マイルストーン・プロジェクトとは

(2018.9.3)(2018.9.14更新)(2018.9.28更新)(2018.10.31更新)

結婚、退職、子どもの自立など、人生の様々な節目(マイルストーン)の記念を、途上国の子どもたちへの支援という形で残し、次世代につなげませんか?

マイルストーン・プロジェクトは、一口あたり100万円のご寄付を複数の方々(名義)からいただき、共同で一つの支援事業を実施します。共同で実施することで、より規模の大きい支援事業を実施することができます。建設した施設・設備へお名前入りの記念プレートの設置や、事業地への視察も可能です。
2018年10月31日をもって募集を終了しました。温かいご支援をありがとうございました。






プロジェクトの詳細など、ご不明点はお気軽にお問い合わせください。
マーケティング第1部 法人・特別ドナー課
TEL:03-5334-5355(平日9:30~17:00) FAX:03-5334-5359 お問い合わせフォーム

ご支援を募集中の事業

【カンボジア】小学校の図書館建設事業

    • 募集期間:2018年9月3日(月)~2018年10月31日(水)
    • 支援地域:カンボジア バンティ・ミエンチャイ州トモ・プオ郡 (トモ・プオ地域開発プログラム 事業地内)
    • 支援額:合計500万円(一口100万円×5名義)
    • 実施期間:2019年1月~2019年10月(予定)
    • 支援内容:小学校の図書館建設、読書教材(本)の提供、貯水タンク・手洗い場の設置等

     2018年10月31日をもって募集を終了しました。温かいご支援をありがとうございました。

<背景>
カンボジアでは1970年代のポル・ポト政権による知識人の虐殺や学校教育の廃止、また、その後の内戦の影響により、農村部を中心に読み書きができない人々が多く、子どもたちも例外ではありません。カンボジア政府が行った全国規模の読解力調査(2010年)によると、小学2年生の約半数が身近な単語を読むことができません。ワールド・ビジョンの活動する農村部ではさらに深刻で、小学3年生の子どもの約3割が文字を読むことができません(2017年)。「読む力」が低いと、子どもたちは初等教育の段階で勉強につまずいてしまいます。実際に、カンボジアの初等教育就学率(入学する割合)は95%ですが、小学校の最終学年までの残存率は男子44%、女子51%です(2017年)。

本事業の支援地域であるトモ・プオ郡も、多くの子どもたちが十分に読むことができないため、勉強についていけず、小学校を中退する子どもが少なくありません。中退後、家族を助けるために働きに出ても、十分な教育を受けていないため就業機会が限られてしまうだけでなく、就業時に雇用者との労働契約内容を十分理解できず騙され、人身取引の被害に遭う可能性も高まります。子どもたちが自分の未来を切り拓くためには、幼いうちに「読む力」を身につけることが必要不可欠です。

カンボジアの子どもたち
読書をする子どもたち
ソキムちゃんがカンボジアの読書習慣をご案内します

<事業対象の小学校の状況>
本事業の対象となる小学校は1993年に設立され、402人の児童が在籍しています。児童の家庭の多くは農業で生計を立てているものの、貧困ラインぎりぎりの生活です。そのため、両親が隣国タイやプノンペンなどの都市に出稼ぎに行ってしまい、多くの児童が祖父母と一緒に暮らしています。
現在は教室の1室を図書室として使用していますが、校舎自体の老朽化が激しく、カンボジア教育省のスタンダードには達していません。また、司書が午前中しかいないため午後には閉まってしまい、同校の子どもたちが本に触れ、「読む力」を育てる機会は非常に限られています。

本事業対象の小学校の校舎
現在の図書室


<事業の概要>

同小学校に併設する図書館(1棟)を建設し、司書への研修、読書イベント等を開催し、子どもたちの「読む力」を育みます。本事業で新設する図書館は、終日利用が可能です。
図書館建設に合わせて、同小学校の敷地内に貯水タンクと手洗い場を建設し、子どもたちの学校での衛生環境を改善します。地域の人々も、労働力や資材の提供を通じて、本事業に参加します。建設事業に参加することを通じて、人々の本事業に対するオーナーシップの醸成を目指します。

カンボジアの子どもたちと松岡スタッフ
(カンボジア駐在)


