるための研修を計画しています。

保健支援
地震によって1200以上の医療施設が破壊されたため、妊産婦、新生児のための施設の建設、改修を継続します。ネパール政府と協力し、山岳地帯などに住む遠隔地の人々が簡易治療を受けられるヘルス・ポストの建設と改修や、地域の保健ボランティアへの研修を実施予定です。

生計向上支援
地震発生直後は食糧配布支援を行いました。被災した人々の多くが農業で生計を立てていることから、今後の収入向上のために必要な農業支援を行います。農具、種や家畜などを提供するとともに、合わせて研修も実施する計画です。


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世界の子どもたちのための募金


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