子どもへの性的搾取を防ぐため
ハイディ・デュピュイ氏(WVC)とともに外務省、警察庁を訪問

2008.12.22

ワールド・ビジョン・カンボジア(WVC)ハイディ・デュピュイ氏とともに、外務省・警察庁を訪問しました

警察庁生活安全局少年課との意見交換を終えて(ハイディ氏)

「何かはきっとできるキャンペーン」特別企画のために来日していたワールド・ビジョン・カンボジア アドボカシー・広報ディレクター ハイディ・デュピュイ氏とともに、12月8日・9日、ワールド・ビジョン・ジャパンのアドボカシー担当者が、外務省と警察庁を訪問し、子どもの性的搾取と人身売買への対策に関して意見交換を行いました。

この問題に関して、カンボジア国内、また、カンボジアを含むメコン川流域の国々でワールド・ビジョンが行っている様々な活動とともに、ハイディ氏が来日直前に参加した「第3回子どもと青少年の性的搾取に反対する世界会議」(於ブラジル)へ向けて、当事者である子どもたち自身の参加を後押ししたワールド・ビジョンの取組みについても紹介し、今後の協働の可能性について対話を行いました。

さまざまな対策が進展する一方で、性的搾取の犠牲となる子どもたちは世界中で増加しています。また、年間120万人の子どもたちが性的搾取または労働目的で売買されていると推計されています。

外務省総合外交政策局人権人道課 課長の志野様(右)、岡田様(左)との意見交換を終えて。

子どもの権利の著しい侵害である性的搾取や人身売買をなくすためには、子どもを中心とした政策的枠組みや法律が制定され、政府機関、NGO、警察が密接に協力して予防、被害者の保護、加害者の訴追を進めていくことが不可欠です。今回の対話を通して、特に、世界会議のフォローアップと、日本人がカンボジアの子どもを性的に搾取するケースの対策について、ワールド・ビジョンと日本の政府・警察との具体的な連携可能性を見出すことができました。
ワールド・ビジョンは、今後とも、世界の子どもたちの声とコミュニティでの活動に根ざした提言を行い、政府や様々なパートナーと連携して活動を進めていきます。