支援地域から ~ バングラデシュを知る旅

2010.11.11

チャイルドと楽しい時を過ごしました

 2010年10月9日~17日、16名のチャイルド・スポンサーがバングラデシュを訪問しました。
 バングラデシュの首都ダッカから支援地近くの都市マイメイシンへは、通常車で3時間ですが、
ダッカでの渋滞のため、今回は7時間ほどかかりました。そしてやっと到着したマイメイシンから
さらに数時間かけて支援地域へ到着します。幸いにも訪問期間中は天候に恵まれましたが、
車が通れる橋が雨季の影響で壊され、1時間ほどトゥクトゥク(三輪タクシー)に乗って移動する
場面もありました。
 チャイルド・スポンサーシップの支援分野は住民たちの話し合いで決定されており、母親や女性への
支援事業が、子どもたちの栄養改善や家庭の収入向上につながっています。母子健康の分野では、啓発や促進の一環として母親への栄養指導が行われ、「今までは、バランスの良い食事を与えることを意識していませんでしたが、指導を受けてからは、食事の栄養バランスが子どもたちの健康や成長につながることを学びました」と、ある母親は話してくれました。
 また、収入向上のために惣菜を作って販売するトレーニングを受けた女性は、トレーニングの中で栄養についても学び、その知識を家庭でも役立てています。

 支援で建てられた学校では、「これまで地域の人にも子どもにも、教育を受けたいという意識がなかったのに、学校が建って、「学校に行かせたい」と思う親が増えたのが大きな変化です」と、先生は話します。子どもたちに将来の夢を聞くと、学校の先生やお医者さんになりたい子どもが多く、学校の先生やお医者さんが、子どもたちにとって憧れの存在となっていることが分かりました。
 バングラデシュは洪水の被害を受けることも多いため、橋などのインフラが整いにくい地域ですが、活動を通して自助グループ組織もでき、住民たちの自立への気持ちが育っています。ツアー参加者からのプレゼントとして、子どもたちに紙芝居や手品、歌を披露すると子どもたちも大喜び。未来の担い手たちの輝く笑顔に希望を感じ、支援地の人々とたくさんの「ドンノバー」(ベンガル語で「ありがとう」)を交換できた旅となりました。

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支援で建てられた学校で学ぶ子どもたち
支援地域の学校で、先生たちの話を聞きました