【バングラデシュ】コックスバザール県における3年間の水・衛生環境改善事業が終了しました!(外務省・日本NGO連携無償資金協力)

投稿日|2026年9月11日
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Young man in an orange shirt stands beside a water tap while a woman in a blue patterned dress uses the faucet, in a yard with buckets and brick walls behind them.

ワールド・ビジョン・ジャパンは、皆さまからのご支援と、日本外務省の「日本NGO連携無償資金協力」を通じて、バングラデシュ人民共和国において「コックスバザール県ラム郡における水・衛生環境改善事業」を3年間(2023年3月~2026年7月)に渡って実施しました。ここでは、その成果を動画とともにご報告します。

3年間の事業成果指標をすべて達成!

本事業では、水衛生分野の課題が大きいコックスバザール県ラム郡において、事業地の住民・関係者の積極的な参画と関与を通じて、以下の主な成果を含む活動を実施し、地域の包括的な水衛生環境の改善に取り組みました。

  • 104基の給水設備(浅井戸、深井戸、上水給水管システム)を設置し、計10,000人以上に安全な水を届けました。
  • 46基の共用・公共トイレの設置、貧困700世帯に対する個別のトイレ設置支援を通じて、計5,300人以上が衛生的なトイレを使用できるようになりました。
  • 洪水・冠水が多発する16地点に合わせて2.1kmの排水溝を整備し、計6,800人以上の住民の衛生的な生活環境が改善されました。
  • 対象20校に21基のトイレ、10基の手洗い場、6基の給水設備を設置・修繕し、計11,951人の生徒の学習環境が改善されました。また、各校に設置した「衛生コーナー」により、5,000人を超える女子生徒が月経時にも学校を休まず勉強を続けることができるようになりました。
  • 事業終了までに、対象30村のうち27村が、政府から正式に「屋外排泄ゼロ(Open Defecation Free)」の認定を取得しました。
Group of men at a ceremony exchanging a certificate under a banner about the Open Defecation Free declaration.
「屋外排泄ゼロ」を達成した村の表彰式
Signboard for World Vision's rural WASH project, with a painted house scene, trees, logos, and a photo of a smiling girl in the corner.
「屋外排泄ゼロ」を達成した村に設置した記念ビルボード

    ※より詳細な事業背景・内容については、以下リンクを合わせてご参照ください。
    https://www.worldvision.jp/report/news/20260306-30477/index.html

    この結果、本事業では当初設定した事業成果指標の目標値を以下の通りすべて達成しました。

    • 安全に管理された飲料水を利用できる住民の割合: 46.2%→81%(目標72%)
    • 衛生的なトイレを利用できる住民の割合: 57.3%→89%(目標70%)
    • 機能している水・衛生管理委員会の割合: 0%→100%(目標100%)
    • 適切な手洗い行動をしている住民の割合: 24.8%→62%(目標55%)

    *外部コンサルタントによるベースライン評価(2023年)とエンドライン評価(2026年)より

    日本国大使館・髙橋公使による事業地訪問

    Eight people pose for a group photo in front of a newly installed elevated water tank in a tropical yard.
    Community meeting outdoors as a woman speaks to an audience of villagers seated on chairs and ground cover.
    Four men stand outside a small beige building with red trim and a plaque on the wall, outdoors on a sunny day.

    2026年4月19日に、在バングラデシュ日本国大使館の髙橋公使が事業地のラム郡を訪問され、事業が設置した水衛生設備の視察、受益者である住民との対話を通じて、事業の成果を確認されました。

    Group photo of officials at a Project Closing & Thanksgiving Ceremony for the IWR WASH project, with a banner behind them.
    Speaker in a suit standing at a podium addressing an audience in a hotel conference room; photographers stand nearby and attendees sit in rows.

    また4月20日には、コックスバザール県中心部で実施した「事業終了時会合」にご出席されました。同会合では、事業地から計165名の住民を含む関係者が参加し、プロジェクト・マネージャーである李スタッフによる発表などを通じて、ともに3年間の事業成果を振り返る機会を持ちました。髙橋公使は、「本事業の強みは、事業チームとコミュニティ関係者との強い連携・協働である」と述べられ、コックスバザール県における継続的な支援の必要性を改めて強調されました。

    Panel discussion at a formal event in a hotel ballroom: a woman speaks at a podium on the left, while five men sit behind a long, flower-decorated table; Jamuna TV banner/logo visible.
    Front page of a Bengali newspaper with a large group photo at the top, showing people seated around a long table, and a bold Bengali headline beneath.

