「もう茂みまで行かなくていい」
~ LIXIL “トイレで未来を創るプロジェクト” が完了
2,500人を超える子どもたちに安心して学べる環境を届けました
「以前は、用を足すために学校の裏の茂みまで行かなければなりませんでした。ヘビが出ることもあって、とても怖かったです。今は新しいトイレができて、本当にうれしいです」
そう話してくれたのは、インドネシア・西カリマンタン州シンタン県の初等学校に通うファイスくん(12歳)です。
学校に安全で清潔なトイレがないことは、子どもたちの健康だけでなく、安心して学ぶ機会にも大きな影響を与えます。
株式会社LIXILと全国131社のLIXIL住設・タイル代理店会会員の皆さまのご支援により実施した「トイレで未来を創るプロジェクト」が、このたび完了しました。
本プロジェクトでは、バングラデシュ人民共和国とインドネシア共和国の学校を対象に、簡易式トイレシステム「SATO」を活用したトイレ整備や手洗い設備の設置、衛生教育を実施。2,536人の子どもたちが、より安全で衛生的な環境で学校生活を送れるようになりました。

学校のトイレが、子どもたちの学びを支える
プロジェクトを実施したバングラデシュ北部のジャマルプール県イスラムプール郡と、インドネシア西カリマンタン州シンタン県では、学校の衛生環境が大きな課題となっていました。
トイレの数が不足している学校や、老朽化によって十分に使用できない学校も少なくありませんでした。また、安全な水へのアクセスが限られている地域も多く、子どもたちは不衛生な環境の中で学校生活を送っていました。
特にインドネシアでは、半数以上の家庭がトイレを利用できず、屋外排泄が日常的に行われている地域もあります。学校の衛生環境の改善は、子どもたちの健康と尊厳を守るだけでなく、将来にわたって地域全体の衛生習慣を変える大切な取り組みでもあります。


個室奥の壁が壊れ、外の地面が見えている
10校で衛生環境を改善
本プロジェクトでは、2025年11月から2026年3月にかけて現地で活動を実施し、バングラデシュ6校、インドネシア4校の計10校を対象にトイレや手洗い設備の整備を行いました。
その結果、
- 38基のトイレを新設
- 24基の既存トイレを修繕
- 新設トイレのうち、12基のバリアフリートイレを整備
- 全10校で男女別トイレを確保
- 計2,536人の子どもたちの衛生環境を改善
することができました。
また、給水設備の改善や雨水利用システムの整備により、トイレや手洗いに必要な水へのアクセスも向上しました。




身体にハンディキャップのある子どもにも使いやすいもの
子どもたちに起きた変化
衛生環境の改善は、子どもたちの日常に大きな変化をもたらしています。
バングラデシュの中等学校に通うタミシュナさん(12歳)は次のように話します。
「以前は、水不足やトイレの問題により、授業に定期的に出席することは簡単ではありませんでした。生理中は学校を休んだり、体調を崩すこともありました。
この新しいトイレと、手洗いや清潔を保つための研修のおかげで、私たちの健康が守られ、学習への集中力も高まると思います。」
また、別の中等学校に通うアゼダさん(13歳)は、
「今は清潔で安全な設備を利用できるようになり、毎日安心して学校へ通うことができています。学んだ衛生習慣を家族や友人にも伝えています」
と話してくれました。
インドネシアの初等学校に通うローバさん(11歳)も、学校生活の変化をこう語ります。
「以前、私たちの学校にはトイレが3基しかなく、女子用と男子用に分かれていませんでした。水も十分ではなく、トイレは清潔とは言えない状態でした。今では女子用と男子用のトイレが整備され、水も安定して使えるようになりました。ドアには内側から鍵をかけることができるので、安心して利用できます。色鮮やかな絵が描かれた新しいトイレは見た目もきれいで、SATOのトイレを流したときの『トク・トク』という音もお気に入りです」
トイレの整備は単なる施設改善ではありません。子どもたちが安心して学び、自信をもって成長していくための環境づくりにつながっています。


「きれいに使い続ける」ための衛生教育
施設整備とあわせて、子どもたちや保護者、教職員を対象に衛生教育も実施しました。
手洗いの重要性や食品衛生、トイレの維持管理方法などについて学び、子どもたちは自ら衛生行動を実践するようになっています。
現在では、多くの学校で子どもたち自身が衛生管理グループの一員としてトイレの清掃や設備管理に参加しています。学校で学んだ知識は家庭や地域にも広がり、より健康的な生活習慣の定着につながっています。


完成お披露目会にあふれた笑顔
2026年3月には、完成したトイレのお披露目会が行われました。
真新しいトイレの前には、多くの子どもたちや教職員、地域の関係者が集まり、完成をともに喜びました。子どもたちは感謝の言葉を述べ、新しい設備への期待と希望に満ちた笑顔を見せてくれました。
インドネシアの初等学校の校長の一人は次のように話しています。
「新しいトイレが整備されたことで、児童はもう川辺で用を足す必要がなくなりました。改善された衛生設備は、学校にとって長く価値のある財産として残ります。今後も大切に維持管理していきます。」

温かいご支援をありがとうございました
本プロジェクトは、株式会社LIXILならびに全国131社のLIXIL住設・タイル代理店会会員の皆さまの温かいご支援によって実現しました。
皆さまのご支援は、子どもたちが安心して学び、健やかに成長できる環境づくりにつながっています。
ワールド・ビジョン・ジャパンはこれからも、すべての子どもたちが希望を持って未来へ歩んでいけるよう、地域の人々とともに活動を続けてまいります。
改めまして、温かいご支援に心より感謝申し上げます。

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