2015年募金報告(ダイジェスト版)

皆さまの募金で、困難な状況にある人々に寄り添って支援を行うことができました。

ワールド・ビジョン・ジャパン(WVJ)は、チャイルド・スポンサーシップ以外にも多くの支援活動を行っています。こちらでは、2015年度および2016年度上半期に実施した母子保健難民支援水・食糧支援活動についてご報告します。

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食糧支援を受けたソマリアの親子
ワールド・ビジョン・ジャパンの支援を受けたソマリアの親子

2015年事業支援分野ごとのダイジェスト

母子保健のための募金

主な活動

  • 安全な妊娠・出産についての知識を人々に啓発
  • 産科棟の建設・拡充、設備の整備
  • 妊娠中の母親を緊急時に搬送できる体制作り
  • 母親のための女性の医療従事者を育成
  • 母親と赤ちゃんをケアするための体制作り
母子保健事業活動マップ

子どもたちが無事に育って欲しい、その思いを実現しています

保健センターの分娩室建設や産科備品提供、保健スタッフや村落の出産介助者への医療研修、地域の人々への啓発活動などを行いました。

分娩室を建設したある保健センターでは、同センターの助産師タムさんが「2012年は2件だった年間分娩件数が2015年は34件にまで上がった」と。うれしそうに報告してくれました。

医療研修を受けた多くの保健スタッフたちは以前よりも自信を持って日々の業務に励み、研修で学んだ技術をほかのスタッフにも伝えています。この地域では特に地域の慣習が根強いため、プロジェクトでは月に一回、村の村長さんの家に妊婦さんや小さい子どもを持つ両親や祖父母を招いて、産前検診の大切さや妊娠中の過ごし方、新生児のケアの方法などを楽しく学んでもらえる場として「保健クラブ」を開催。「新しい知識をいろいろ学ぶことができて楽しい」と参加者にも好評でした。

こうした取り組みを継続した結果、参加者が以前よりも新生児と母親の健康に関して関心を持つようになり、産前検診を受ける女性の数が大幅の増え、保健センターでの出産を選ぶ女性たちの数も少しずつ増えてきました。

母子保健:わが子の元気な姿に喜びいっぱいのお母さん

地域の特色や慣習に寄り添える支援を

プロジェクト・アシスタント・スーパーバイザー
木戸 梨紗スタッフ

「よりよい支援の提供のため、活動の質の向上に注力して業務にあたっています。たとえば、ベトナム保健省の推奨する活動が少数民族や地域の人々にとって参加しやすく意味のあるものとなるよう、地域の特色や慣習に配慮するよう心がけました。
お母さんたちの声を吸い上げるため、雨の中、バイクで山道を4時間かけて尋ねたことも印象に残っています」
木戸スタッフ
木戸スタッフ(左端)

難民支援のための募金

主な活動

  • 子どもたちが安全に学ぶ環境の整備(校舎の建築・修復、学用品の提供含む)
  • 学校運営、授業の開催(難民の学校の運営、補習授業、教員の採用、クラブ活動、レクリエーション活動開催)
  • 教員の養成・研修
  • 教育を受ける重要性、女子の教育などの啓発活動
  • コミュニティの学校運営への参画促進(PTA活動など)
難民支援事業活動マップ

教育が子どもたちに未来への希望を持ち続ける力を与えます

エチオピアでは、紛争により非難してきた南スーダンのこどもたちがクラス難民キャンプで、5年生から8年生を対象にした学校を2校開校。

日々の勉強やクラブ活動を始めとした学校運営、教員や校長先生、保護者を巻き込んだ学校運営能力の強化や啓発活動を通じて、女子が教育を受けることの大切さや、非難時でも子どもたちが学校へ通い続けることの重要性を伝えました。

ヨルダンでは、シリア難民の急激な流入によって飽和状態となった公立学校において、小学校に通うシリア難民の子どもとヨルダンの子どもを対象に、英語・算数・アラビア語を各自のレベルに合わせて進める補習授業を運営しました。

さらにシリアとヨルダンの子どもたちが自由に感情を表現し、安心して遊べる場所を提供するためのレクリエーションの活動の開催や、保護者会を通じた家庭環境の改善も図りました。

子どもたちは、紛争の影響を受け精神的に不安定な場合も多く、支援当初は突然教室を出て行ってしまうこともありました。しかし授業が始まり、教員やほかの友だちと交流をもつうちに、徐々に笑顔が戻ってきました。


難民支援:シリアのこどもたちをとりまく厳しい避難生活。過酷な状況にあっても輝くばかりの笑顔をみせてくれます

学校という新たな日常が子どもたちに希望を

プログラム・オフィサー
村松 良介スタッフ

「南スーダン難民キャンプの教育支援事業で活動中です。40度を越えるような猛暑の時期に強風に襲われ、小学校の仮校舎が全壊したことがありました。しかしそんな状況でも多くの生徒が登校し、野外で期末試験を受けていた姿は非常に印象的でした。

本事業が子どもたちの将来を形づくり、母国を支える人材となっていくことを考えるたびに気が引き締まる思いです」
村松スタッフ
村松スタッフ

水・食糧支援のための募金

主な活動

  • 穀物、豆、塩、油、毎日必要な食糧を人々に配布
  • 5歳未満の子どもに栄養価の高い特別食を提供し、栄養改善を促す
  • 妊娠中、授乳中の女性に栄養補助食を支給
  • フードフォーワークを通して母親が子どもたちの食糧を継続的に確保する機会を提供
  • 食料や生活必需品の必要に応えるため、現金やバウチャーを配布
水・食糧支援活動マップ

こどもたちが無事に育って欲しい、その思いを実現しています

南スーダンの首都ジュバの国連施設内に設置された国内避難民キャンプには、2万人以上の国内避難民が暮らしています。

ワールド・ビジョン(WV)は、2014年6月から現在も、その2万人以上の国内避難民に対し、毎月ひとりあたり平均、穀物(メイズと呼ばれるトウモロコシの粉
)7.5キロ、豆1.5キロ、塩0.15キロ、油0.9キロを配布しています。

また、生後5カ月から5歳までの約5千人の幼い子どもたちには、通常の食糧に加えて多くのミネラルとビタミンを含む栄養補助食(毎月ひとりあたり6キロ)を配布し、子どもたちの栄養状態の改善に尽力しました。

10人の子どもをひとりで養う母親マルサさんは、「食糧を受け取ることができるようになり、子どもたちがお腹を空かせて泣くことがなくなりました」と言います。今では子どもたちが外で元気に遊ぶ姿も見られます。



水・食糧支援:井戸ができて喜ぶカンボジアの子どもたち

共に活動してくださる方々に支えられて

プログラム・オフィサー
大井 光一スタッフ

「イラクでも、内戦により住む場所を追われた多くの国内避難民の方々に対する支援を行っています。

現地の子どもたちの生活を思うと旨が痛くなりますが、ご支援により、多くの必要としている人々に食糧を配布することができています。皆さまと共に活動していけることを、心より感謝しています」
大井スタッフ
大井スタッフ(左端)

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