災害などの緊急時に備え、WHO版心理的応急処置 (PFA)の研修を実施しました

(2023.09.01)

緊急時に備えて~誰でもできる「こころの応急手当」~

ワールド・ビジョン・ジャパンは、東日本大震災や熊本地震をはじめ、国内外各地の緊急支援の現場で物資支援や子どものこころのケア等を行ってきました。その経験を活かし、災害などの緊急時に支援者となる可能性のある方を対象に、2023年7月13日にWHO版心理的応急処置(PFA: Psychological First Aid)の講座を実施しました。

【実施概要
研修名:WHO版心理的応急処置(PFA)講座

主催:特定非営利活動法人ワールド・ビジョン・ジャパン
協力:国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター ストレス・災害時こころの情報支援センター

・日時:2023年7月13日(木)9:30~16:30
・場所:JICA地球ひろば セミナールーム 600, 601/602
・講師:指導者育成研修の研修受講者が監督者のもとに講師を務めます
・対象:災害などの緊急時に支援者となる可能性のある方
・参加人数:40名


WHO版心理的応急処置(PFA)は、WHO(世界保健機関)、戦争トラウマ財団およびワールド・ビジョンが2011年に開発したもので、災害などの緊急時に、ストレスを抱えた子どもやおとなのこころを傷つけないような対応を学ぶためのものです。専門家でなくても、誰もができるこころの応急手当を、ロールプレイを交えながら実践的に学べる研修です。

研修の概要

本研修では、危機的なできごとが人々にどう影響するのかを学び、PFAの行動原則やストレスを抱えた人とのコミュニケーションの取り方、支援者としてのストレスへの対処などについて、講義とグループワーク、ロールプレイを交えながら習得しました。

なお、本研修は、ワールド・ビジョン・ジャパンが同時期に行ったWHO版PFA指導者育成研修の一環として指導者研修の受講者が、監督者のもと、実施しました。

PFAの活動原則はP+3L (準備+見る、聞く、つなぐ)
地震が起きた想定で、支援者・被災者にわかれてシミュレーションを体験
緊急時に支援に入る際、必要になる準備をグループに分かれて考えました

参加者の声(研修評価フォームの質問「研修で最も役立ったことは何か?」への回答)

  • 「いくつものシナリオでのロールプレイ。実際やっていると簡単ではないことを実感」
  • 「ロールプレイでそれぞれの立場・気持ちを考える機会があった。他のメンバーの意見から学べた」
  • 「Look、Listen、Link 3つのキーワードを思い出すことで混乱した情況でも立ち戻ることができると思いました」
  • 「セルフケア、スタッフケアについて学べたこと」
参加者には研修の終了後に「修了証」を授与

研修実施担当者より

危機的なできごとは社会において、また、個人の日常生活においても思いがけず起こりうることです。支援が必要かもしれない方が、いま以上に被害を受けないよう、私たちは安全や安心を感じられる支援を続けていきます。そして、そのような支援が広く浸透するよう、ワールド・ビジョン・ジャパンではWHO版PFA研修の指導員が、国立精神・神経医療研究センターと連携し、今後も定期的にPFA研修を行っていきます。

支援事業第2部 佐々木 貴代

お問い合わせ

PFA研修の実施をご検討の方は以下までご連絡ください。

特定非営利活動法人ワールド・ビジョン・ジャパン
支援事業第2部国内支援・アドボカシー課 高橋
E-mail: fumiko_takahashi@worldvision.or.jp
TEL: 03-5334-5357

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