カンボジアでは1970年代のポル・ポト政権による知識人の虐殺や学校教育の廃止、またその後の内戦の影響により、農村部を中心に読み書きができない人々が多く、子どもたちも例外ではありません。事業地のトモ・プオ郡でも、十分に読むことができないため勉強についていけず、小学校を中退する子どもが少なくありません。中退後も、十分な教育を受けていないため就業機会が限られてしまうだけでなく、人身取引の被害に遭う可能性も高まります。子どもたちが自分の未来を切り拓くためには、幼いうちに「読む力」を身につけることが必要不可欠です。
老朽化していた校舎の一室を図書室として使用していた小学校に、図書館（1棟）を建設し、司書への研修、読書イベント等を開催しました。また、敷地回に貯水タンクと手洗い場を建設し、衛生環境を改善しました。学校関係者や地域の人々も、労働力や資材の提供を通じて積極的に貢献し、プロジェクトへのオーナーシップが高まりました。
老朽化した既存の校舎（左）と、図書室として使用されていた教室（中央）（プロジェクト実施前）、
プロジェクトによって建設した図書館(右) (プロジェクト実施後)
プロジェクトによって建設した貯水タンク（左）と、衛生習慣の研修の様子（中央）図書館で読書を楽しむ子どもたち（右）
お問合せは、以下の電話番号、またはお問合せフォームからお願いします。
特定非営利活動法人ワールド・ビジョン・ジャパン 法人・特別ドナー課
TEL：03-5334-5355（平日9:30～17:00） FAX：03-5334-5359
