3分でわかるフィリピン ~フィリピンって、どんな国?~

投稿日|2025年3月26日
更新日|2026年5月29日
  • 3分でわかる
  • #3分でわかる
  • #フィリピン

この記事でわかること

フィリピンは東南アジアの島国で、約7,100の島々からなり、首都はマニラです。​主要産業は農林水産業で、近年はサービス業や観光業も成長しています。​しかし、子どもの貧困や教育、栄養不足、暴力被害、自然災害など、多くの課題に直面しています。

フィリピン支援に関わる野本スタッフが解説します!

フィリピン支援に関わる野本スタッフが分かりやすく解説します!

フィリピン共和国(以下、フィリピン)の基礎データ

首都マニラ
言語国語はフィリピノ語、公用語はフィリピノ語および英語。180以上の言語がある。
民族マレー系が主体。ほかに中国系、スペイン系及び少数民族がいる。
宗教ASEAN唯一のキリスト教国。国民の83%がカトリック、その他のキリスト教が10%。イスラム教は5%(ミンダナオではイスラム教徒が人口の2割以上)。
面積299,404km2(日本の約8割)
人口1億1,272万9,484人

2026年4月:外務省

フィリピンって、どんな国?

フィリピン共和国(以下、フィリピン)は東南アジアに位置する島国で、約7,100の島々からなっています。東南アジアでは東ティモールと並ぶキリスト教国です。スペインとアメリカによる植民地支配、第2次世界大戦中の日本軍政支配、アメリカによる再植民地化などの過酷な歴史を経て、1946年に独立しました。主要産業は農林水産業ですが、近年では高い英語力を生かしたビジネス・プロセス・アウトソーシング(BPO)産業を含めたサービス業やリゾート地を中心とした観光業も中心的な産業として大きく成長しています。

人々はどんな問題に直面しているの?

有機農業で野菜を栽培している様子
  • 経済状況は安定しているものの、10.9%の家庭は貧困状態にあります。
  • 学習危機は依然として続いています。 2024年に公表された2022年PISA(国際学習到達度調査)のデータによると、フィリピンは15歳の生徒を対象とした地域別・世界全体の評価において最下位であることが明らかになりました。
  • ワクチン接種率は大幅に改善しましたが、いまだに16万人以上の子どもたちが一度も接種できていません。
  • 子どもの低身長率はSDG目標達成に向けて進展がみられますが、全体の23.6%は低身長です。また、低体重は5.6%、妊婦の貧血は21.7%、生後6〜23か月の子どもの貧血は25.3%と依然として課題です。
  • 法律に抵触した子どもの問題は、ミンダナオで依然として深刻な課題となっています。多くの子どもが武装グループへの勧誘、人身売買、搾取、選挙に関連した暴力のリスクにもさらされています。
  • サイクロンなどの自然災害により、多くの人が住む場所を失い、学校や病院など公共施設やサービスも大きな被害を受けています。

データ出典:UNICEF Country Office Annual Report 2024 – Philippines

野本スタッフより一言

養鶏による生計向上グループに話を聞いている野本スタッフ(左端)

ワールド・ビジョン・ジャパン支援事業部 人道・開発事業第1課
野本 理恵(のもと りえ)

近年、フィリピンでは首都マニラを中心に経済発展が進む一方で、農村部との格差が大きな課題となっています。子どもたちの貧困や栄養不良、教育の質が不十分であることなどが、子どもたちの健やかな成長を妨げる要因となっています。また、フィリピンでは台風や地震などの自然災害が頻繁に発生し、農村部の脆弱な家屋に暮らす人々に甚大な被害をもたらしています。
ワールド・ビジョンは、地域開発プログラムなどを通じて、15年以上にわたり地域とともに歩んできました。私は活動を通して、本を読む力を身につけた子どもたちや、収入を得られるようになった人々に出会ってきました。たとえ貧困の中にあっても、明るく、希望をもって前に進むフィリピンの人々の姿に、私のほうが励まされることもあります。これからも、フィリピンの子どもたちと地域の人々が自立を目指して歩んでいけるよう、ワールド・ビジョンは支援を続けていきます。子どもたちと地域の人々の未来を、ぜひ一緒に応援していただけたら嬉しいです。

関連記事Related Articles