【企業連携レポート】お母さんと子どもたちの健康のために

(2017.11.6)


丘陵地帯の地域保健施設に予防接種を受けに来た母子(ネパール・ドティ郡)

1,400人の「地域ヘルスワーカー」を育てる事業が始まりました

2016年10月に始まった「地域ヘルスワーカーの能力強化を通じた母子保健プログラム」は、武田薬品工業株式会社のCSR活動*1 の一つの取り組みとして、従業員投票によって選ばれたワールド・ビジョン(WV)との協働プロジェクトです。

SDGs*2が推進されるなか、グローバルに事業を展開する製薬会社として、「途上国の人々の保健医療へのアクセスの向上に貢献したい」という責任ある企業市民の想いがカタチになりました。本プロジェクトはインド、バングラデシュ、ネパール、アフガニスタンで実施します。5年間で地域の最前線で保健医療を担う1,400人の能力を強化し、約50万人に保健医療に関する知識とサービスを提供することで、お母さんと子どもたちの「予防可能な死」を削減します。

*1 Corporate Social Responsibility の略:企業による社会貢献活動のこと
*2 持続可能な開発目標。国連加盟国が2015 年に採択した、人類の持続的な開発を官民挙げて目指す17目標のこと

地域の保健施設で診察を待つ母子たち(ネパール・ドティ郡)

ワールド・ビジョンならではの支援

5年間にわたり、それぞれ特色ある課題を抱える4カ国で共通の目標を達成する、というスケールの大きなプロジェクト。

成功するためには、 各国の事情を良く理解し、事業対象地域の人々や行政機関と信頼関係が構築されていることが重要です。長年これらの国で支援活動の実績を持つWV だからこそ実現できる支援です。

南アジア4カ国、バングラデシュ、インド、アフガニスタン、ネパールの位置

バングラデシュ

5歳未満の子どもたちの栄養不良が深刻な地域において、子どもの栄養や保健に関する知識を持つ地域保健ボランティアを育成します。

保健サービスの状況を把握するため、5 歳未満の子どもがいる1,500世帯に聞き取り調査を行う様子

インド

低カースト層が多く住む地域において、コミュニティレベルで働く保健ワーカーの能力強化に取り組むとともに、公的な保健サービスの質が向上するよう、行政機関へ働きかけます。

機能していない地域の保健センターの実態を調査し、行政に改善を働きかけます




アフガニスタン

合計60 名の助産師を養成し、地域住民への保健サービスを担う「ファミリー・ヘルス・ハウス」を建設します。

地域の長老たちに事業の説明を行い、理解と協力を得ることも重要な活動です

ネパール

アクセスの厳しい丘陵地帯において、お母さんたちにとって最も身近な地域の保健ボランティア組織の能力を強化するとともに、地域の保健施設の整備を行います。

母子向けプログラムの一環で子どもの体重測定を行う様子。成長を定期的に測り、必要な栄養指導を行います

南アジア4カ国の母子保健の現状

事業対象4カ国の新生児・乳幼児の死亡率は日本に比べて未だ高い傾向にあります(右図参照)。また、10万出生数ごとの妊産婦死亡数は、4カ国平均238件と、日本の6件と比べて深刻な問題となっています。

これは、専門知識を持った保健・医療従事者が足りず、衛生的な環境での出産がかなわなかったり、妊娠・出産時や子どもの出生後に十分な医療サービスを受けることができないことが一因となっています。

2015年ユニセフ『世界子供白書』より

武田薬品工業株式会社 担当者より

武田薬品工業株式会社 
コーポレート・コミュニケーションズ&パブリックアフェアーズ CSR ヘッド

圭室 俊雄 様

当社は、グローバルに展開するCSR プログラムのテーマを「途上国・新興国の人々の健康に貢献する予防活動」に定め、世界約70カ国3万人の全従業員を対象とした投票により、実施するプログラムを選定しています。本プログラムも当社全従業員の期待を受けて、選ばれたものです。


途上国の母子保健の改善を目指す本プログラムは、SDGs:Goal 3「すべての人に健康と福祉を」に貢献するものであり、グローバルNGOとしてのワールド・ビジョン様のノウハウとリソースを通じ、現地の方々にとって、より良い保健環境が実現されることを期待しています。


プロジェクト担当スタッフより一言

ワールド・ビジョン・ジャパン支援事業部 開発事業第2課
蘇畑 光子(そばた みつこ)

事業地を訪問するたび、日本とは異なる過酷な環境に直面し、すべてのお母さんに安心して新しい命を育んでほしい、すべての子どもに健やかに成長してほしい、と心から願わずにはいられません。武田薬品工業株式会社様に託していただいた想いとご支援に感謝しつつ、現地スタッフ、また多くの関係者と協力しながら、全力を尽くしたいと思います。


企業としての社会貢献・CSRに関するお問い合わせ

企業・団体の皆さまは、ワールド・ビジョン・ジャパンの重要なパートナーです。

ワールド・ビジョン・ジャパンは、「脆弱な立場にある子どもたちを救う」というインパクトの実現のために、多くの方々の協力を得て、連携していくことを大切にしています。

現在、多くの企業・団体の皆さまがCSRの一環として、チャイルド・スポンサーシップ、各種募金、学校や給水設備建設などの特別プロジェクト、売上・事業利益の一部をご寄付いただくタイアップ企画の募金など、様々な方法でご協力くださっています。

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