若者、半端ないって⑤「常識」だと思っていることを「疑う」

(2018.11.22)

こんにちは。「未来ドラフト2018~わたしと難民がつながるアイデア・コンペティション~」 で優勝したアイデアを実現させるために挑戦しているユースチーム「アイデア実現部隊」のメンバー、東京大学大学院在籍中の影山陽紀です。

学部までは理系として物理学を学んでいた自分が、今回のプロジェクトに参加する事になった意気込みを語りたいと思います。

「驚き」を求めていた小学生時代

ぼくは、幼稚園の頃から図鑑や本を読むのが大好きで、ひたすら本を読み続ける子ども時代を過ごしていました。そんな中で、6歳のころに星新一さんのショートショート(小説の中でも特に短い作品のこと)に出会いました。星新一さんは生涯に1000以上のショートショートを書いた日本を代表するSF作家です。このショートショートはどの話も予想もできない、驚くべきオチがついており、自分の予想を覆してくる面白さを感じながら時間を忘れて読みふけりました。

7歳の誕生日に親に頼んで全集を買ってもらい、その年のうちに全て読み終えました。その後も何度も読み返す過程で「自分が当たり前だと思っている事は、実は当たり前でなければならない根拠はないにも関わらず、これらの常識を無批判で受け入れているのでは」と、思いを抱くようになりました。この、気づきと驚きを求める姿勢は、今に至るまでの自分の中での大きな行動指針となっています。

小学校時代

社会に疑問を持っていた中高時代

中高時代は、ぼくのいる社会のシステムに疑問をもっていました。家からかなり離れた中高一貫校へ進学する事になったのですが、通学で往復3時間以上もかかり、ここまで時間をかけて学校に通う意義というものが分からなくなっていました。小学校の頃感じていた、自分がその町の一部になっているような安心できる感覚がなくなり、長時間かけてある一点に集まり帰っていくその仕組み自体に違和感を覚えました。

この意味では、居場所を構築する事が出来ていなかったのかもしれません。人と関わるのが嫌になった時もあり、それでも強制的に学校に通わなければならない、という社会的要請についても納得できないものがありました。なんだかんだで、無事卒業する事になるのですが、そのような中で、「良い社会」とはどのようなものなのか、という事に疑問を持つようになりました。科学の急激な進歩によって引き起こされた急激な変化に、今の現代社会は適応できていないのではないか。そもそも人間とはどのような生き物なのか。その根本原理を明らかにすれば、より人間に合った社会を作り上げる事が出来るのではないか、という発想も生まれました。自分が「常識」だと思っている事を「疑う」小さい頃からの意識もあり、我々とは全く異なる世界から、我々が思っている「常識」を批判的に見る事が必要なのでは、と考えました。

この為、大学はこのような分野へ進むかかなり悩んだのですが、小さい頃から図鑑を読むことや科学が大好きであった事と、「本当に未来は決まっていないのか」「量子力学で記述されるような常識とは異なる物理法則によって世界は記述されているのか」という興味も同様にあり、大学では、物理学を学ぶ事に決めました。

星新一さんのショートショート全集

意味がある事とは

大学時代、物理学の勉強の傍ら、興味がある理系以外の授業の受講や、近代化の影響から逃れ自然と調和する生活がまだ残っている地域への渡航プログラムに参加するなど、自分の持つ様々な興味を追求する事ができました。

そして、学部4年生となり、研究室に配属され一研究中心の毎日が始まりました。それ自体は楽しいものでもあったのですが、「将来何をするか」という事に関してすごく悩みました。科学者を目指すというのは一つの大きな選択肢だったのですが、それと同時に「この世界の色々な事を知らないまま先に進んでいいのか」という疑問も生まれていました。この世界はとても広く、色々な社会が存在しています。そして、そのような世界には自分たちとは全く異なる価値観で生きている人たちがいるかもしれません。それらを知ることが、より良い社会の在り方につながるかもしれませんし、また自分たちが少し彼らの認識を変える事で莫大な良い効果を与えられるかもしれません。そのような思いが広がり、分野の異なる大学院へ進学する事にしました。

そして、このプロジェクトに出会いました。



「紙芝居」としての、ビディビディキャラバン

このプロジェクトはいわば、「紙芝居」のようなものだと思っています。昔の日本では紙芝居屋というものがあり、面白い紙芝居を運んだ紙芝居師が自転車で街を周り、子どもたちに夢と希望を与えていました。テレビの誕生とともに、日本では消えていくのですが、本質としてはそれに近いものだと思っています。

「わくわくアイテム」を乗せたキャラバンが幸せを運びながら、難民キャンプの子どもたちを繋げていく。この仕組みは構造的にも、十分受け入れられるものだと我々は確信しています。今回の3日間のチャレンジで得られたフィードバックを元に、継続的にプロジェクトとして実現させる事が出来れば、ビディビディの子どもたちの人生に大きな希望を与える事になるでしょう。
また、世界中の同じような問題を抱える地域すべてに広げていくことも可能であると考えています。世界中でキャラバンが走り回り、子どもたちをつなげていく。そのような未来を我々は期待しています。

その意味でも今回の3日間のチャレンジは重大な意味を持ちます。世界の子どもたちが笑顔になる重要な第一歩です。しかし、このプロジェクトの実現を我々のみでは遂行する事ができない現状があります。

現在、我々は「ビディビディキャラバン」プロジェクト実現のためにクラウドファンディングを行っており、皆さんの支援を求めています。

皆さんとともに、子どもたちに笑顔を届けられたら良いと心から思っています。

世界の子どもたちが笑顔になる重要な第一歩を踏み出す為にも、何卒ご支援をよろしく願いいたします。



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