日本の子どもにも生きる力と希望を!「国内子ども支援募金」の受付を開始します

(2022.03.11)


長引くコロナ禍において、日本でも経済状況の悪化による生活困窮が、子どもたちの生活に甚大な影響をおよぼし続けています。特にひとり親世帯への影響は大きく、収入減少やそれによる食費削減、また、お腹いっぱいに食べられないことや栄養の不足・偏りによる健康への影響が深刻です。さらに、食事だけでなく、さまざまな体験や学びの機会の喪失など、子どもたちが心身ともに健やかに成長するための環境が脅かされています。
ワールド・ビジョン・ジャパン(WVJ)は、このような状況にある子どもたちにより多くの支援を届けるため、2020年から開始していた活動を拡大することを決定。皆さまからの募金の受け付けを開始します。



ワールド・ビジョン・ジャパンの国内子ども支援

WVJは、「新型コロナウイルス対策子ども支援事業」を2020年6月から継続して実施しています。経済状況の悪化による生活困窮、さまざまな体験・学びの機会の喪失等、コロナ禍は子どもたちの生活に甚大な影響をおよぼし続けています。

これまでに、地域社会で活動する子ども支援団体への助成を通じ、子どもたちの食・遊び・学び・居場所等を支えることができました。今後はこの活動を拡大し、DV・虐待被害者等、特にぜい弱な環境にある子どもや親子の支援を行う団体への助成を開始します。また、助成団体に対し、WVJの国際NGOとしての知見を活かした研修やサポートを必要に応じ提供します( 例:災害時の子どもの心のケア・居場所づくり、子どもの権利等)。

南中野カレーの会で提供した手作りカレー
WVJはカレー提供のための費用を支援しました

これまでの支援実績

新型コロナウイルス対策支援事業 第一期
(2020年6月~2021年3月)

  • 8団体への助成を通じて、1,733人の子どもに食支援
  • 7団体への助成を通じて、228人の子どもに学習支援



新型コロナウイルス対策支援事業 第二期
(2021年9月以降、実施継続中)

  • 5団体への助成を通じて、495人の子どもに食支援
  • 2団体への助成を通じて、22人の子どもに学習支援
  • 1団体への助成を通じて、民間シェルター等を利用する120組の親子を支援
配布した食事券

支援を受けた方の声

  • 子どもが小さく、これから育てていくのにお金がかかることがとても不安で、経済的にも気持ち的にも助かりました。支援していただいていることに感謝して、子ども達への愛情も周囲の方への感謝も忘れずに日々過ごしていこうと思います」(ひとり親家庭を支援する団体からお米券を受け取った保護者の方)
  • 「いつも食事は切り詰めているので、外食は行きません。よい機会をいただき、ありがとうございました。食事券をいただいたので、地域のショッピングセンターで親子でソフトクリームを食べました。とても楽しい思い出になりました」(子どもの貧困支援団体からフードサポート「お楽しみ食事券」を受けた保護者の方)
  • 「12月23日支給分を取りに来ることができなかった方に宅配をしたところ、『クリスマスプレゼントだ』と泣き崩れておられました。フードパントリー※を通して、本当に辛い状況下にある方に定期的にお会いすることで、しっかりと見守りの機能を果たしていきたいと思います」(フードパントリーを実施している団体の方)

※フードパントリーとは
寄付された食料などを困窮する家庭などに配布する活動

担当する高橋布美子スタッフより

東日本大震災以降、国内の支援団体と連携しながら、厳しい環境にある日本の子どもたちに寄り添ってきました。長引くコロナ禍において、子どもたちの状況はますます厳しくなっています。

2020年に緊急的に開始した「新型コロナウイルス対策子ども支援事業」を通じて、主に子どもの食・遊び・学び・居場所を支えるこの活動が、コロナ禍の影響を大きく受ける子どもや家庭にとってどれほど重要なことか、身に染みて感じてました。例えばそれは月2回の食材配布や、週1回の無料塾、その場所で交わされるちょっとした会話や、小さなクリスマス会等から実感できます。それらを心から必要とし、喜んでくださる子どもや家庭がたくさんあったという事実は、事業を実施してよかったと思う気持ちとともに、厳しい現実に胸が塞がれる思いを抱きました。

この状況を日本社会が乗り切るための一助として、WVJも精一杯働かねばならないと思いを新たにしています。これまでの国内支援活動の経験を活かし、働きを続けてまいります。

支援事業部 国内子ども支援チーム
チームリーダー 高橋布美子

「国内子ども支援募金」にご協力ください

今、必要な支援を通し、日本の子どもたちに生きる力と未来への希望を届けられればと願っています。

例えば、3000円のご支援で、以下のような支援を届けることができます(時期等により支援内容は異なる場合があります)

  • 子ども食堂で約15食分の食事提供
  • お米約6kgをひとり親世帯に提供
  • 子ども食堂で約9食分の弁当提供
  • 無料塾の生徒が使用する教科書約2冊購入



皆さまのご協力をよろしくお願いいたします。
今すぐ募金

南中野カレーの会の調理ボランティアの皆さん
たくさんの方の、さまざまな支えがあってこそ子どもたちに支援を届けることができます

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