モンゴルからチャイルド・ストーリーが届きました!

(2019.01.07)

チャイルド・スポンサーシップを通して支援を受けている、子どもたちやその家族の様子をご紹介します。

手洗い場で手洗いできます!

ユーラシア大陸の内陸国で、遊牧民族が有名なモンゴル。バヤン・ウルギー地域ではが原因で病気が多く発生していたことから、保健衛生・栄養や衛生面での健康管理や母子保健に関する研修や安全な水の使用についての啓発と飲料水用の井戸の建設、衛生的なトイレの利用などの啓発活動を行なっています。

家に手洗い場ができたアマンベクくん(11歳)は、次のように語ります。
「ぼくの名前はアマンベク、5年生です。ぼくの住む町では、衛生が重大な問題でした。ぼくの家族は、家で手を洗うのに小さな壺とやかんを使っていました。壺とやかんを使う度に感染症になる恐れがありました

衛生管理について学んだアマンベクくんは、続けて言います。

「ワールド・ビジョンが健康管理の知識についての研修をしてくれたので、歯磨きや手洗いなど、子どもたちの衛生的な習慣が改善しました。ぼくは学校で手洗いのトレーニングに参加して、正しい手の洗い方を教えてもらいました。そして、手洗いの大切さを両親にも伝えました

「今はいつでも手を洗える手洗い場が家にあるので嬉しいです。ぼくの家族はみんな、健康でいるためにいつ・どうやって手を洗えば良いのか知っています」
アマンベクくんは手を洗うのにやかんを使うのが好きではありませんでした。でも今ではきちんとした手洗い場を使えることを喜んでいます

多くの家族に変化が起きています

「以前は収入がありませんでしたが、ビニールハウスで野菜栽培をする方法を学ぶ研修会に参加しました。今では新鮮なトマトやキュウリを食べることができるようになりました」リザさん(母親、写真左端)
「家の近くにあった井戸は長いこと機能していませんでした。水を汲むために行きも帰りも20分歩かなければならず辛かったです。でも今は井戸を使えるようになり、5分もかからずに水を汲めるようになりました」
アダルベクくん(16歳、パイプを持っている子)
「我が家には10歳未満の子どもが5人いて、一番下の子は栄養不良でした。また、家畜もいませんでしたが、去年牛3頭を支援していただき、乳製品で子どもたちの健康状態を改善することができました」
エルボラットさん(父親、青い帽子の男性)

皆さまのご支援に感謝しています

バヤン・ウルギー地域開発のマネージャー、ボラトベック・ダウレットカンからメッセージが届いています。

「この地域を代表し、皆さまの寛大なご支援にお礼申し上げます。

今年の最大の成果は、厳しい環境に暮らす子どもたちの両親や保護者たちが研修に参加し、肯定的なしつけ方、子どもの保護、よりよい家族関係の築き方などについて学ぶ機会を持てたことです。

最大の課題の一つは、失業率の高さです。多くの親たちが子どもの必要を十分に満たせていません。貧しい子どもたちに、食べ物や学用品を支援していく必要があります。

バヤン・ウルギーの子どもたちへの献身的なご支援に感謝申し上げます」

バヤン・ウルギー地域開発のマネージャー、ボラトベック・ダウレットカンと地域の子どもたち
バヤン・ウルギー地域開発プログラムでは、保健衛生・栄養に関係する改善のほか、教育貧困の改善を目指し、子どもたちが本来持っている可能性を伸ばすため、これからも活動を続けていきます。
リンク バヤン・ウルギー地域開発プログラム近況報告はこちらpdfアイコン

モンゴルについて

モンゴルはユーラシア大陸に位置する内陸国で、遊牧民族として有名な国です。
首都ウランバートルから1,700キロ西のバヤン・ウルギー地区は、冬は家畜が死んでしまうこともあるほど寒さが厳しいため、牧畜を離れ都市や農村に定住する人々も増えてきています。1990年代前半の市場主義経済への移行に伴って失業者が増え、貧困が深刻です。また、約84%の人々が安全な水を得ることができない環境の中で生活しています。

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