【熊本地震から 1 カ月】つながり、支援を広げる――子どもたちの日常を取り戻すために

投稿日|2026年8月27日
熊本地震緊急支援

7月28日に発生した熊本地震から明日で1カ月を迎えます。 
世界の子どもを支援する国際NGOワールド・ビジョン・ジャパン(事務局:東京都中野区、事務局長:中島みぎわ/以下、WVJ)は、7月30日から熊本県にスタッフを派遣。ニーズを聞き取りながら、水・食料などの緊急援助物資の配布をはじめ、子どもたちが安心して過ごせる居場所づくりの支援や、学童クラブや保育園の再開支援などを続けてきました。また、9月新学期の教育機関の再開を前に、必要な物資の提供や環境整備の支援を、行政や企業との連携を広げながら進めています。 今後も地域の声に耳を傾け、災害時に最も弱い立場に置かれやすい子どもたちを軸に、多くの方々とのつながりを力に、必要な支援を届けてまいります。 

発災直後から現地で活動してきたWVJ高橋スタッフが現地より活動の報告と、これからの支援への思いをお伝えします。 

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子どもたちが安心して過ごせる「居場所」をつくる

WVJは、子どもたちが安心して過ごせる居場所の運営や運営支援を、美里町、嘉島町、宇城市内のコミュニティーセンターや、公的施設、小学校などで実施してきました。災害という危機的状況を体験し、今も余震が続く中で日常と異なる環境に置かれている子どもたちにとって、心身の回復を図るうえで、「あそび」は欠かせないものです。 

美里町では、民生委員の方が自主的に立ち上げた子どもの居場所の運営を8月6日以降計8日お手伝いしました。国立青少年教育振興機構の「派遣キャラバン隊」や、「厚真けん玉クラブ」(遠隔サポート:NPO法人ezrock)の協力を得て、子どもたちが楽しめる遊びやレクリエーションを実施しました。 

嘉島町では、熊本県フットボールセンターCOSMOSで、「嘉島湧く湧く元気クラブ」主催の子どもの居場所の立ち上げと運営を支援しました。8月9日には、日本サッカー協会から日本サッカー協会防災・復興支援部会長で元サッカー日本代表の永島昭浩さんが訪れ、サッカーや卓球も教えてくださり、子どもたちに笑顔と歓声が広がりました。 

美里町の「子どもの居場所」で遊ぶ子どもたち 
美里町の「子どもの居場所」で遊ぶ子どもたち 
COSMOSを訪問くださった元サッカー日本代表の永島昭浩さん
COSMOSを訪問くださった元サッカー日本代表の永島昭浩さん

宇城市においても、小学校主催の子どもの居場所の立ち上げと運営を支援しました。8月19日には、フリーアナウンサーの村上美香さんが来てくださり、豊かな表現と身振りを交えながらの絵本の読み聞かせに、子どもたちは夢中になっていました。このご縁は、美里町で支援していた居場所での読み聞かせの活動からつながったものです。厚真けん玉クラブのけん玉けんちゃんにも再び登場いただきました。 
一つひとつの活動や出会い、ご紹介が次の活動へとつながり、支援の輪が広がっています。 

宇城市内小学校の子どもの居場所。読み聞かせにきてくださった村上美香さん
宇城市内小学校の子どもの居場所。読み聞かせにきてくださった村上美香さん
美里町の子どもの居場所。けん玉講習に盛り上がりました
美里町の子どもの居場所。けん玉講習に盛り上がりました

企業と連携し子どもたちの居場所を快適に 

企業との連携により、テントや屋根の設置など、厳しい暑さの中で子どもたちが快適にすごせる環境づくりも進めています。 

WVJでは、太陽グループ株式会社さま、TSPプラス株式会社さまと連携し、計3か所にテント等の設備を支援しています。このうち、8月10日には宇城市の放課後等デイサービスに、冷房付きのテントを設置、また、COSMOSには8月25日に20m×20mの屋根の設置が完了しました。今週後半、宇城市で子どもの居場所を運営されているお寺に新たに設備を設置する計画です。 

太陽工業株式会社さまには、WVJは、2023年に発生したトルコ・シリア大地震の際にテントのご支援をいただきました。その後も国内外の災害対応に際して情報交換をさせていただいており、今回の熊本での連携が実現しました。 

熊本県フットボールセンターCOSMOSに設置された屋根。
熊本県フットボールセンターCOSMOSに設置された屋根。
涼しい屋根の下で、25日は、御船町の平成音楽大学の学生さんと子どもたちによる音楽体験会が開催されました。
涼しい屋根の下で、25日は、御船町の平成音楽大学の学生さんと子どもたちによる音楽体験会が開催されました。
太陽工業さまとの連携で設置されたエアコン付きテント
太陽グループさまとの連携で設置されたエアコン付きテント

子どもたちの「学びの日常」の再開を支える  

学校の再開は、子どもたちが学びと日常を取り戻していくための大切な一歩です。 これまでも再開された保育園、学童クラブに必要な物資や給食を届けてきました。 

美里町の学童クラブへ給食支援としてパンやおにぎり、飲料などをお届け(8月4日撮影)
美里町の学童クラブへ給食支援としてパンやおにぎり、飲料などをお届け(8月4日撮影)
八代市内の保育園におむつや衛生用品などをお届け(8月12日撮影)
八代市内の保育園におむつや衛生用品などをお届け(8月12日撮影)

新学期を迎えるにあたり、学校や教育委員会などからの要請を受けて、壊れてしまった学校備品や資材、また簡易給食の支援など、子どもたちが学びの日常を取り戻せるよう、再開に向けた取り組みを広げていきます。 
宇城市や氷川町の小中学校で9月新学期が始まるにあたり提供される簡易給食に向け、箸、紙皿、手袋など配膳に必要な物資をお届けしました。 
今後も引き続き、他団体とも連携し、子どもたちの学びの場所の再開にかかわるニーズに対応してまいります。  

緊急支援募金を受け付けています 

「熊本地震緊急支援募金」への皆さまのあたたかいご支援に心から感謝いたします。引き続き、ご協力をお願いいたします。

フリーダイヤル 0120-465-009(9:00-23:00)

ワールド・ビジョン・ジャパンとは 

キリスト教精神に基づき、貧困や紛争、自然災害等のために困難な状況で生きる子どもたちのために活動する国際NGO。国連経済社会理事会に公認・登録されたワールド・ビジョンの日本事務所です。