南スーダンの子どもたちへの食糧支援

(2016.10.28)

支援で生まれる子どもの笑顔

ワールド・ビジョン・ジャパンは、内戦が続く南スーダンで、5 カ月から5 歳までの子どもたちに、通常の食糧配布に加えて、栄養補助食の配布を行いました。その結果、北バハル・アル・ガザール州の支援センターに登録された子どもたちの96%にあたる8,985人の栄養状態を改善することができました

写真のアクエイくんは、栄養失調になり、お母さんに連れられてきた子どものひとりです。支援センターでは、お母さんたちに子どもの栄養保健衛生に関して学ぶ機会を提供し、そのまま食べられる栄養補助食を配布しています。栄養不良の子どもたちは体力が落ちており、お母さんに食べさせてもらわないと食事をすることができません。

そのため、栄養補助食を受け取ったお母さんには、それを兄弟などへ分け与えたりせず、その子に食べさせてあげるよう指導するとともに、2 週間毎にセンターに通うように指導しています。

BEFORE:お母さんに支援センターに連れられてきたアクエイくん。計測のために左腕に巻かれたテープは、栄養不良であることを示しています
AFTER:アクエイくんは、支援により栄養状態が改善し、元気な笑顔を取り戻すことができました

長引く紛争により追い詰められる子どもたち

南スーダンは、40年以上も続いた内戦の後、2011年に独立した世界で一番新い国です。ところが、政府と反政府勢力の間の対立が絶えず、2013年12月残念ながら紛争が再発し、内戦状態に陥り、これまでに230万人が難民、避難民となっています。また、内戦の影響で極度の食糧危機が発生し、480万人以上が急性栄養不良に陥り、治療を受けている子どもの数は年々増加しています。


このクリスマスに、「水と食糧のための募金」 にご協力いただくと、過酷な状況で生きる子どもたちの命をつなぐことができます。ぜひ、ご協力ください。

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