タンザニア、ンゲレンゲレ地域の支援が終了を迎えました
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チャイルド・スポンサーシップを通して1996年からご支援いただいてきたタンザニアのンゲレンゲレ拡大地域開発プログラム(以下、ADP)は、当初の計画を達成し、2015年9月末日をもってプログラム終了を迎えました。
皆さまのご支援により、地域が変わり、子どもたちが「豊かないのち」を生きられるようになりました。
心からの感謝とともに、地域での活動をご報告いたします。
水資源開発

支援開始前、この地域には井戸がほとんどなく、人々は汚れた川の水を生活用水や家畜のために使わざるを得ませんでした。
支援により浅井戸38基、深井戸22基が掘られ、きれいな水が人々の健康と生活を支えています。また、40人の水道技術者が養成され、各村には水管理委員会も結成され、井戸のメンテナンス体制も整いました。
以前は腸チフスやコレラといった水を媒介とした感染症も蔓延していましたが、今ではこれらの病気に苦しむ人はほとんどいなくなっています。
農業・生計向上

子どもたちが健やかに成長していく上で、家庭の生計が安定することは不可欠です。住民の大半が小規模農民であるこの地域で、ADPは農業技術研修、改良種子、肥料、農機具などを支援し、農作物の生産高は大幅に向上しました(右の表を参照)。
農作物を販売して収入を得るだけでなく、1日3回食事ができる家庭の割合は39.1%(1998年)から82.3%(2015年)まで向上し、子どもたちもしっかりと栄養を摂れるようになりました。
支援地域から感謝の動画メッセージが届いています!
地域住民の声

ワールド・ビジョン(以下、WV)がイスラム教徒の多いこの地域を初めて訪れたとき、住民の多くがWVに対して強い反感と疑念を抱いていました。しかし、宗教に関わらず本当に支援を必要としている家庭や子どもを支え、村々に教室を建設し、井戸を掘っていったことで、住民のWVに対する見方も大きく変わりました。
WVはこの地を去りますが、今ではより多くの子どもたちが健康に暮らし、住民は地域の発展のために積極的に協力するようになりました。
WVが蒔いてくれた種が、村々で花開いています。
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