【シリア危機】「恐ろしく、身も凍るような」アレッポでの戦闘

(2016.12.19)

アレッポ東部アレッポ東部の様子(2016年11月29日撮影)
シリア北部の都市、アレッポ(反政府勢力の最大の拠点)をめぐる攻防が、最終段階を迎えるにあたり、新たな暴力が恐怖を募らせています。政府軍などが民間人の家に押し入り、80人以上の市民を殺害したことに加え、拘束や強制徴兵の懸念があると国連機関は報告しています。ワールド・ビジョンは、引き続きアレッポ東部を逃れる人々への支援を行います。

シリア北部の緊急支援マネージャー、クリス・ラティフは、次のように話します。
「アレッポの子どもたちへの、胸が張り裂けるような暴力の報告は、シリア紛争の恐ろしく、身も凍るような新たな一章を示唆します。

恐怖に襲われた家族は、生き延びられないという思いから、互いに「さようなら」を言っています。
次から次へとアレッポ東部から逃れた人々がアタリブに到着している様子。ワールド・ビジョンは、現地パートナーと協働して、緊急物資の支援を行っています
戦闘が最終段階を迎えているアレッポ東部は、廃虚と化しています。しかし、それが残虐行為の終わりを意味しないことは、明らかです。

短期的には、アレッポ市民を、ワールド・ビジョンのような団体から支援を受けられるよう、安全に避難させることが必要です。
長期的な真の変革への鍵は、世界のリーダーたちのみが握っています。しかしながら、このアレッポの歴史の暗闇の一章で、残虐行為が継続・悪化しているにも関わらず、彼らはそれを傍観しています。

私たちには、恒久平和が必要です。

世界のリーダーたちは、懸命に、紛争で破壊された都市の再建に努めなければなりません。シリアの人々は、それに値する存在で、そのことを必要としているのです」

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※ワールド・ビジョン・ジャパンは、シリア紛争の犠牲になり、
平和を知らない子どもたちに「教育支援」を行っています。
詳しくは、こちらをご覧ください。



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