かつての平和な時代を知らない子どもたちーシリア・アラブ共和国

かつて、シリアには多彩な文化に彩られた、平和で、にぎやかな時期がありました。しかし、長引く紛争やコロナ禍での景気後退などで、荒廃しています。落ち着ける場所もなく、家を離れ避難し、学校をあきらめて働くことを余儀なくされる子どもたちがいます。

紛争から避難しても続く、子どもたちを取り巻く厳しい毎日

シリアは、中東文化の中心地として、各地からの留学生や、ビジネスでの交流が盛んな国でした。世界遺産に認定されているアレッポ市をはじめ古来より多くの人々の往来があり、豊かな文化にあふれていました。しかし2011年頃に中東地域に広がった民主化運動「アラブの春」の動きがシリア全土にも広まり、2011年3月には反体制派との武力衝突が激化したことから、シリア危機がぼっ発しました。

今世紀最大の人道危機とも呼ばれ、660万人が難民として、国外で避難生活を余儀なくされています。隣国のヨルダンやレバノン等に多くのシリア難民が身を寄せています。

かつてのシリア(アレッポ市街)

レバノンのベッカー高原にある難民キャンプに暮らすマヘル君は、学校には通っておらず、廃材集めや、道路沿いでの物売りなどで、家計を支えています。

「僕は家族のために働いています。道で人に叩かれたり、哀れみの目で見られるのが本当に嫌です。僕が働いている間に学校に行ける子どもたちがうらやましい。学校に戻れるなら、きちんと勉強して医者になりたいです」と話します。

廃材集めをするシリア難民の子どもたち(レバノン)

レバノンでは、10人に1人の子どもが働いています(ユニセフ、2021年)。弱い立場にある子どもたちは、悪意のある大人から騙されたり、暴力を受けたり、人身売買の犠牲になる危険に直面しています。

ワールド・ビジョンは、子どもたちを保護し、心理的なケアを行うチャイルド・フレンドリー・スペースを運営し、働くことを余儀なくされている子どもたちへ、危険からの身の守り方や、自分の感情の適切なコントロール方法を伝え、自尊心を育み、将来に希望を持てるように支えます。
また、国連機関等と連携し、難民世帯の家計を支えるための現金やバウチャー(引換券)給付等を通じて家計を支え、子どもたちが学びや遊びを通じて成長できるよう支援しています。

難民の子どもたちの声を聴き、その心に寄り添います

これからも皆さまとともに、子どもたちの未来のために

プロジェクト・サポーターの皆さまからのご寄付によって、紛争から逃れた子どもたちの命を守り、厳しい暮らしの中で心身の成長を支え、未来を築くことができるよう、支援を続けています。

その他、皆さまの募金により例えば次のような支援を行うことができます。

1日あたり33円、毎月1,000円の支援で1カ月分の抗菌石けんを12世帯に提供できます。
1日あたり100円、毎月3,000円の支援でウクライナから避難した子ども50人に、教材や玩具セットを提供。
1日あたり167円、毎月5,000円の支援でイラク・モスルの子ども40人に、通学用バックと学用品を支援。

プロジェクト・サポーターとは

プロジェクト・サポーターは、月々1,000円からの継続支援プログラムです。
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