    終了時会合の様子はバングラデシュの主要メディアにも取り上げられました。

    事業地住民の声(成果動画から)

    Woman wearing a patterned hijab sits in a modest room, speaking about how empowerment has benefited their neighborhood (World Vision video frame).

    ベリーさん(事業地の住民)
    「以前は近くに給水設備がなく、丘のふもとから重い水がめを運ぶ必要があり、食器洗いも洗濯も、すべてそこでやるしかありませんでした。本当に骨の折れる作業でした。不衛生な水を子どもたちに飲ませるしかなく、子どもたちはよく下痢で体調を崩しました。あの苦労は言葉では言い表せません。でも今は、家の近くで水が使えるようになり、すべてが変わりました。女性たちが活力を取り戻し、多くの近隣住民が恩恵を受けています。家事や飲用に水を使え、子どもたちも病気にかからなくなりました。地域住民を代表して、水の危機に対応してくれたワールド・ビジョン・ジャパンに、心からの感謝を伝えたいです。」

    Man in a teal shirt being interviewed outdoors; World Vision logo and subtitles visible in the frame.

    ベラルさん(水・衛生管理委員会メンバー)
    「各家庭を訪問し、不衛生なトイレを使う危険性について伝えています。最初は耳を傾けてもらえませんでしたが、ワールド・ビジョン・ジャパンの事業とともに取り組んだ結果、今では屋外排泄をする住民はいなくなりました。」

    Young girl in a maroon hijab speaks to the camera outdoors, with subtitles and a World Vision banner visible.

    シャニカさん(青年女子グループのメンバー)
    「この3年間、ワールド・ビジョンの事業活動からたくさんのことを学びました。特に、安全な水利用、下痢症の対処法、適切な手洗い、基本的な衛生習慣、月経衛生の5つのテーマについてです。この学びを他の女の子たち、近所の人、親戚、友達にも伝え、みんなの意識を高め、力づけられるよう活動しています。」

    Faith leader Md. Hashem speaks outdoors beside a gate; World Vision logo visible with English subtitles about community inspiration.

    ムハンマド・ハシムさん(宗教リーダー)
    「ワールド・ビジョンの研修を受けた後、モスクの集会で学んだ内容を伝えました。地域の人々は、心からその重要性を理解してくれ、彼らの生活習慣が変わりました。不衛生な習慣や安全でない水の使用は、もう見られなくなりました。」

    Woman in a white hijab and glasses speaks on camera about keeping classrooms clean; Habiba logo bottom left and World Vision logo top right visible, with English subtitles about monthly sessions to keep classrooms clean.

    ハビバさん(学校衛生推進グループのメンバー)
    「ワールド・ビジョン・ジャパンの活動を通じて、毎月、教室と校内の掃除を行うようになったことで、私たちは地域できれいな学校のモデルとなりました。生徒たちの衛生意識が高まり、家族の間でも病気が減ってきています。私たち「衛生推進グループ」は上級生から下級生まで全クラスを訪問し、適切な手洗い、ゴミの処理、リサイクルの方法を実演しています。」

    Man in a blue suit sits at a desk in an office, delivering a video message about the IWR project implemented by World Vision in Ramu Upazila (captioned text visible).

    ファズル・ラッバニさん(ラム郡主任行政官)
    「ラム郡におけるワールド・ビジョンの事業は、衛生的なトイレを含む水衛生設備の設置を通じて、地域に大きな改善をもたらしました。ワールド・ビジョンの支援により、バングラデシュ政府の地域開発と公衆衛生の取り組みも向上しています。こうしたワールド・ビジョンの不可欠な事業に対して、資金援助くださった日本政府に感謝申し上げます。」


    李スタッフ(プロジェクト・マネージャー)からのコメント

    「プロジェクト・マネージャーとして、この3年間、ラム郡の人々とともに作り上げた成果をとても誇りに感じます。この事業は、単なる水衛生環境の改善だけでなく、コミュニティと子どもたちのより良い未来を築くという共通のビジョンのもとに取り組んできました。その結果、今では最も脆弱な世帯や若者たちの間で、たくさんの希望と夢が見られています。彼らがこの事業に積極的に関与し、力をつけてきたからこそです。
    この事業を可能にしてくださった日本政府、いつも温かいご支援をくださる日本のみなさま、そしてバングラデシュおよび事業地ラム郡で事業に関わってくださった全ての関係者に、心から感謝を申し上げます。」

    Man in a dark polo speaks to the camera at an outdoor construction site; caption identifies him as Euijin Lee, Project Manager, IWR Project.

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