【コロナ対応】20億ドルの人道支援を要請する国連の発表を歓迎します

(2020.03.26)

ワールド・ビジョンは、3月25日に国連が発表した新型コロナウイルス(COVID-19)への対応計画を歓迎します。国連は、加盟各国に20億ドル(約2,200億円)の資金拠出を求めており、これにより、貧困や紛争等の脆弱な環境にある人々への対応を加速させることができると述べています。

ワールド・ビジョンは世界の指導者たちに対して、この計画を受け入れ、脆弱な環境で働く支援団体をサポートするよう求めます。ワールド・ビジョンを含む子ども支援団体は、すでに政府や国連と協力して世界中で活動しています。ワールド・ビジョンの人道支援グローバル・ディレクターのイザベル・ゴメスは次のように語ります。

「コロナウイルスは世界の人々に大きな影響を与えていますが、特に貧困や紛争に苦しむ国や地域の人々にとっては壊滅的な影響を与える可能性があります。医療設備が整っていない場所で暮らす人々、すでに子どもたちが栄養不良等の問題を抱えている人々への影響は甚大です。

私たちは、他の支援団体とともにこの国連の計画策定に貢献できたことを嬉しく思います。この危機にあって最も脆弱な人々を守れるよう、引き続き関係機関や他団体と協力して活動していきます」

ユニセフと協働しロヒンギャ難民キャンプで石けんを配布(バングラデシュ)
ユニセフと協働しロヒンギャ難民キャンプで石けんを配布(バングラデシュ)

ワールド・ビジョンの支援

新型コロナウイルス(COVID-19)の脅威から最も弱い立場にある人々を守るため、17カ国を優先国に指定し対応を強化しています。これらの国々の状況とニーズに基づき、おもに3つの柱で支援を進めています。

【17カ国】
アフガニスタン、バングラデシュ、ブラジル、コンゴ民主共和国、ハイチ、インド、インドネシア、イラク、ケニア、レバノン、中国、モンゴル、フィリピン、セネガル、南アフリカ、シリア、タイ(順不同)

【支援内容(予定含む)】

1. ウイルス感染拡大防止
・石けんを使った手洗い指導
・衛生行動の促進 等

2. 保健システムとその従事者のサポート
・マスクや医療器具、保護用具等の提供
・在宅ケアのサポート
・隔離施設運営のサポート 等

3. ウイルスの脅威のさらされる子どもや地域社会のサポート
・教育:安全な学校運営のサポート、休校時用の学習教材やアクティビティパックの提供
・子どもの保護:子どもや保護者への社会心理的ケア 
・生活:孤立した人々への食糧・生活必需品の配布 等

支援物資の食糧を男の子の家に届けるWVスタッフ(モンゴル)
支援物資の食糧を男の子(左)の家に届けるWVスタッフ(モンゴル)
ワールド・ビジョンの専門家は、新型コロナウイルス(COVID-19)の流行により子どもの教育が妨げられ、飢餓や貧困、暴力がさらに広がる可能性があると警告しています。

「コロナウイルスは世界で最も困難な場所に住む家族を崩壊させる恐れがあります。このリスクに直面する国々を確実に支援するよう、また、子どもたちの安全を確保するシステムを強化するよう世界の指導者たちに要請します」と、前述のゴメスは述べます。

ワールド・ビジョンは国や地方自治体、病院、他の支援団体等と協力して、子どもたちやその家族、コミュニティ、地域の医療従事者のニーズに対応することを最優先に活動を続けます。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)から子どもたちを守るため、募金へのご協力をお願いいたします。

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