アフリカ スワジランド支援地訪問ツアー報告

20名の方とともにスワジランドの支援地域を訪問しました

ワールド・ビジョン・ジャパンは、チャイルド・スポンサーの方を対象に地域の活動を視察し、チャイルドに会っていただける支援地訪問ツアーを、年に2~3回企画しています。


視察した診察所の前で子どもたちやコミュニティーワーカーの人たちと一緒に

2016年3月5日(土)~3月12日(土)に20名のチャイルド・スポンサーがスワジランドのゲゲ地域開発プログラム(以下ADP)を訪問しました。
ツアーでは、これまで手紙や成長報告でしか会えなかったチャイルドと初対面し、学校、裁縫グループ、モバイルクリニックなど、皆さまの寄付による支援の成果を視察しました。

支援地域での活動を視察しました

地域の女性たちで構成されている裁縫グループ。2014年に活動を開始し、現在は8人のメンバーがWVから9台のミシンの支援を受け、おもに洋服や教会用の服を製作して現金収入を得ています。これからの課題は販路拡大、と話してくれました。女性たちの自信に満ちた様子が印象的でした

ツアー参加者の「欲しい!」の声から即席販売会がスタート。お気に入りの洋服が決まったら製作者と一緒に記念写真を撮影しました。ご自身のためはもちろん、お孫さんのためにワンピースを選んだ方もいらっしゃいました

机などの支援を行ったプレスクールでは、子どもたちが可愛い歌で歓迎してくれました。英語の絵本や伝統的ダンス、などは現地語の教材を使って学んでいます。歯を磨くことやお掃除することなども学んでいます

この学校では授業に農業と畜産を取り入れています。年間を通して主食のとうもろこしや野菜の栽培と、鶏などの畜産を行っています。収穫物は給食として提供したり、生徒が家庭に持ち帰ります。子どもたちが学んだことを親にも伝えることで技術や知識の拡散に成果をあげています。
後ろに写っているのは、支援によって建設された、家畜を住まわせ、農具を収納する建物です
4年生の授業を見学しました。ツアー参加者にお願いした視察後のアンケートでは、「学校としての基本設備が整っていて、子どもたちがちゃんとした環境で勉強できていることが印象に残っています」という感想をいただきました
ツアー参加者の皆さんが支援地の学校を訪問したときのためにと文房具などのプレゼントを日本から用意してくださっていて、子どもたちは大喜びしてくれました

支援によって建てられたクリニックを視察。この地域に常勤のお医者さんや看護師はおらず、以前は月に1度、遠く離れた病院からお医者さんが訪問診察していましたが、診療所ができてからは週に2回診察が行われるようになりました
視察日の前日に訪問診察があり400人の人々が受診したと地域のコミュニティーワーカーの皆さんが話してくれました。特に、栄養改善、HIV/エイズ感染予防、妊産婦のケアに注力しています
地元の警察が主体となって、若者のためにビーズなどで商品を作る技術指導を行っています。以前は警察署内で活動していましたが、WVの支援でセンターを建設しました。写真のようなネックレス製作で若者が収入を得られるようにし、犯罪予防につなげる狙いがあります。ツアー参加者も購入し、若者の取り組みに協力しました

参加者の声と動画

チャイルドや支援地域の人たちと絆の深まる時間を過ごしました。

現地でもらったカンガを着付けてもらいました。「音楽や踊りの中で活き活きと暮らす子どもたちに元気をもらい、支援しているチャイルドとも心のつながりを持てたとても良い旅でした。この旅を振り返り、世の中をより良いものとするために、自分が何をすべきかを常に考え、実行していきたいと思います」(濱館さま、写真左)
「現地の人のニーズと支援する側との意思疎通が充分に図れてこそ、活かされた支援ができるのだと感じた。スタッフの熱意も感じられたので期待したいと思う」(栗尾さま)
「何でもすぐに物が手に入る生活に慣れてしまっている私たちは物に満たされていても、心の豊かさとは比例していないと言う事を現地の人たちと会って思った」(打田さま)
「(チャイルドに)直接会うことでスワジランドの現状やチャイルドの様子を知ることができた。自分が少しでも役に立っていると実感できてうれしい」(上野さま、写真前列左から2人目)
【動画】視察で訪問したプレスクールでは歌で迎えてくれました
【動画】小学校4年生の授業を見学しました。最初に映る小さな建物は子どもたちの育てた野菜などを使って給食を調理するキッチンです。突然の見学者に子どもたちの驚きの声が聞こえてきます

ハプニングの連続の旅でした

当初、20時間程度で現地に到着できるはずが、飛行機のエンジントラブルのために香港、ヨハネスブルグで1泊ずつして成田空港から現地到着まで72時間かかる大旅行となりました。またスワジランドは干ばつ中にもかかわらず、初日の夜に大雨が降り、翌日からぬかるみに苦戦しました。

このために、予定していた視察やチャイルドとの交流の時間が大幅に短縮されてしまいましたが、車がスタックすると地元の方々が牽引のためのロープを貸してくれたり、一緒に押してくれたりしてスワジランドの人たちのやさしさに触れることができました。また、参加してくださった皆さまは、互いに励まし合いあい、車中でも食べ物を分け合うなど、数々のトラブルを乗り越えるために温かい気持ちでご協力くださいました。

飛行機の都合で急遽、ヨハネスブルグからゲゲまで陸路で移動。南アフリカで出国手続きをし、スワジランドの入国手続きに徒歩で向かう参加者
支援地域内の舗装されていない道が雨でぬかるみ、パンクとスタッフを繰り返し、地元の人、ツアー参加者が力を合わせて乗り越えました