【熊本地震 第3報】物資支援と子どもの心のケアを実施中

(2016.04.22)

協力をつなげて届ける物資支援

4月14日の熊本地震発生から1週間が経過しました。大きな余震が続く中、不安な気持ちで不自由な避難生活を送っておられる被災者の皆さまに心からお見舞い申し上げます。

NGOワールド・ビジョン・ジャパン(WVJ)は、被災した皆さまが必要とするものを確実に届けること、そして、行政では手が回らないニーズにきめ細やかに対応することを基本方針として、支援活動を行っています。

4月17日から緊急物資支援を開始し、これまでに、およそ1,000人が避難生活を続ける益城町総合体育館に米、水、お茶、レトルトカレー等の食料、衛生用品、紙皿、割り箸、ビニール袋等の支援を届けました。



支援物資を届けている益城町総合体育館
支援物資を届けている益城町総合体育館


強力な支援パートナーとしてご協力くださっているのが、北九州市にある株式会社ウチヤマホールディングスで、物流が混乱する中、物資の調達、搬送を担ってくださっています。

地震発生後、被災高齢者の方々の無償受入れを行っている同社は、長年にわたり、42人の子どものチャイルド・スポンサーとして、ワールド・ビジョン・ジャパンを通じて途上国の子どもの支援に参加してくださっている企業です。

今回の緊急支援にあたっては、被災高齢者を熊本まで迎えに行くバスに支援物資を搭載して運搬し、帰りに高齢者の方を乗せて北九州市までお連れする、という形の支援協力が実現することになりました。途中、地震の影響により悪路を走るバスが故障するというハプニングもありましたが、近くに工場があった山崎製パン株式会社にトラックの緊急手配による応援をいただくなど、多くの方々のご協力をつなげながらの支援となっています。

熊本へ届ける支援物資の前で。左から、WVJ木内、ウチヤマホールディングス小橋様、川村取締役、WVJ高木
熊本へ届ける支援物資の前で。左から、WVJ木内、ウチヤマホールディングス小橋様、川村取締役、WVJ高木

子どもの心のケア-世界での経験を活かして-

今、命をつないだ子どもたちの心のケアが必要とされています。熊本市教育委員会は、4月21日、市立の小中高校や幼稚園など148カ所を5月9日まで休校にすると発表しました。学校再開がゴールデンウィーク後になるという見通しが示される中、子どもたちが、安心して話せる大人が見守る環境の中で遊んだり、勉強したりできる場の提供の重要性が増しています。

WVJは、避難所となっている益城町総合体育館で、子どもたちのための活動を実施するため、震災前から同体育館の指定管理者であり、地震後、同体育館での避難所運営を担っている熊本YMCAと連携していくことで同意しました。

4月21日、東日本大震災をはじめ、世界各地の緊急支援の現場で経験を積んできた、ワールド・ビジョン子どもの保護専門スタッフ、山野真季葉をはじめとするスタッフ陣が現場入りし、熊本YMCAが避難所内にすでに立ち上げていた、子どもが遊べるスペースでの活動を開始しました。

山野スタッフは、「現在の環境では、遊べるスペースが狭いことが課題です。大きな子どもとはまだ一緒に遊べない乳幼児とお母さんが安心して遊べるよう、スペース利用の時間を年齢別に区切るなどして調整できればと検討しています。


避難所で運営している子どものためのスペース
避難所で運営している子どものためのスペース
益城町総合体育館内にある子どものためのスペース
避難所の子どもたちと過ごす山野スタッフ
また、小学校中学年以上の子どもたちはエネルギーがあるので、屋内活動と屋外活動をうまく組み合わせ、体を動かす活動をしていきたいと思っています。

益城町には、もともと保育、教育や青少年活動を行っている地元の団体があるので、ワールド・ビジョンとしては、世界各国の緊急支援で培った経験を活かしつつ、よきパートナーとして活動していきたいです」、と今後の展望を語りました。

今後、YMCA他、子どもの支援に関わる関係者のキャパシティビルディングも視野に、今、そして中長期的な子どものニーズに応える活動を行っていきます。

募金へのご協力をお願いします

熊本地震発生以来、多くの方にご寄付いただいていることを感謝します。

突発的な災害や紛争などの緊急時のために、「緊急人道支援募金」に、ぜひご協力ください。



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亀裂が入り波打つ益城町総合体育館敷地内の道
波打ち、亀裂が入る避難所敷地内の道