【新型コロナ】国連WFPと協働で「持ち帰り給食」を支援 ―南スーダンからの報告

(2020.07.20)



新型コロナウイルス感染症(COVID-19)により学校が閉鎖される中、ワールド・ビジョンは国連WFP(World Food Programme:世界食糧計画)と協働で、南スーダンの西エクアトリア州およびアッパーナイル州の19,980人の子どもたちに、149トンの持ち帰り給食を支援しました。

以前からこれら地域の学校で、温かい給食を提供する事業を国連WFPとともに実施してきたワールド・ビジョン。これまでに、183,000人の子どもたちの栄養状態が改善し、学校の出席率も向上したという実績があります。しかし、COVID-19で学校が閉鎖されている今、教育の遅れとともに心配されたのが、子どもたちの栄養状態の悪化でした。この状況を改善するため、給食に使用する食材を配布し家庭で調理してもらう取り組みを開始しました。

食材を受け取るため学校に集まった子どもたち

地域の小学校に通うサンデーちゃんはこう言います。「私の家族は1日に1食しか買うことができません。この持ち帰り給食のおかげで、私たちは十分に食べることができるようになりました。とっても嬉しいです。学校がすぐに再開し、中断していた勉強を再開できることを願っています」

この支援事業を統括するワールド・ビジョンのマドレーヌ・ビロンダはこう述べます。「十分な栄養を摂取することは、子どもたちが健康で豊かに生きるために不可欠です。栄養が不足すると、(COVID-19等の)感染症に対してぜい弱になる可能性があります」


ユネスコ(United Nations Educational, Scientific and Cultural Organization:国連教育科学文化機関)の報告書『Global Initiative on Out of School Children South Sudan』によると、南スーダンでは推定240万人の子どもが学校に通えておらず、国内の状況が大幅に改善しなければ、その数は260万人に増大する見込みです。

サンデーちゃん(中央)

「持ち帰り給食の事業は、今後3カ月間毎日実施します。それは、子どもたちの栄養状態が良くなるだけでなく、この乾いた土地で食糧を探すために遠くまで出掛ける必要がなくなることを意味します。子どもたちが危険な目に合うことも防げるのです」と、アッパーナイル州でプログラム・マネージャーを務めるイノス・ムガベは言います。

長年にわたる紛争、避難生活、経済崩壊、そして今の新型コロナウイルスは、子どもたちから教育の機会を奪っており、この世代の未来を危険にさらしています。「COVID-19は急速に拡大しており、学校の再開を予測することは困難です。この取り組みを実践することで、子どもたちが栄養価の高いものを食べ健康を維持しながら、家庭学習やラジオ教育プログラムにも参加できるようになります」とビロンダは言いました。

ワールド・ビジョンは、最もぜい弱な環境にある子どもたちとその家族をCOVID-19から守るため、これからも世界中で活動し続けます。

豆を受け取る男の子

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