【モスル奪還作戦】子どもたちへの影響に対する警告と、進む支援への備え

(2016.10.19)

世界の子どもを支援する国際NGOワールド・ビジョン・ジャパン(東京都中野区、常務理事・事務局長:片山信彦、以下WVJ)は、2016年10月17日に開始されたモスル奪還作戦を受け、2014年以来の内戦を経てさらなる戦闘に晒される子どもたちが、身体的、心理的に深刻な影響を受けることを懸念し、警告します。ワールド・ビジョンは、市民がモスルから避難する際の安全を確保するなどの人道的配慮がなされることを求めるとともに、今後見込まれるモスルからの避難民増加に備え、支援体制の拡充を進めています。

何年もの専門的な支援を必要とするでしょう

ワールド・ビジョンのイラク北部事業マネージャー、カリル・スレイマンは以下のように懸念しています。

子どもたちは、身一つで、空腹で、喉を乾かせ、早急に医療を必要とする状態で逃げてくることが予想されます。また、戦闘は、子どもたちの心身の健康に多大な悪影響を与えます。身に起きたことを受け止め、日常を取り戻し、正常な状態に戻るまでには、何年もの専門的な支援を必要とするでしょう。

国内避難民への物資支援の様子2014年にモスルから逃れた国内避難民への物資支援の様子

2014年から行っている支援を緊急拡充


ワールド・ビジョンは、2014年8月よりイラクの人道危機に対して支援を開始し、クルド人自治区で暮らす約100万人に安全な水、保健サービス、教育プログラム、食糧配布などの支援を届けてきました。

モスル奪還作戦により、最悪の場合、100万人にも達する大規模な避難に備えて、ワールド・ビジョンは、国際機関と連携し、緊急人道支援の準備を整えています。

現在、緊急物資支援の調達と保管を24時間体制で進めるとともに、子どもたちが安心して過ごせる場所(チャイルド・フレンドリー・スペース)の準備も進めています。

ワールド・ビジョンは、イラクの状況を注視し、迅速な支援を行っていく方針です。


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