マラウイからファミリー・ストーリーが届きました!

(2019.01.30)

チャイルド・スポンサーシップを通して支援を受けている、子どもたちやその家族の様子をご紹介します。

娘の健康のために

アフリカ大陸の南東に位置する内陸国のマラウイのクーユ地域では栄養不良の子どもたちの健康向上のために、地域の指導や保健ボランティアの育成と住民への啓発活動行いました。また830人のお母さんたちに母乳育児の知識を伝えました。それによって5歳未満児の毎月の健康診断数は760件から1,040件に増加しました。

小さな女の子を育てているグレースさんが次のように語ってくれました。

「娘のジョアナが今より小さかった頃、とても痩せていて、私は娘の発育について、戸惑い心配していました。ある日、勇気をだして地域の母親ケア・グループで働くリジョイスさんを訪ねました。そして、ジョアナの状態を見てもらいました。

リジョイスさんは、乳幼児の栄養不良について研修を受けたばかりでした。彼女は、私の娘に栄養不良の症状があり、診療所に行くように勧めました。診察で娘は栄養不良であることが確認され、ジョアナの栄養状態改善のために学ぶようになりました

グレースさんは、娘さんの成長を喜びながらこう続けます。
「それから、栄養バランスのとれた食事の作り方を学び、栄養について理解が深まりました。娘の体重が増えて嬉しいです。これは、早期の診断と治療のおかげです。私は娘の健康状態が改善し、とても感謝しています

この地域に住むグレースさん(赤いシャツを着た女性)は、子どもが初期の栄養不良と診断され治療を受け、子どもの健康状態が改善しました

多くの子どもたちに変化が起きています

「以前は、放課後に読書をする機会がありませんでした。今は、識字教室があって、読み書きを上手にできるようになりました」ヴィトゥンビコくん(12歳、中央の青いシャツの男の子)
「保健キャンペーンに参加し、病気を防ぐためにできる衛生習慣を知りました。学校では保健大使として活動していて、保健衛生についてみんなに教えることが楽しいです」ヨタムくん(10歳、ポスターを持った男の子)
「一学期最後の試験で、最優秀の生徒として表彰されました。表彰制度があることで他のみんなも勉強に対する意識が高まり、みんなの成績も向上しています」
マトリダちゃん(11歳、表彰されて受け取った学校用の鞄を持っているところ)

皆さまのご支援に感謝しています

クーユ地域開発プログラム マネージャー、エラートン・タワニからメッセージが届いています。

「クーユ地域の子どもたちの生活を改善するためのご支援に感謝申し上げます。

今年、最大の成果は、肺炎や下痢、マラリアなどの予防可能な病気にかかる子どもたちの割合を減少できたことです。

一方、今後に向けた最大の課題は、親が仕事のため移住することで、子どもたちが学校を中退してしまう割合を減らすことです。教育を受ける長期的な価値を青少年に理解してもらうため、様々な取り組みを行っています。

私たちの活動への皆さまから力強いご支援に、心よりお礼申し上げます」

クーユ地域開発プログラム マネージャー、エラートン・タワニと地域の子どもたち

クーユ地域開発プログラムでは、保健衛生の改善のほか、教育貧困・食糧不足の解消を目指し、子どもたちが本来持っている可能性を伸ばすため、これからも活動を続けていきます。

リンククーユ地域開発プログラム近況報告はこちらpdfアイコン

マラウイについて

アフリカ大陸の南東に位置する内陸国のマラウイ。大部分は高原で、人口の約80%が農業に従事しています。
クーユ地域もほとんどが農業を営んでいますが、生産性が低く収穫量も少ないため、日々の食料にも事欠く貧しさから、栄養状態の悪い子どもが多く、住民の多くが貧困に苦しんでいます。劣悪な衛生環境が原因で下痢や肺炎、マラリアなどの病気が頻繁に発生しています。また、HIV/エイズの感染率も高い地域です。子どもを保護し大切に育てるという価値観が根付いておらず、子どもへの暴力や虐待も深刻な問題となっています。

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