3分でわかるネパール ~ネパールって、どんな国?~

(2020.11.13)



ネパール支援に関わる小園スタッフが解説します!

ネパール連邦民主共和国(以下、ネパール)の基礎データ

首都:カトマンズ
言語:ネパール語
民族:パルバテ・ヒンドゥー,マガル,タルー,タマン,ネワール等
宗教:ヒンドゥー教徒(81.3%),仏教徒(9.0%),イスラム教徒(4.4%)他
面積:14.7万㎢(北海道の約1.8倍)
人口:2,870万人(2018年,アジア開発銀行)

2017年からネパール支援に関わる小園スタッフ
2017年からネパール支援に関わる小園スタッフが、わかりやすく解説します!

ネパールって、どんな国?

インドと中国のチベット自治区に接する内陸国です。首都はカトマンズ。様々な民族が暮らす多民族国家で、民族とカーストが複雑に絡み合っています。公用語はネパール語ですが、各民族の言語も使われています。宗教はヒンズー教が主流ですが、仏教徒やイスラム教徒も暮らしています。世界最高峰のエベレストを有するヒマラヤ登山の玄関口として、日本人にとってもなじみのある国です。ネパールは国土の約8割が丘陵・山岳地帯。急峻な土地での暮らしは厳しく、世界で最も貧しい国の1つです。

ワールド・ビジョン・ジャパンでは、チャイルド・スポンサーシップにより、地図の★印のついた地域で支援活動を行っています。

リンクネパールでのチャイルド・スポンサーシップによる活動の詳細こちら

地図(ネパール)
    ネパールの位置

人々はどんな問題に直面しているの?

ネパールでは新憲法に基づき2017年から連邦制(連邦政府・州政府・地方政府の三層構造)に移り、新しく再編された村や市に教育や医療・福祉などの行政サービスが任されるようになりました。しかし、国土の大半を占める丘陵・山岳地域ではそうしたサービスが十分に行き渡っておらず、雇用機会は少なく、自然災害の影響も受けやすいです。厳しい家計を助けるために働き学校に継続して通えていない子どもも多いです。一部地域では、女性に対する厳しい社会規範が慣習として続いています。

ワールド・ビジョン・ジャパンが新しく事業を始める地域の状況

  • 政府が定める貧困ラインを下回る生活をしている人の割合:58.8% *1
  • 一人当たり平均年間所得:487ドル *1
  • 識字率:56% *2
  • 小学校修了前の中途退学率:18% *2

データ出典
*1:Ministry of Land, Cooperatives and Poverty Alleviation、2017年
*2: Kedarasyu Rural Municipality、2020年

以前は1時間以上歩いて湧き水を汲みに行ってましたが、いまは村の共同栓から水汲みができるようになりました
支援前の学校教室内の様子
土曜日の「読み書きキャンプ」に参加している子どもたちの様子。土曜は家畜の世話をしたり遊んだりする日でしたが、キャンプに参加したことで勉強の楽しさを覚えた子どもが増えています
乳幼児のケアについて学ぶ母親グループの女性たち


小園スタッフより一言

ワールド・ビジョン・ジャパン支援事業部 開発事業第2課

小園 若菜美(こぞの もなみ)

ヒマラヤ山脈を国境にもつネパールは、自然が多く美しい景色がたくさん見られる国です。極西部に位置する支援地域では、標高が高い丘陵地域ならではの課題も多く、人々は厳しい生活環境の中で暮らしています。支援地域の発展と、子どもたちの豊かな成長に向けて、応援よろしくお願いいたします。

リンク小園スタッフのブログ
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リンクネパール:支援地域に暮らす子どもたちの写真と動画
リンク武田薬品工業×WVJ 地域ヘルスワーカーの能力強化を通じた母子保健プログラムて
村の保健施設建設現場で地域住民と小園スタッフ
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