東日本大震災 第93報~95報

2013.02.22

第95報:将来の災害に備え、ダイエーと協定を締結(2013.2.22)

2013年2月15日(金)、ワールド・ビジョン・ジャパンと株式会社ダイエー(以下ダイエー)は、将来の国内災害に備えるため、「災害時における物資の供給に関する協定」を締結しました。


より迅速な支援が可能に

協定書を持つ、野口氏(左)とWVJマーケティング部部長高木
協定書を持つ、野口氏(左)とWVJマーケティング部部長高木

東日本大震災発生後、ワールド・ビジョン・ジャパンとダイエーは岩手県・宮城県の仮設住宅/みなし仮設住宅に入居する約14,000世帯への生活用品や、実用衣料品等の物資支援で協働しました。

この経験をふまえ、今回の協定は、今後日本国内で大規模災害が発生した際に、ワールド・ビジョン・ジャパンが実施する被災地支援において、ダイエーが支援に必要な物資(食料品、衣料品、寝具類等)の供給に協力することを定めるものです。豊富な緊急復興支援の経験を有するワールド・ビジョン・ジャパンと、各地に多くの店舗を有するダイエーのパートナーシップにより、物資供給を中心とした迅速、かつスムーズな緊急対応や復興支援が可能になることが期待されます。

生活用品セット(一部)
生活用品セット(一部)

2月15日(金)に行われた調印式には、ダイエー総務人事本部副本部長の野口敏光氏が出席。「今回、東日本大震災を通じて、行政機関以外と連携する支援の認知度が高まったと思います。当社の災害支援体制は、ワールド・ビジョン・ジャパン様という新しいパートナーを得たことで、新たなステップへ踏み出せました。また、仮設住宅での生活に必要な物資をパックにして支援するというワールド・ビジョン・ジャパン様のアイディアは、とても勉強になった点です」と話してくださいました。



第94報:南三陸町の高校生が、「国連事務総長水と災害に関する特別会合」で震災を通じた経験をスピーチ(2013.2.21)

2013年3月6日(水)にニューヨーク国連本部で開催される「国連事務総長水と災害に関する特別会合」において、宮城県南三陸町在住の三浦ほのかさん(高3)がスピーチを行います。

三浦さんは、中学1年生の頃から南三陸町でジュニア・リーダーとして活動。東日本大震災発生時にはジュニア・リーダーの会長を務め、震災後のジュニア・リーダー活動の再生に大きく貢献しました。

ワークショップで話し合う三浦さん(中央)
ワークショップで話し合う三浦さん(中央)

そして、2012年1月から6月にかけて、ワールド・ビジョン・ジャパンが同町教育委員会とともに実施した"「子どもに笑顔を!地域に夢を!」南三陸町まちづくりプロジェクト"にも積極的に参加。

南三陸町がより良く復興するためには何が必要で、また自分たちには何ができるか、10回以上に及ぶワークショップや2回のイベントを通じ、他のジュニア・リーダー、南三陸町の子どもたちと一緒に考え、2012年6月には同町の佐藤町長に提案書を提出しました。

当日、三浦さんは東日本大震災による自身の被災体験と、まちづくりプロジェクトを通じて得た経験についてお話しする予定です。

第93報:ワールド・ビジョン・香港の事務局長が被災地を訪問(2013.2.14)

面瀬小学校の子どもたちとケビン氏(中央)
面瀬小学校の子どもたちとケビン氏(中央)

「今回の訪問は、私自身にとっても大きな励ましとなりました。復興が、物質的な面だけでなく、人々の心の面でも進んでいくことを望み、また祈ります。被災された方々には、決して一人ぼっちではないこと、多くの困難に自分たちだけで立ち向かっているのではないと、実感してほしいと思います。私たちワールド・ビジョンの"家族"を含む世界中の多くの人々が、皆さんと一緒に歩んでいます」。昨年に続き2回目の被災地訪問を終えたワールド・ビジョン・香港(以下WV香港)事務局長のケビン・チュウの言葉です。

東日本大震災は香港でも大きく報道され、ワールド・ビジョン・香港には台湾に次いで2番目の額となる、750万ドルの募金が寄せられました。チュウ事務局長は昨年2月、そして今年2月4~8日に来日し、ワールド・ビジョン・ジャパン(以下WVJ)が宮城県気仙沼市と新潟県柏崎市で行っている復興支援を視察しました。

気仙沼市の子どもたちと交流しました

横綱を目指す男の子と、相撲をとる一幕も
横綱を目指す男の子と、相撲をとる一幕も

2月7日(木)、チュウ事務局長は気仙沼市立面瀬(おもせ)小学校を訪問。面瀬小学校は、将来の災害に備えるためWVJが太陽光発電システム、井戸、防災倉庫を支援した学校の1つです。防災倉庫の壁には、5年生の子どもたちが総合学習の一環として制作した「未来の面瀬」が描かれています。たくさんの魚が泳ぐ海や川、多くの動物がいる山、家や商店、人々の笑顔が集まる町など、復興に対する思いと、豊かな自然を愛する子どもたちの思いが伝わってきます。

当日、チュウ事務局長は5年生の子どもたちと交流の時間を持ちました。子どもたちからは、面瀬地域が持つ豊かな自然や、壁画に込めた復興に対する思い、「将来の私たちや、未来の子どもたちが希望を持って暮らせるような地域になってほしい」という願いが伝えられました。



子どもたちは、前を向いて歩いています

質問を投げかけるチュウ事務局長
質問を投げかけるチュウ事務局長

チュウ事務局長からは、自身が世界中の子どもたちに尋ねている、「あなたの将来の夢は何?」という質問が投げかけられました。子どもたちからは、「大工」「英語の先生」「ギタリスト」「保育士」など様々な夢があげられ、「相撲の横綱になりたい」と答えた男の子とチュウ事務局長が実際に相撲をとる一幕もあり、教室は子どもたちの大きな笑い声に包まれました。

学年主任の熊谷先生は、「(壁画制作)は子どもたちにとって、震災に目を向け、自分たちなりに将来について考える機会となりました。こういう機会を与えられ、とても恵まれていると思います。 "世界中の人たちが見守ってくれている""頑張ったことをほめてもらえた"という思いで、子どもたちは日に日に明るくなっています。前向きな子どもたちに成長してほしい、と願っています」と話してくださいました。

震災発生から間もなく2年。香港を始め、世界中のワールド・ビジョンを通じて届いた支援は被災地の子どもたちに届き、震災を超えて未来に向けて歩む一歩を支えるための、力となっています。