ワールド・ビジョン・オーストラリアでの不祥事に関する報道について

(2020.05.13)

このたび、ワールド・ビジョン・オーストラリア(WVA)で発生したとされる不祥事についての報道がありました。

ワールド・ビジョンは各国で独自に総会・理事会等を持ち、独立して運営されています。よって、ワールド・ビジョン・オーストラリア(WVA)とワールド・ビジョン・ジャパン(WVJ)とは資金的な繋がりや給与計算システムの共有はなく、本件に対するWVJの関与は一切ありません。また、これまでWVJにおいて同様の事例の発生等もありません。

しかしながらWVJは、同じビジョンを掲げて活動する他事務所での今般の不祥事を大変重く受け止めております。これを教訓として、透明性ある団体運営を徹底し、説明責任を適切に果たしていけるよう、引き続き努めてまいります。



1、職員の汚職疑惑について

【概要】
WVAが契約したマーケティングアドバイザーが、WVAの印刷やダイレクトメール等のマーケティング業務を委託する会社との契約の見返りに、金銭や無料の海外旅行等を受け取っていたとされています。なお、このマーケティングアドバイザーの採用にあたっては、WVA職員の関与がありました。

【対応】
WVAは2020年3月3日に内部告発により本件を認知し、ただちに警察と理事会に通知しています。3月5日からは外部の監査法人と人事・職場環境コンサルティング会社による調査を開始。WVAはこの事態を非常に深刻に受け止めており、調査結果を待っている状況です。



2、給与未払いについて

【概要】
WVAの給与計算システムのエラーにより、約200人の臨時職員と45人の正職員の給与額が規定額よりも少なかったことが判明しています。また、約400人の正職員には規定よりも多く給与が支払われていました。

【対応】
WVAは上記を事実と確認し、2019年12月、職場関係法の順守を監視・アドバイスする団体「Fair Work Ombudsman(FWO)」に報告しました。WVAのCEOのグラハム・ストロングは「このエラーは意図的ではなく不幸なエラーであり、従業員への誤った支払いは全く容認できない」として謝罪。FWOと緊密に協力して、職員に支払うべき返済額等を決定する予定です。


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