【事務局長就任のご挨拶】ワールド・ビジョン・ジャパンでの20年 |事業地で見た支援の成果とこれから
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2025年10月に、ワールド・ビジョン・ジャパン(WVJ)の事務局長に就任いたしました中島みぎわです。日頃より、世界の子どもたちのために温かいご支援をお寄せいただき、心より御礼申し上げます。
この場をお借りして、私が国際協力に関わり、NGOであるWVJに就職したきっかけ、そして事務局長として大切にしていきたい想いをお伝えできればと思います。
国際協力に関心を持った原点
幼い頃に出会った募金箱の記憶とフィリピン訪問で感じた「想いが届く仕組み」

私が国際協力やNGOの活動に関心を持つようになったきっかけは、幼い頃に教会で目にした募金箱でした。そこに描かれていた途上国の子どもたちの姿を通して、「自分とは違う状況に置かれている子どもたちがいる」という現実を、子どもながらに感じ取ったのだと思います。その後、大学時代にフィリピンを訪れ、地域に根差した活動をする人々と出会いました。
その経験から、「一人ひとりの想い(善意)が、確かに誰かに届く仕組み」に関わりたいと考えるようになりました。
ワールド・ビジョン・ジャパンとの出会い
民間企業からNGOの道へ
大学卒業後は民間企業に就職し、忙しくも充実した日々の中で多くのことを学びましたが、3〜4年が過ぎた頃、改めて国際協力への想いが心に浮かび、2005年にWVJに応募しました。準備に時間がかかり、締め切り当日に応募書類を直接事務所に持ち込んだことを覚えています。何とか入団することができ、それ以来、財務経理、支援事業の会計管理、マーケティング(ファンドレイジング)、戦略企画など、さまざまな立場から団体の働きに携わり、約20年が経ちます。
再び訪れたフィリピンで見た希望
チャイルド・スポンサーシップがもたらした変化

奇しくも就任直前の2025年8月、再びフィリピンを訪問する機会がありました。訪れたのは、ワールド・ビジョンの中心的プログラムであるチャイルド・スポンサーシップによる支援事業が、数年後に終了を迎える地域です。支援地域の方々や子どもたちは、養鶏などの生計向上の取り組みや学校の様子など、支援による変化を紹介してくれました。その表情には、感謝だけでなく、自信と希望があふれていました。支援を受けながら成長し、高等教育に進んだ一人の女の子はこう言ってくれました。「自分にこんな可能性があるとは知らなかった。」
この言葉は、まさに、皆さま一人ひとりの想いが確かに届いた証だと感じました。WVJ入団の原点ともいえるフィリピンの地を、事務局長就任直前に訪れることができたことに、不思議なご縁も感じています。
「すべての子どもに豊かないのちを」という願い
支援が終わることは、人々が自ら継続していくこと

私たちワールド・ビジョンは「すべての子どもに豊かないのちを」という願いのもと活動しています。その願いが実現すれば、ワールド・ビジョンのような団体は不要になるのかもしれません。実際、私が訪れた地域でも、人々が自ら活動を継続しその成果を維持できるようになっていました。そして地域は、支援を卒業していきます。しかし一方で、国内外には依然として多くの課題があり、世界では紛争や自然災害が相次ぎ、日本国内でも厳しいニュースが続いていることも、また現実です。
このような時期に事務局長という役割を担うことに、身の引き締まる思いです。そのような中にあっても、支援者の皆さまからの信頼を大切にし、子どもたちのための支援を着実に広げていきたいと考えています。
事務局長として大切にしたい想い ともに歩んでくださる皆さまへ
「”何もかも”はできなくとも、”何か”はきっとできる」、子どもたちのために希望を届け続ける

ワールド・ビジョン創設者ボブ・ピアスは、「”何もかも”はできなくとも、”何か”はきっとできる」と語りました。2024年に来日した、ワールド・ビジョンの現総裁アンドリュー・モーリーは、私たちWVJのスタッフに向かってこう言いました。
「あなたが誰かに『なんの仕事してるの?』と聞かれたら、ぜひ、こう答えてください。『私たちは、子どもたちのために、世界を変えてるんだ。希望を届けてるんだよ』と。」
これから、事務局長として判断に迷うこともたくさんあるでしょう。その時には、「”何もかも”はできなくとも、”何か”はきっとできる」「子どもたちのために、世界を変える。希望を届ける。」この言葉に立ち返りたいと思います。
何より、WVJは、ともに歩んでくださるお一人ひとりのご支援で支えられています。
すべての子どもが豊かないのちを生きられるその日まで、どうぞ変わらぬお力添えをお願いいたします。
あなたの想いも、子どもたちの未来につながります
ワールド・ビジョン・ジャパンの支援活動について、ぜひご覧ください。

先日ワールド・ビジョンの総裁、CEO(最高責任者)であるアンドリュー・モーリーが来日した。ワールド・ビジョンは世界約100カ国で活動する国際NGOで、それぞれの国が事務局を置き、独自に総会・理事会をもって運営の責任を持っている。

フィリピンは、東南アジアに位置する島国で、約7,100の島々からなっています。首都はマニラで、国土は日本の約8割、東南アジアでは東ティモールと並ぶキリスト教国です。公用語はフィリピノ語(タガログ語)と英語ですが、ほかにも180以上の言語が使われています。主な民族はマレー系で、ほかに中国系、スペイン系およびこれらにルーツを持つ人々や少数民族がいます。雨期は8月~1月です。

国際協力NGOワールド・ビジョン・ジャパンは、
開発援助(チャイルド・スポンサーシップ等)、緊急人道支援、アドボカシーを活動の3本柱として世界で活動しています。

世界の子どもを支援する国際NGOワールド・ビジョン・ジャパン(東京都中野区、理事長:片山信彦、以下WVJ)は、2025年10月1日付で、当団体の現副事務局長である中島みぎわ(なかじまみぎわ)が事務局長、同時に、理事に就任することをお知らせいたします。
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