3分でわかるスーダン ~スーダンって、どんな国?~
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この記事でわかること
スーダンは北東アフリカに位置し、首都はハルツームです。多様な民族が混在し、歴史的に内戦や紛争を経験してきました。2019年に独裁政権が倒れたものの、政治的・経済的に不安定な状況が続いています。2026年には国民の約3人に2人以上が人道支援を必要としており、食糧不足や栄養失調が深刻な問題となっています。
スーダン支援に関わる土原スタッフが解説します!

ワールド・スーダン共和国(以下、スーダン)の基礎データビジョンとは
| 首都 | ハルツーム(ナイル川の源流である青ナイル川・白ナイル川の合流点、政治・軍の中枢) |
| 言語 | アラビア語(公用語)、英語も通用、その他 部族語多数 |
| 人種・民族 | 主としてアラブ人、ヌビア人、ヌバ人、フール人、ベジャ人等(200以上の民族が混在) |
| 宗教 | イスラム教、キリスト教、伝統宗教 |
| 面積 | 188万平方キロメートル(日本の約5倍) |
| 人口 | 4,938万人 |
2026年4月:外務省
スーダンって、どんな国?
北東アフリカに位置し、アフリカ大陸第3位(2011年の南スーダン独立以前はアフリカ最大)の国土面積を誇るスーダンは、地政学的にも南北をナイル川が縦断し、スエズ運河の後背地として地中海世界・中東世界とアフリカを結ぶ重要な役割を果たしてきました。イスラム教を信仰するアラブ系住民が多い北部(現:スーダン)と、キリスト教や伝統宗教を信仰するアフリカ系住民が多い南部(現:南スーダン)など多様な民族が混在しているスーダンは、1899年からイギリスとエジプトによる共同統治下におかれ、南北を分断する植民地政策が取られていました。
1956年にイギリス・エジプトからスーダン共和国として独立する一歩手前で、北部のイスラム教徒と、分離・独立を求める南部キリスト教徒が対立し内戦が勃発。最終的に2005年の南北和平協定が締結されるまで約半世紀にわたり「アフリカ最長の内戦」と呼ばれるスーダン内戦(第1次:1955年〜1972年、第2次:1983年~2005年)が続きました。
第2次スーダン内戦が停戦に向かっていた頃、スーダン西部のダルフール地方では同じイスラム教徒の中でもアラブ系と非アラブ系が対立しダルフール紛争(2003年~2010年)が勃発。スーダン内戦を終結させようとしていた最中、これ以上の分離を認めない当時のバシル政権は政府軍による無差別虐殺を黙認し、「世界最悪の人道危機」と呼ばれました。
植民地政策の影響を受け、強権的で軍事的な政治体制が続き、首都ハルツームに資本が集中し低開発であった周縁地域に資本が投下されないことによる基礎的な生活インフラの欠如などが現在も課題として残っています。また長期間の紛争の影響を受け、西部のダルフール地方、油田地帯である南スーダンとの国境地帯では武力衝突が続き、不安定な情勢が続いています。
Reference: 外務省 わかる!国際情勢Vol.59、アフリカ日本協議会 南スーダンの独立 歴史的背景と今後の展望
人々はどんな問題に直面しているの?

2019年9月、約30年間続いた独裁政権であるバシル政権が軍事クーデターによって倒れ、新たな暫定政府が設立されました。しかし国民選挙による民生移管に向け政治的に不安定な状況が続き、一方で長期の内戦により疲弊していた国内経済は世界的な新型コロナウイルスの流行に伴いさらに悪化し、人々の生活に深刻な影響を与えています。
スーダンでは、2026年には国民の3人に2人以上にあたる3,370万人が人道支援を必要としており、これは世界最大の人道的危機となっています。この数は2025年から330万人増加しており、増加の主な要因は、ダルフールおよびコルドファン地域での紛争の激化です。
またスーダンはアフリカの中でも難民の受入国の一つであり、国内には86万人以上の難民・庇護申請者が暮らしています。加えて、国内避難民は930万人に及び、その多くはダルフールおよびコルドファン地域での戦闘により、しばしば複数回にわたって故郷を追われた人々です。このような背景により、人々は長期間にわたって食糧不足、栄養不良、病気等の蔓延と隣り合わせの過酷な生活を送っています。2026年時点で、1,050万人が教育支援を、840万人が栄養支援を、2,100万人が保健支援を必要としています。
Reference: OCHA Sudan Humanitarian Needs and Response Plan 2026
土原スタッフより一言

ワールド・ビジョン・ジャパン支援事業部 人道・開発事業第2課
土原 優希(つちはら ゆき)
ナイル川が流れ、豊かな歴史と文化を育んできたスーダン。しかし2023年に始まったスーダン紛争から3年が経過した今も、多くの人が家を追われ、女性や子どもたちは日常で様々な危険や暴力にさらされ続けています。保健医療や安全な水へのアクセスなど、生きていくために不可欠なものさえ届かない現実が続いています。
ワールド・ビジョンは、2005年のダルフール紛争以来、スーダン国内の複数地域で人道支援に取り組んできました。
危機が長引くなかでも、現地の人々が持つ強さと回復力を信じながら、必要な支援を必要な人に届けられるよう、そこに住む人々に寄り添い続けます。
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