マラウイで外務省の資金協力によるプロジェクトがスタート!

2013.05.27

マラウイの人々が安心してお産ができるような環境を整えていきます

事業開始に当たり、4月25日には、小林在マラウイ臨時代理大使ご出席のもと、事業開始記念式典を開催しました
事業開始に当たり、4月25日には、小林在マラウイ臨時代理大使ご出席のもと、事業開始記念式典を開催しました

2013年3月から、外務省より日本NGO連携無償資金協力による支援を受け、マラウイ共和国において新たな保健プロジェクトがスタートしました。

このプロジェクトでは、産科関連設備の充実・改善を通じて、マラウイ共和国ンチシ県における妊娠可能年齢の女性と2歳未満の子どもの健康状態の改善を目指していきます。

事業地である、マラウイ共和国ンチシ県では、12の医療施設があるものの、産科棟が備えられている施設は少なく、電気・水道や必要最低限の医療器機もない施設が多く存在します。

現在ある産科棟の外観
現在ある産科棟の外観

また、この地域は山岳地域で、医療施設へのアクセスが悪く、妊産婦や付添いの家族が出産を待つための待機所もないため、妊産婦が出産時に医療施設に行くことがとても難しい現状があります。

また、伝統的な慣習の中には自宅出産を推奨するものがあり、医療のサポートが受けられる環境での分娩の必要性が理解されず、妊産婦死亡率を高めている原因ともなっています。

この事業では、外務省の資金と、皆さまからの募金により以下の活動を実施します。

・産科棟の建設
・妊産婦や付添人のための待機所の設置
・医療設備と器具の整備
・医療従事者のための宿舎の建設
・医療施設の水道設備設置
・医療施設の電気整備

マラウイのお母さんたち
マラウイのお母さんたち

この事業がミレニアム開発目標(MDGs)の目標4(乳幼児死亡率の削減)と目標5(妊産婦の健康の改善)の達成に寄与し、妊産婦と新生児を取り巻く環境の改善につながるよう、コミュニティの人々とともに、協働しつつ事業を進めていきます。