多文化共生を学ぼう!勉強会 第1回を開催しました

(2023.11.29)

多文化共生を学ぶ勉強会を中野区内で実施しています

ワールド・ビジョン・ジャパンでは、国内活動の一環として、多文化共生について学ぶ勉強会を企画・実施しています。事務所が立地する中野区近隣で子ども支援に取り組む方々とご一緒に、多文化共生のあり方について考え、すべての子どもが豊かに育つことのできる地域社会づくりにつなげていくことを目指しています。

第1回勉強会「すべては、出会いがあったから ~松井リリアンさんを迎えて~」概要

講師の松井リリアンさん。ご自身の体験を踏まえ貴重なお話をしてくださいました

2023年9月11日に実施した第1回勉強会では、当事者の声を聞くことをテーマに、13歳でペルーから来日し今は保育士として活躍する松井リリアンさんを講師に迎え、ご自身の経験にもとづくお話を伺いました。

当日は、中野区や近隣地域で学習支援や子ども食堂の活動に取り組んでいる方、学校関係の方など、事前申込数を上回る参加者が来場しました。

講師の松井リリアンさんは、日本で働く親の呼び寄せにより来日した当時の葛藤や、来日後の学校生活でのつらい体験、進路選択時に直面した現実など、外国につながりをもつ子どもや若者が日々抱くリアルな思いを、数々のエピソードを通じて語ってくださいました。

また、支援する側の姿勢として、言葉がわからない・習慣がわからない等の「できないこと」を見つけて支援するだけではなく、その子どもができること・得意なことを見つけて伝え続けることの大切さも指摘されていました。

ロールモデルとなるおとなとの出会いや、地域や同郷出身者のコミュニティとの関わりが子どもたちにどんな力を与えるかについてのお話も興味深く、松井さんの熱い思いのこもった語りを通して、多くのことを学び、考えさせられる時間となりました。

熱心にリリアンさんの話を聴く参加者の皆さん

参加者の声

当日のアンケートより、参加者の感想の一部を紹介します。

  • 「(学習支援ボランティアで)今担当している子どもの気持ちを、代弁してもらったように感じた」
  • 「何がつらかったのか、私たちでは想像できない体験を聞けた。できないことを並べ立てるのではなく、できることを見つけることの大切さに気づいた」
  • 「松井さんのお話から、(日本語が不得意な親との)通訳を子どもにさせることの無神経さに気づいた。子どもはおとなに悩みを言えず、自分が役に立たなくては、と追い込まれてしまう」
  • 「当事者ならではのお話を伺えて大変参考になりました。目下手探りで支援を行なっていますが、本日のお話を参考に、引き続きしっかり支えたいと思います」

ワールド・ビジョン・ジャパンは、多様な背景をもつすべての子どもが、豊かに育つことのできる地域社会を目指し、今後も取り組みを進めてまいります。

お問い合わせ

特定非営利活動法人ワールド・ビジョン・ジャパン
支援事業第2部国内支援・アドボカシー課 高橋・志澤
E-mail: kodomo@worldvision.or.jp
TEL: 03-5334-5357

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