映画「ソウル・サーファー」の主人公、ベサニーさんにお話を伺いました!

2012.05.31

映画「ソウル・サーファー」とは

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6月9日(土)より全国公開される映画「ソウル・サーファー」(配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン)は、実話に基づいたストーリー。主人公、ベサニー・ハミルトンさんは、サメに襲われ左腕を失うという悲劇的な事故を乗り越え、現在プロのサーファーとして活躍する実在の人物です。左腕を失ってからわずか2カ月後、ベサニーさんはハワイで開催されたサーフィン・コンテストに返り咲いて出場したものの、思うような結果は出せず失意に陥ります。そんな彼女を元気づけ、再び立ち上がる勇気をくれたものとは・・・。

映画の主人公のモデルとなったベサニーさんご本人にお話を伺いました!

ベサニー・ハミルトンさん。日に焼けた笑顔が素敵です
ベサニー・ハミルトンさん。日に焼けた笑顔が素敵です

プロサーファーとして将来を有望視されていた矢先、練習中にサメに遭遇し左腕を失ったベサニーさん。

将来が見えない不安の中、転機となったのは、スマトラ沖地震後、ワールド・ビジョンが行ったタイでの緊急支援活動にボランティアとして参加したことでした。津波で甚大な被害を受けた被災地での活動を通し、「自分が頑張ることで、世界の子どもたちみんなに希望と勇気を伝えられる」との想いを抱いたのです。

5月25日(金)、映画の公開を前に来日されたベサニーさんに、直接お話を伺いました。

どんな状況でもあきらめず、希望を持ち続けました

サメに襲われた当時の状況を語るベサニーさん
サメに襲われた当時の状況を語るベサニーさん

――サメに襲われて片腕を失ったと知った時、どのようにして肉体的・精神的苦痛を乗り越えましたか?

ベサニーさん:
実は、サメに襲われる2週間ほど前、母とこうお祈りしていました。「神様、私をあなたのために役立ててください」。サメに襲われたことはもちろん大きなショックでしたが、2週間前のこの祈りがあったため、「必要な試練が与えられたのだ」と思い、心は落ち着いていました。この状況を将来に活かし、希望に満ちた未来が約束されているはずだと信じていました。

サメに襲われて腕をなくすという悲劇を受け止め、希望を捨てなかったベサニーさん。
しかし、サーフィンとどのように関わっていくか、一抹の不安はあったようです。

ベサニーさんとタイの子どもたち
ベサニーさんとタイの子どもたち

――映画の中で、タイでのボランティア活動の体験をきっかけに、再びサーフィンに挑もうとする姿が描かれています。支援を必要とする子どもたちや人々との出会いが、なぜ心境の変化につながったと思いますか?

ベサニーさん:
タイでのボランティア活動に参加する前でも、サーフィンに対する情熱は冷めてはいませんでした。しかし、津波の被害に遭い、海を恐れているタイの人々と触れ合ったことで、自分にできることがわかった気がしました。

ベサニーさんは現在、ワールド・ビジョンの特別パートナーとして、世界の貧困の中にある子どもたちの支援に力を注いでいます。また、プロサーファーとしても世界中で活躍されています。

乗り越えられる試練だけが与えられるのだと信じています

強い眼差しで語るベサニーさん。「あきらめない」という想いが伝わってきました
強い眼差しで語るベサニーさん。「あきらめない」という想いが伝わってきました

――最後に、東日本大震災を経験した日本人へのメッセージをお願いします。

ベサニーさん:
「ソウル・サーファー」は1年ほど前にアメリカで公開されましたが、その頃から日本でこの映画を公開し、日本の人々と分かち合いたいという想いがありました。タイでの経験のように、東日本大震災で津波の被害に遭った人々の、海に対する恐怖を取り除く手助けができたらと思っています。
私は、この身に起こるすべてのことには理由があり、乗り越えられる試練だけが与えられるのだと信じています。自分一人では不可能なことも、誰かの手を借りることで可能になることがあるということを、信じてほしいです。


ベサニーさんは、プロサーファーらしく日に焼けた逞しい方でした。
しかし、外見上の逞しさだけではなく、内面から滲み出る強さと優しさが、彼女に特別な存在感を与えていました。

スマトラ沖大地震緊急復興支援の際、タイの子どもケア・センターで、オレンジバンドをつけてボランティア活動をしたベサニーさん
スマトラ沖大地震緊急復興支援の際、タイの子どもケア・センターで、オレンジバンドをつけてボランティア活動をしたベサニーさん


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