(2020.09.24)
南スーダン共和国(以下、南スーダン)の基礎データ
首都:ジュバ
言語:英語(公用語)、アラビア語、その他部族語多数
人種・民族:ディンカ族、ヌエル族、シルク族、ムルレ族、バリ族、他多数
宗教:キリスト教、イスラム教、伝統宗教
面積:64万km2(日本の約1.7倍)
人口:1,258万人(2017年)
南スーダン共和国は、2011 年にスーダン共和国から独立してできた世界で一番新しい国です。かつてイギリスとエジプトによる共同統治下に置かれていたスーダンでは、主にイスラム教を信仰するアラブ系住民が多い北部(現:スーダン)と、キリスト教や伝統宗教を信仰するアフリカ系住民が多い南部(現:南スーダン)を分断する植民地政策がとられていました。
1956年にイギリス・エジプトから独立する際、北部と、分離・独立を求める南部の間で内戦が勃発し、以来2011年の南スーダン独立まで、約半世紀にわたる長い紛争が続きました。独立後も、2013年・2016年に起きた武力衝突を発端に、内戦は南スーダンの各地へと広がりました。2018年9月に「再活性化された衝突解決合意」が署名され、2020年2月には暫定政府が発足し、平和への一歩を踏み出していますが、南スーダンでは子どもだけでなく大人も、平和な状態をほとんど知りません。ワールド・ビジョン・ジャパンは南スーダンが国家として独立する前の2002年から支援を継続しています。
南スーダン国内では、繰り返される民族間の衝突などの影響により大人も子どもも、安心して生活を送ることが出来ません。
食料、安全な水、教育・医療サービスなど、日本では手に入るすべてが足りていない状況です。
データ出典:South Sudan Humanitarian Needs Overview 2020
ワールド・ビジョン・ジャパン支援事業部 緊急人道支援課