【ウクライナ危機】急拡大する人道支援のニーズに対応します

(2022.03.14)



  • 前回(3月5日)の物資輸送から一週間以内となる3月11日、ウクライナ2つ目となる病院に支援物資を届けました
  • ウクライナ国内における基本的な食料と衛生用品のニーズが急速に高まっています
  • ワールド・ビジョンは、紛争の影響で避難を強いられる、ぜい弱な子どもと大人に支援を届けるため、活動を拡大しています
ワールド・ビジョンは、ウクライナ国内での人道支援ニーズの高まり受け、混迷の中にある同国の病院に対して、必要不可欠な食料や物資を届けました。これは、この1週間で2度目の輸送となります。

ワールド・ビジョンは、激化する紛争の影響で国内避難を余儀なくされるウクライナの人々の人道支援ニーズの急増に対応しています。国連人口基金(UNFPA)は、10日、推計700万~1,000万人が同国内で避難を強いられていると発表しています。

今回の支援物資は、ルーマニア国境の向かいに側にあるノボセリツィアの市民病院に届けられました。氷点下の寒さの中、ウクライナ西部に位置するこの病院は、避難場所を求める多くの人々の避難先となっています。

ワールド・ビジョン・ルーマニアの事務局長、ミハエラ・ナバーは、悪化する人道的状況と最低限の生活を営むだけの物資、とりわけ食料の不足に懸念を深めています。
「近隣諸国に逃れた難民の方々の状況が大変悪いことは、私たちも知っています。しかし、国内避難民となった方々の悲惨な状況も、私たちは目の当たりにしています。ですから、ウクライナ西部のように私たちがアクセスできる地域では、人々のニーズに応え続けたいと思っています」

提供された物資には、オムツ、毛布、マットレス、シーツ、タオル、洗剤、掃除用品、缶詰、米、小麦粉、穀物、ジュース、油等、多くの生活必需品が含まれています。

ワールド・ビジョンは30年にわたりルーマニアで活動しており、今般のウクライナ危機に際して、350人のルーマニア人によるチームを編成し、支援活動を行っています。ワールド・ビジョンはウクライナ危機が始まった時に、最初に対応した組織の一つです。ウクライナ国境やその周辺で、水、食料、衛生用品、子ども用キット、子どもの遊び場、お母さんと子どもの休憩場所への暖房器具等を提供し、危機に対応しています。

ミハエラは、紛争から逃れた多くの人々が、安全な避難場所として病院に集まり、すでにひっ迫していた医療体制にさらなる負荷がかかっていると述べます。
「病院の物資はすでに危険なほど減少しています。ウクライナでの紛争が激化するにつれて、物流に深刻な問題が生じているため、病院は厳しい状況に追い詰められています。私たちは、この状況が悪化することを懸念しています」

東ヨーロッパ全域の難民危機は日に日に悪化しており、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)が10日にまとめた推計によると、230万人以上の人々が国外に避難して難民となり、ルーマニアだけでも約8万5千人のウクライナ難民を受け入れているとされています。

募金を受け付けています

ワールド・ビジョン・ジャパンでは、紛争等の影響により、危機的な状況にある難民・国内避難民を支援する「難民支援募金」を受け付けています。皆さまのご協力をよろしくお願いいたします。
今すぐ募金