HLF4に向けた政策提言書を日本政府に提出しました

2011.11.15

事業の年間計画に参加する子どもたち(インドネシア)
事業の年間計画に参加する子どもたち(インドネシア)

11月11日(金)、「第四回援助効果向上に関するハイレベル・フォーラム(以下、HLF4)」に向けた政策提言書を、ワールド・ビジョン・ジャパンは外務省に提出しました。11月29日~12月1日に韓国の釜山で開催されるHLF4において、援助の議題の中心に市民参加が取り上げられるよう、ワールド・ビジョンは以下2点を提言します。

1.相互説明責任を向上するため、開発イニシアティブの計画や実施、モニタリング、評価のプロセスに市民を含める。

2.市民による調査を可能にするため、すべての開発関係者が援助の流れに高い透明性を持たせる。市民が援助の配分の情報を入手できるようにする。

援助効果を高めるには、市民参加が重要です

効果的な援助は、世界で最も貧しく弱い立場にある子どもたちや、コミュニティの人々が健やかな生活を送るために重要だ、とワールド・ビジョンは考えます。そして、援助効果を高めるためには市民とコミュニティの参加が鍵となります。
2005年のパリと2008年のアクラでは、援助効果を高め、実施することが約束されました。しかし、進捗、特にドナー側の進捗、は不均一です。HLF4は、援助効果の議題を発展させ、それを実施計画や進捗評価のためのメカニズムとして結実させるために必要な政治的コミットメントを引き出す機会です。

市民参加により、教育と保健予算が増額されました

学校で勉強する子どもたち(ザンビア)
学校で勉強する子どもたち(ザンビア)

2009年にザンビアの財務国家計画省が予算案を策定した際、ワールド・ビジョン・ザンビアも一員である、子どもの予算ネットワーク(Child Budget Network:以下CBN)は、子どもたちの権利が守られるよう、働きかけました。CBNは、過去の予算が、アフリカ連合の公約(教育予算を全体予算の20パーセント、保健予算を全体予算の15パーセントとすること)に達していないことに、注目しました。

国家予算の効果的で効率的な配分と使用について、ザンビアの子どもたち、その中でも特に弱い立場にいる親を亡くした子どもたちの権利が保護されるために、CBNは働きかけました。健全な予算というのは、その国の子どもたちの権利を守ることに努めるものだ、とCBNは考えます。子どもたちは本質的に脆弱であるという理由から、子どもたちのために適切な予算が充てられる必要があります。

ワールド・ビジョンから文房具を受け取り、喜ぶ子ども(ザンビア)
ワールド・ビジョンから文房具を受け取り、喜ぶ子ども(ザンビア)

特に社会保護の分野において、ザンビアの子どもたちのニーズを実証するために、CBNはコミュニティでの協議の場を数多く持ちました。こうした活動の成果もあり、ザンビア政府は2009年の国家予算において、教育への拠出を15.4パーセントから17.2パーセントに、保健予算も小額ながら増額しました。

非常に多くの国々において、市民やコミュニティが効果的に参加できる環境が整っていません。ワールド・ビジョンが、日々の支援活動の中で草の根レベルの参加を促してきた経験によると、市民やコミュニティが政策策定に参加すれば、持続的な開発の成果を生み出すことが明らかになっています。援助効果を高めるためには、市民参加が重要です。

11月29日~12月4日に開催されるHLF4では、ワールド・ビジョン各国のスタッフがフォーラムの議論や分析の実施、情報発信を行い、援助効果のプロセスに市民が含まれるために、世界の政策決定者に働きかけます。

ワールド・ビジョンのHLF4に向けた政策提言書はこちら