ワールド・ビジョン・ジャパンでの 2 年間|グローバル教育アシスタントとして学んだ「“何もかも”はできなくとも、“何か”はきっとできる 」
「この前、ミャンマーに行ってきて」「これはヨルダンのお土産で」
日常会話に世界の国名が飛び交うオフィスで 2 年間、グローバル教育アシスタントとして大学在学中に勤務させていただきました、キトウです。
幼稚園・保育園から大学までを対象に、講師派遣、子どもたちの事務所訪問の受け入れ対応、サマースクールの企画・運営教材発送、新規教材アイデア出しなど幅広い業務に携わりました。
この記事では、講師派遣の現場で見た子どもたちの学びと行動の広がり、そしてチームで働く中で学んだ価値観を振り返ります。

講師派遣の現場で出会った、子どもたちが世界を「自分ごと」にする瞬間
年齢や経験に関係なく、「誰でも、”何か”はできる」。
この思いは、私が国際協力に関わる中で大切にしてきた原動力です。
講師派遣の現場で、子どもたちの表情が変わり、その学びが家庭や行動へと広がっていく様子を見るたびに、小さな一歩でも確かに誰かの心を動かせるのだと実感しました。
ある保育園での授業。教室に入った直後は、園児さんたちが元気に話しかけてくれました。
しかし、紙芝居を通して、アフリカの同世代の子どもたちの暮らしや、学校に通えない現状、安全な水を得られない状況を伝え始めると、初めて見る現実に息を飲んで紙芝居を見つめる子、隣の友達と小さく「え…?」とささやく子、手を挙げて真剣に質問する子。体験ワークでは、その変化がさらに深まります。
水汲み体験で18Lのタンクを持った園児さんが、暑さや危険と隣り合わせの道を、同じ重さの水を毎日運ぶ子どもたちの存在を実感する姿がありました。
遠い国の出来事だったはずの現実が、その瞬間、確かに“自分ごと”として受け止められているように感じました。


「“何か”はきっとできる」が、家庭や地域へ広がった瞬間
さらに印象的だったのは、その学びが園児さんだけでなく、家庭へも広がっていたことです。
ある幼稚園の授業後、先生からこんなお話を伺いました。
「お子さんがワールド・ビジョンのスタッフから聴いた話を家でして、それをきっかけに保護者の方々がバザーで募金活動をされた」
教室で生まれた学びが、家庭や地域へとつながっていく。その広がりを知り、グローバル教育が担う役割の大きさと責任、そしてやりがいを改めて感じました。
「“何もかも”はできなくとも、“何か”はきっとできる」
ワールド・ビジョンの創設者であるボブ・ピアスが語ったこの言葉の確かさを、子どもたちや保護者の方が世界と“出会う”瞬間に立ち会うたびに実感しています。


グローバル教育を支えるチームの中で学んだこと― 信頼と、言葉の責任―
この2年間、グローバル教育の現場に立つ中で、私が大きく成長できた理由の一つが「チームで働く」という経験でした。大学生の私にとって業務スキルだけでなく、仕事への向き合い方や価値観そのものを学ぶ貴重な時間でした。特に、直属の上司である徳永さんと松本さんから多くのことを学びました。
徳永さんは、「面白そう!」と、いつも挑戦を後押ししてくれる存在でした。
進路に悩んでいた時にも、「それならユースの方々を集めましょう!」と声をかけてくださり、その一言をきっかけに、ユース向け国際協力キャリアワークショップを企画・実施することができました。この経験は、「信頼して任せる」ことの力を教えてくれました。
松本さんから学んだのは、言葉や表現に向き合う責任の重さです。
教材の一言ひとことに「誰のための言葉か」「子どもたちにどう届くか」を考え抜く姿勢から、ワールド・ビジョン・ジャパンの名前で発信する重みを学びました。
この2年間で実感したのは、信頼し合い補い合うチームだからこそ、1+1以上の力が生まれるということです。グローバル教育が子どもたちの心を動かす背景には、こうしたチームの積み重ねがあると感じました。


形が変わっても行動し続ける― 「“何か”はきっとできる」という実感 ―
講師派遣の現場で見た子どもたちの表情の変化、学びが家庭や地域へ広がっていく瞬間、そして仲間と支え合うチームでの仕事、こうした経験を通して、「“何もかも”はできなくとも、“何か”はきっとできる」という言葉が、私自身の確かな実感になりました。
私は15歳から約8年間、国際協力に関わってきましたが、この春、一般企業への就職を機に、その歩みはいったん区切りを迎えます。ただ現場からは離れても、世界の子どもたちが直面する課題がなくなるわけではありません。
ワールド・ビジョン・ジャパンで過ごした2年間の学びと価値観を胸に、場所や形が変わっても「きっとできる」何かを探し、世界の子どもたちの状況改善に向け行動し続けていきたいと思います。

子どもたちが世界を“自分ごと”として考えるきっかけを、あなたの現場にも。
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