親善大使・酒井美紀さんをお迎えしたWVカフェ開催報告

2010.12.08

12月2日(木)、ワールド・ビジョン・ジャパン親善大使の酒井美紀さんをお迎えして、ワールド・ビジョンカフェを開催しました。当日は176名の方々が参加くださり、今年3月にお母さんとなり、新たなステージを迎えられた酒井美紀さんのお話と、ベトナムの子どもたちとの生中継に耳を傾けました。

酒井美紀さんは2005年から、ベトナム・バンエン地域のチャイルド・スポンサーとしてご支援くださっています。「幼い頃からガールスカウトに入るなど、ボランティア活動は身近にありましたが、なかなかその先の一歩を踏み出すことができませんでした」と、酒井さん。チャイルド・スポンサーになったきっかけは、フジテレビの『世界がもし100人の村だったら』という番組で、フィリピン・マニラ郊外のスモーキーマウンテンを訪ねたことでした。

支援が人々の力になり、実になっているということが印象に残りました

ワールド・ビジョン・カフェのようす
ワールド・ビジョン・カフェのようす

当時わずか11歳の少女がゴミ山で働き、一家の大黒柱として家族を支えていることに大きな衝撃を受け、「やはり何か一歩踏み出さないといけない」と強く思わされた酒井さんは、帰国後すぐにインターネットで検索し、ワールド・ビジョン・ジャパンのチャイルド・スポンサーシップに申し込んでくださいました。

2007年にワールド・ビジョン・ジャパンの親善大使となり、インド南部の支援地域を訪問。スマトラ大地震の津波で被災し、支援を受けた家庭やチャイルドケアセンター、スラム地域の小学校を訪ね、「現地の子どもたちが"生きる自信がついた"と話してくれて、支援が人々の力になり、実になっているということが印象に残りました」と話してくださいました。

ヒエンちゃんとお友だち
ヒエンちゃんとお友だち

カフェ後半には、酒井さんのチャイルド、ティ・ヒエンちゃんが住むベトナム・バンエン地域の学校をskypeによる中継でつなぎました。学校には、ティ・ヒエンちゃんだけでなく多くの子どもたちが集まり、酒井さんや会場の皆さんに、元気よく歌をプレゼント。会場の皆さんから、温かい拍手が寄せられました。
また、ティ・ヒエンちゃんは、「学校の勉強では、算数が好きです。日本にスポンサーの方がいると知った時は、とても嬉しかったです。将来は先生か、洋服を作る人になりたい」と酒井さんに伝えてくれました。子どもたちからは、酒井さんに「結婚していますか?酒井さんにベトナムで会うことはできますか?」と、子どもらしい質問をしてくれました。
中継には、ティ・ヒエンちゃんのお母さんも民族衣装を着て登場し、ワールド・ビジョンの支援によって、農業研修に参加することができたと話してくれました。

"国境を越えて、子どもたちのために何かをしないといけない"と、より一層強く思うようになりました

ヒエンちゃんと家族(家の前にて)
ヒエンちゃんと家族(家の前にて)

ベトナムとの中継を終えた酒井さんは、「母親になってから、ニュースなどで子どもたちについての報道や、困難な状況を見ると他人事とは思えず、涙してしまいます。"国境を越えて、子どもたちのために何かをしないといけない"と、より一層強く思うようになりました。子どもたちが健やかに成長するためには、お母さんやお父さんなど、大人たちのケアも大切ですし、職業訓練や環境の整備が不可欠です。」と、お母さんの視点から、途上国の子どもたち、支援についての心境の変化を語ってくださいました。

Q&Aタイムには、参加者の方から寄せられた「酒井さんがチャイルド・スポンサーに参加すると決めたときに、1人の子どもの人生に介入することに"とまどい"はなかったですか?」という質問に対し、酒井さんは「何かのご縁があって、出会うことができたのだと思いますし、子どもたちが喜んでいるお手紙やカードを見て、そのような気持ちの整理をしています。地域の皆さんと一緒に成長できていることも感じ、始めてよかったと思っています」と答えてくださいました。

アンケートに寄せられた感想の一部をご紹介します

・ ベトナムのチャイルドの中継を見て、子どもたちがすごく元気で、支援をしている方々はすごく安心できたと思う。
・ 支援を始めて3~4カ月です。今日のQ&Aにでた質問のように、わたしも"とまどい"を持ちつつも、始めました。やはり、他者の人生に関わること、他の方々も同じ想いがあると分かりよかったです。続けていく中で、この気持ちをもっと深くみてゆこうと思います。
今日は来られて良かったです。
・ 酒井さんは心の中も美しい人でした。
・ 何といっても酒井さんの真摯な姿勢、話し方に共感しました。一歩踏み出すことの大切さを再認識しました。

お話しくださった酒井さん、参加してくださった皆さま、本当にありがとうございました!


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"何もかも"はできなくとも、"何か"はきっとできる
クリスマスまでに7000人の子どもたちにチャイルド・スポンサーを募集しています
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