WVカフェ クリスマススペシャル開催報告

2012.12.19

「手紙に励まされ、勉強に励み、夢をかなえることができました」

思いを語るタンさん、涙ぐまれる西澤さん
思いを語るタンさん、涙ぐまれる西澤さん

12月15日(土)、ラジオパーソナリティの金子耕弐さんと親善大使の酒井美紀さんの司会によるワールド・ビジョンカフェ クリスマススペシャルを開催し、小雨が降る中、300人以上の方がご来場くださいました。

まず、色鮮やかな民族衣装をまとったワールド・ビジョン・コリア・チルドレンズ・クワイヤのパフォーマンス。「天使の歌声」と称される美しいハーモニーに会場全体が包まれ、特に日本語で歌われた「ふるさと」では、国を越えて、それぞれの故郷を愛する思いを共有することができました。

さて、いよいよ元チャイルド、タンさんの登場です。1992年から1997年まで、チャイルド・スポンサーシップで支援を受けていた彼は、現在28歳。ベトナム、ハノイの病院で、特に癌で心身ともに苦しんでいる方たちの力になりたい、という思いから腫瘍科の医師として働いています。

ご自身もチャイルド・スポンサーとしてベトナムの子どもを支援しているエピソードを交えながら司会してくださった親善大使の酒井美紀さん
ご自身もチャイルド・スポンサーとしてベトナムの子どもを支援しているエピソードを交えながら司会してくださった親善大使の酒井美紀さん

「今の自分があるのは、当時のチャイルド・スポンサー、西澤珠江さんの支えがあったからこそ」ということを伝えるために、来日したタンさん。来日直後に実際対面したお二人の感動のシーンが映像は、会場の多くの方の涙を誘っていました。

チャイルド・スポンサー西澤さんからいただいた手紙に励まされ、勉強に励み、夢をかなえることができたというタンさん。チャイルド・スポンサーシップの支援は目に見える成果のほか、心のつながりも育み、そのことがチャイルドの心の成長に大きな影響を与えていることが、タンさん自身の口で語られました。

西澤さんより、タンさんへの思いがお手紙で朗読され、その後、タンさんが15年ぶりに西澤さんへ綴った手紙の日本語訳が、酒井美紀さんの朗読により披露されました。

タンさんが15年ぶりに西澤さんへ綴った手紙の日本語訳     ~皆さんのご支援に、心から感謝します~

酒井美紀さんがお手紙を朗読される様子
酒井美紀さんがお手紙を朗読される様子

親愛なる恩人の西澤たまえ様

(前略)1997年8月8日、チャイルド・スポンサーシップのプロジェクトが終了して、最後に送ってくださった手紙に、「これからも勉強を頑張って」と書いてくださいました。僕はその励ましを胸に、一生懸命に勉強することを決心しました。

それまでたまえさんからいただいていたお手紙やカードのメッセージは、いつも僕の心を支えてくれていました。たまえさんの励ましがあったからこそ、お医者さんになりたい、という幼いころからの夢をかなえることができたと思っています。

今回はじめて日本を訪れ、たまえさんや、たくさんの日本の方にお会いしました。
幸せで、豊かな国にいるみなさんは、心が豊かで、本当にすてきだと思いました。

ベトナムの支援地域の子どもたち
ベトナムの支援地域の子どもたち

日本のみなさんがチャイルド・スポンサーとしてご支援くださっていることで、昔の僕たちのような、困難な状況にいる子どもたち何人ものが助かっているのです。
皆さんがしてくださるご支援に、心から感謝します。(中略)

僕はこれからも前に進み、頑張ります。
お医者さんとしてもっと人の役にたち、また患者さんの心も支えられるようになりたいと思っています。

最後にたまえさん、「お母さん」と呼ばせてください。
「お母さん、ありがとう」。支えくれたことに、心から感謝しています。(後略)
 
DR グエン・ヴィエット・タン
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ワールド・ビジョン・コリア・チルドレンズ・クワイヤ
ワールド・ビジョン・コリア・チルドレンズ・クワイヤ

再度ワールド・ビジョン・コリア・チルドレンズ・クワイヤが登場し、最後は "We wish you a Merry Christmas"を会場の皆さまも一緒に合唱してフィナーレとなりました。
外は小雨が降る寒い日でしたが、心温まるイベントとなりました。

ご参加してくださった方からお寄せいただいたご感想

「子どもたちの歌声とタンさん西澤さんのお話に、心洗われ、また明日から支援チャイルドのために、また頑張ろうと思いました」
「タンさん、西澤さんのお手紙ほんとうに素晴らしかった。感動して涙がとまりませんでした」
「クリスマスなので、たのしい合唱をきけて楽しかったです」
「チャイルド・スポンサーによって、希望を見つけた人や夢をかなえた方の笑顔や元気な姿を見ることができてよかったです」
「やさしい気持ちになりました」
「自分にできることは小さなことかもしれませんが、できることをひとつづつして行きたいと思います」

是非、当日の様子をご覧ください。


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クリスマスまでにあと3000人の子どもを救いたい:
あと約600人の子どもたちのチャイルド・スポンサーを募集しています!
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