ようこそ、シリアの子どもたちの絵画展へ

(2023.07.07)

2011年にシリア危機が発生してから12年以上経ても、解決のない状況が続くシリア。
現在、680万人がシリア国内での避難生活を余儀なくされ、536万人が難民としてシリア国外に逃れています。


これからご覧いただくのは、避難先のチャイルド・フレンドリースペース* でシリア難民の子どもたちが描いた絵です。
紛争で傷ついた心のケアのため、「自分の[過去] [現在] [未来]」をテーマに描いてもらいました。
子どもたちはなにを描いたのでしょうか?ぜひ最後までご覧ください。


子どもたちの安全のため、氏名はすべて仮名です。子どもたちの年齢は、取材当時のものです。
*チャイルド・フレンドリースペースは、ワールド・ビジョンが被災地などに設置する、子どもが遊んだり、学んだり、安心して過ごすことができる施設です

マヤスちゃん(11歳)

[過去(上)] 小さい頃、シリアでたくさんのおもちゃで遊ぶわたし。でも、ぜんぶ壊されちゃった。
[現在(中央)] 避難先の学校に通うわたし。
[未来(下)] いつか鳥になって自由に暮らしたい。

ハビブくん(9歳)

[過去(左)] ヘリコプターが隣の家に爆弾を落として、家が壊れて、たくさんの人が殺されるのを見たんだ。
[現在(中央)] ぼくが通うチャイルド・フレンドリースペース。
[未来(右)] 晴れた日にバイクに乗るぼく。

モナちゃん(12歳)

[過去(右)] シリアの光はロウソクのように急に消えてしまったの。
[現在(中央)] 泣くわたし。爆弾でたくさんの人が死んでしまったから。
[未来(左)] アラビア語の先生になって、幸せになっているわたし。

ファラスくん(11歳)

[過去(左)] シリアで兄弟と羊の世話をしているぼく。
[現在(中央)] バスでチャイルド・フレンドリースペースに行くところ。いま一番嬉しいことなんだ。
[未来(右)] いつかシリアに戻って、学校に行きたい。

ヤスミンちゃん(11歳)

[過去(下)] 花、木、鳥、太陽とシリアで住んでいたお家。
[現在(中央)] 避難先で家族と暮らしているテント。本当はないけど、大好きな木とお花も描いたの。
[未来(上)] シリアで学校の先生になって、子どもたちを守りたい。

シリアの子どもたちの絵画展はいかがでしたか?

紛争により、子どもたちはたくさんのものを失いました。心に深い傷を負い、子どもらしく過ごせる時間を奪われ、 先の見えない厳しい避難生活をおくっています。
それでも、希望を捨てず、いまを生き抜いています。かなえたい夢もあります。
ワールド・ビジョンは、こうした難民の子どもたちや家族の命を守り、回復を支え、未来を築く支援を行います。

紛争で傷ついた難民の子どもたちの未来を守る支援に、ぜひご協力ください。

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