「"何か"はきっとできる」 ~ソクナちゃんのストーリー~


左:ソクナちゃん(2019年 10歳)、右:ソクナちゃん(2022年 13歳)
左:ソクナちゃん(2019年 10歳)、右:ソクナちゃん(2022年 13歳)

ソクナちゃんの夢を守ったチャイルド・スポンサーシップ

2019年、カンボジアの首都プノンペンの川沿いのスラムで、ワールド・ビジョン・ジャパン(WVJ)のスタッフはひとりの少女に出会いました。ソクナちゃん、当時10歳。家事に加え野菜売りの仕事に追われ、栄養不良のため病気がちで、学校にはなかなか行けません。

ソクナちゃんには夢がありました。お医者さんになって、大好きだったおばあちゃんのような病気の人を治してあげること。

あれから3年。WVJスタッフが出会ったソクナちゃんは、学校に休まず通えるようになり、3年前に教えてくれたのと同じ夢に向かって、歩んでいます。

ソクナちゃんの夢を守ったのは、チャイルド・スポンサーシップの支援でした。

ソクナちゃんの住むスラム
ソクナちゃんの住むスラム

厳しい状況の中で守り続けた夢「お医者さんになりたい」

2019年、ワールド・ビジョン・ジャパンのスタッフが出会った当時、ソクナちゃんは、栄養不良のため風邪をこじらせたり、不衛生な水が原因で下痢をしてしまうことが頻繁にありました。それでも、大切なお母さんや妹のために働くしかないのです。野菜売りは大変な仕事。大人たちが行き交う市場の喧騒の中、怖い思いをすることもありました。しかし、野菜が売れなければ、家族がその日食べるものを買えません。

ソクナちゃんの夢はお医者さんになること。病気で亡くなった大好きだったおばあちゃん。
「おばあちゃんみたいな病気の人を治してあげたいの」

家事をするソクナちゃん
家事をするソクナちゃん
ソクナちゃんはおばあちゃんのマッサージをし、ベッドの周りを掃除していたとお母さんは語ります。お母さんは続けます「ソクナは本当にいい子です。私は子どもの頃学校に行けず、文字も読めなくてつらい思いをしています。ソクナには、ちゃんとした教育を受けさせてやりたいのです」。ソクナちゃんの夢と、想い合う家族の前に、貧困が立ちはだかっていました。

「本当は学校に行きたい。仕事には行きたくない」
お母さんが悲しむから、と、口に出せない願いを飲み込み、ソクナちゃんはその日も野菜市場に向かってました

夢への足取りを確かなものとして歩くソクナちゃん

ソクナちゃんとその夢を救ったのは、チャイルド・スポンサーシップの支援でした。3年前は仕事で学校を休みがちだったソクナちゃんは今、支援で受け取った自転車で、毎日学校に行けるようになりました。

「学校は友達と会えて勉強ができるから嬉しいの」

輝くような笑顔でそう話してくれます。ごはんも1日3回食べられるようになり、また、支援の一環として実施されている衛生指導をお母さんが受けたおかげで生活環境も改善しました。

「お医者さんになって、おばあちゃんみたいな病気の人を治してあげたい」

厳しい状況でも抱き続けたあの時と同じ「Doctor」の夢に向かって、ソクナちゃんは進んでいます。

校のお友達と一緒に。向かって左から2人目がソクナちゃん
学校の友達と一緒に。左から2人目がソクナちゃん

動画で見るソクナちゃんのストーリー

クリスマスまでに、3000人のチャイルド・スポンサーを募集しています

貧新型コロナウイルス感染症の世界的蔓延により、貧困に苦しむ子どもの数は、2019年以降新たに1億人増加したと言われています。* ウクライナ危機の経済・社会への影響もあいまって、途上国で暮らす子どもたちの状況は、厳しさを増しています。
そのような子どもたちが、未来を夢見て健やかに成長できるよう、継続して支援するプログラムが、チャイルド・スポンサーシップです。

ワールド・ビジョン・ジャパンは、未来を夢見る子どもたちに支援を届けるため、「"何か"はきっとできる」キャンペーンを実施します。11/1(火)~12/26(月)の期間、チャイルド・スポンサーシップに参加くださる3000人のチャイルド・スポンサーを大募集します。

厳しい状況の中で懸命に生きる子どもたちのために、「"何か"をしたい」という、皆さんの気持ちをアクションが、子どもたちの未来につながります。
ぜひ、このキャンペーンを通して、チャイルド・スポンサーシップにご参加ください!


*UNICEF 2021 "Preventing a lost decade: Urgent action to reverse the devastating impact of COVID-19 on children and young people

"何もかも"はできなくとも、
"何か"はきっとできる

厳しい生活を強いられている子どもたちは、
今日も世界の片隅で懸命に生きています。
一人で何もかもを支援することはできませんが、
一人ひとりができることを始めれば、
やがて世界は変わっていきます。
その変化を通じて、あなた自身にも
新しい世界が拓けてくるはず。