フィリピン現地レポート


2014.02.26


フィリピンの状況について、事務局長の片山からの報告をお伝えします

サマール地域の子どもたちと片山
サマール地域の子どもたちと片山

チャイルド・スポンサーとして、日頃より尊いご支援をいただいている皆さまに心より感謝申し上げます。

2月11日~16日の6日間、ワールド・ビジョン・ジャパン事務局長の片山信彦フィリピンのレイテ、サマール両地域を訪問しました。

元気いっぱいに学校に通う支援地域の子どもたちと一緒に、チャイルド・スポンサーの皆さまへ、メッセージ動画を撮影しました。ぜひご覧ください。

レイテ地域の小学校にて
レイテ地域の小学校にて
子どもたちの笑顔が輝いていました
子どもたちの笑顔が輝いていました

レイテ地域

屋根が飛ばされたままの学校
屋根が飛ばされたままの学校

レイテ、サマール両地域で学校が再開されていますが、レイテの学校は屋根が飛ばされたままのところがまだ多い状況です。それでも、子どもたちは元気な笑顔で学校に通い、勉強を続けています。

多くの家屋が全壊・半壊したレイテ地域では、家の修復、生計回復が大きな課題になっているほか、衛生環境の悪化によって下痢の子どもたちが多くいることも報告されています。

ワールド・ビジョンは台風発生直後には食糧の配布を行っていましたが、変化していく現地でのニーズに合わせ、最近では石鹸や歯磨き粉などの衛生キット、携帯電話の充電などに使えるポータブル・ソーラーパネルの支援を行っています。

各家庭に配布がしやすいよう、袋にセットしてあります
各家庭に配布がしやすいよう、袋にセットしてあります

サマール地域

給水システムの整備が課題となっています
給水システムの整備が課題となっています

レイテ島タクロバンと違い、一面に農村が広がるサマール地域は、元々フィリピンの中でも貧困度合の強い地域でした。

電気は通っているものの、衛生的なトイレも水道もまだ整っていないこの地域では、家のまわりで用を足すことが多く、伝染病が蔓延する恐れがあります。チャイルド・スポンサーシップの支援を通してトイレの設置を進めていますが、安全な飲み水の確保と給水システムの整備が課題となっています。

今回の訪問では、住民がお金を出し合って給水システムの管理を始めている様子を見せてもらいました。

サマール地域の家屋
サマール地域の家屋
サマール地域の小学校にて
サマール地域の小学校にて

スタッフも奮闘しています

現地スタッフと片山
現地スタッフと片山

レイテ、サマール地域では、それぞれ4名のスタッフが働いています。
主要都市では電気が復旧しつつありますが、支援地域ではまだ停電も多く、インターネット環境が十分に回復していません。

地域の住民でもあるボランティア・スタッフの皆さんから協力を得ながら、チャイルド・スポンサーシップの活動が少しでも早く台風被災前のレベルで進められるよう日々奮闘しています。

引き続き、皆さまからの温かいご支援とご協力をよろしくお願い申し上げます。