【ネパール土石流】発生から約1.5カ月 4万人以上に支援を届けました

投稿日|2026年10月16日
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設置した「子どもの居場所」(Child Friendly Space: CFS)で遊ぶ子どもたち
設置した「子どもの居場所」(Child Friendly Space: CFS)で遊ぶ子ども

ネパール中部で8月26日に発生した大規模な土石流から、およそ1.5カ月が経ちました。現地で活動を続ける国際NGOワールド・ビジョンは、10月12日までに累計40,339人に支援を届けました。

8月26日朝、ネパールと中国の国境付近で発生した氷河雪崩が引き金とされる土石流が、ネパールに甚大な被害をもたらしました。被害は、ラスワ郡、ヌワコット郡をはじめ複数の郡にまたがり、ネパール政府は被災地域を災害危機地域に指定し、国際社会に支援を要請しています。

政府の発表(10月5日時点)では、1,455人の死亡を確認、5,000人以上が依然行方不明という状況です。吊り橋や道路橋も流され、道路や電力、通信などの生活インフラも被害を受け、支援の提供にも影響を及ぼしています。

甚大な被害のあったヌワコット郡
甚大な被害のあったヌワコット郡

これまでの支援によって

ワールド・ビジョンは現地パートナー団体と連携しながら、食料や生活必需品や水・衛生支援、子どもの保護を中心に活動しています。子ども12,063人を含む、40,339人に以下のような支援を届けました。皆さまのあたたかいご支援に心より感謝申し上げます。

・1,600個の食料パックを配布
・1,789セットのキッチン用品を配布
・551個の衛生キットを配布
・70基の給水タンクを設置
・476人へ心理社会的支援を実施
・6〜59カ月の子どもとその母親231組の健康診断を実施
・洪水で壊れた水道施設2カ所を修復

支援地へ運び込まれる給水タンク
支援地へ運び込まれる給水タンク
Group of people in line with World Vision hygiene kit backpacks walking beside a muraled building on a sunny day.
被災者へ提供した衛生キット

「学校に戻りたい。通える学校がない」ー 避難所で暮らす14歳の少女

被災地に住むプルサさん(仮名、14歳)は、母親と学校で避難生活を送っています。8月26日の朝、テコンドーの教室からの帰り途中、「洪水が来た」という叫び声を聞きました。母親と丘の上へ走り、濁流が村をのみ込むのを見つめるほかありませんでした。
自宅は流されずに残りましたが、危険な状態にあり戻ることができません。避難所では10〜12人が1つの部屋で眠り、トイレは汚れて順番待ちが必要です。水浴びや水くみのためには、坂を下りなければなりません。
「家が恋しい。学校に行けないし、友だちにも会えない」とも話します。
「食べ物も衣類はあります。でも、みんな家を建ててもらえることを願っています。トタンの家でもいいんです」

学校で避難生活を送る、14歳のPさん
学校で避難生活を送る14歳のプルサさん(仮名)

水は引いても、危機は終わっていない

ワールド・ビジョン・ネパール事務局長ロズリン・ハンソン・ガブリエルは以下のように話します。

「洪水から1カ月あまりがたちました。水は引きましたが、多くの子どもたちにとって危機は終わっていません。家や持ち物、学校を失い、大切な人を亡くした子どももいます。復興は数週間で進むものではありません。私たちは今後1年、子どもたちに寄り添い続けます。

ワールド・ビジョンは現地でパートナー団体と協力し、子どもたちが『見守られている、声を聞いてもらえている、ひとりではない』と感じられるよう活動しています。災害で学びが中断された子どもは9,800人を超え、学校は一部で再開したものの、通常の状態には戻っていません。今後は、子どもたちが学校に戻り、遅れを取り戻し、日常を取り戻せるよう支えていきます。

希望はただ感じるだけのものではありません。行動に支えられてこそ、希望は現実になります」

ワールド・ビジョン・ネパール事務局長ロズリン・ハンソン・ガブリエル
ワールド・ビジョン・ネパール事務局長ロズリン・ハンソン・ガブリエル

冬を前に、復興の本格化

被災地の支援は、3か月の緊急人道支援対応から復旧・復興の段階へ移りつつあります。今後は、冬が来る前に避難所を出て暮らせる住まいの確保、学校の再建、水・衛生施設の復旧、被災者が生計を得るための農地と灌漑の修復が課題です。政府の調査によれば、復興に必要な額は約47.7億ドルと見込まれています。
ワールド・ビジョンは、8月27日から11月までの3カ月間の緊急対応に続き、12月から2027年8月まで早期復興に取り組みます。復旧・復興支援では約20,000人への支援を目標に、暮らしの再建と、子どもたちが安心して学びの場に戻れるための教育支援に力を入れます。

突然の災害により日常を奪われた子どもたち。  今日いのちを守り、明日への希望をつなぐため、ワールド・ビジョンは支援を届けます。  

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