<担当:松岡スタッフ(カンボジア駐在)より>

私は幼い二児の父親として、日本ではよく図書館を利用します。新幹線や恐竜の本を借り、息子たちと一緒に延々と名前を覚えたり、地域ボランティアによる読み聞かせを楽しんだりしています。「あ、い、う、え、お」を指さしながら自慢げに読み上げる息子の姿は、子どもにとって「読める」ということがいかに喜びと自信につながるかを教えてくれます。

残念ながら、カンボジアで図書館を目にすることは滅多にありません。ましてや農村部において、図書館で好きな本を読めるというのは夢のような話です。でも、本を読んでみたいと願う気持ち、読めたときの笑顔、本の世界に吸い込まれ、夢中になる子どもたちの姿は日本でもカンボジアでも同じです。

ワールド・ビジョンは、カンボジア各地において、経済的に貧しく、親が隣国や都市部に出稼ぎに行ったまま帰ってこない家庭の子どもたち等を対象に、寺院や学校で読み聞かせの場を提供しています。読みものを多く揃えた快適な図書館があれば、どんなにすばらしいだろうかと、地域の人々とともに思い描くことはしばしばです。

カンボジアは若者のエネルギーに溢れた国です。国民の平均年齢は何と23.9歳!(2015年、国連人口部) しかし、成人識字率は74%にとどまり、東南アジアではラオスに次いで低い数字です。隣国のタイ、ベトナムの成人識字率はそれぞれ93%と94%であり、大きな隔たりがあります(2017年、ユニセフ世界子供白書)。カンボジアの子どもたち、若者に識字能力を十分に備え、社会に貢献し、次世代を教え導く存在へと成長していってほしい。識字能力の向上はこの国の未来の礎です。

皆さまがこの拙い文章を読んでくださっている今も、カンボジアでは「読めるようになりたい!」という意欲にあふれた子どもたちが待っています。ぜひご一緒に、子どもたちに読む喜びを届け、明るい未来へのページを開きませんか?




マイルストーン・プロジェクトの流れ

①ワールド・ビジョン・ジャパンへのご連絡
マイルストーン・プロジェクトに関心のある方は、お電話やFAX、
またはEメールで、ワールド・ビジョン・ジャパンへご連絡ください。
担当者より、プロジェクトの内容やご支援の流れについてご説明します。

②申込書の提出
ご支援いただける場合は、「マイルストーン・プロジェクト共同支援申込書」
に記入の上、Eメール、またはFAXや郵送でご提出ください。
申込書のダウンロードはこちらpdfアイコン

③ご支援金のお振込み
全口分の申込書をいただいた時点で、ご連絡いたします。銀行振込みにてワールド・ビジョン・ジャパンにご送金いただきます。
ご送金後、ワールド・ビジョン・ジャパンから領収証(※)を発行します。

④覚書の締結
ご支援金をお振込みいただいた後に、ワールド・ビジョン・ジャパンと覚書を締結していただきます。


⑤プロジェクトの実施(2019年1月~10月)

「カンボジア 小学校の図書館建設事業」を、ワールド・ビジョン・ジャパンが責任をもって実施します。実施中は、2カ月に一度、プロジェクトの進捗をEメールでご報告します。


⑥完了報告書の提出(2019年12月)

プロジェクトの完了後、完了報告書をお送りします。プロジェクトの実施中もしくは完了後半年後以内であれば、支援地域へのご訪問も可能です(※※)。



*領収証は、原則1名義への発行とさせていただきます。複数人数でご参加される場合は、任意のグループ名と代表者名をワールド・ビジョン・ジャパンにお知らせください。グループ名宛に領収証を発行し、代表者に郵送いたします。なお、グループ名でのご寄付は、寄付金控除等の対象となりません。
**支援地訪問は、ご希望の日程の3カ月前までにワールド・ビジョン・ジャパンへお知らせください。ご訪問費用は自己負担となりますが、ご訪問のための現地事務所との調整はワールド・ビジョン・ジャパンが行います。なお、支援地訪問は1名義につき最大2名まで、1回のみとさせていただきます。


マイルストーン・プロジェクトの詳細など、ご不明点はお気軽にお問い合わせください。
マーケティング第1部 法人・特別ドナー課
TEL:03-5334-5355(平日9:30~17:00) FAX:03-5334-5359 お問い合わせフォーム