【カンボジア】コンポントム州で新たな教育事業を開始しました

投稿日|2026年4月13日
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ワールド・ビジョン・ジャパンは、2026年3月より、外務省による「日本NGO連携無償資金協力」と皆さまからの募金およびご遺贈によるご寄付により、コンポントム州で新たな教育事業を開始しました。

農村地域の教育課題

近年、目覚しい発展を遂げているカンボジアですが、貧困対策や社会開発など取り組むべき課題が多く山積しています。地理的な要因や限られた行政予算により、インフラ整備や人的資源が不足し、教育や保健・水衛生といった公共サービスでは都市部と農村部での格差が大きな課題となっています。
コンポントム州コンポンスヴァイ郡も農村地域であり、貧困層が多く暮らす地域です。学校では、基礎学力レベルに達していない児童の割合が都市部よりも高く、留年や退学につながっており、初等教育を修了できない児童が2割を超えています。また6割以上の学校で、校舎不足などにより、同じ教室を午前・午後の2回に分けて別々の児童グループが使用する2部制がとられており、学習時間が短くなっています。

カンボジアの授業風景

新規事業で目指す学習環境の改善

新たに開始した教育事業では、対象校における教員の指導能力の強化、児童に対する学習評価と補習体制の構築、児童の学びを促進するための学習環境の整備を通じて、対象校6校の教育の質の改善を行い、児童の学習継続と、識字計算能力の向上を目指します。

ワールド・ビジョンは本支援事業地のコンポントム州コンポンスヴァイ郡で、2014年から2029年の予定でチャイルド・スポンサーシップによるコンポンスヴァイ地域開発プログラムを実施しており、教育や栄養分野に加え、子どもの保護分野を中心に活動しています。本事業を通じて、特にニーズが高い小学校における教員の能力強化や補習授業の提供、施設面の整備を含めた包括的な学校への支援を行うことが可能となり、大きな相乗効果が生まれることが期待されます。

大使館での署名式

2026年3月25日には、在カンボジア日本国大使館にて、外務省による日本NGO連携無償資金協力の贈与契約署名式典が執り行われ、植野篤志・駐カンボジア日本国特命全権大使と本事業のプロジェクト・マネージャーを務める千葉スタッフが署名を交わしました。

署名式の様子

署名式の様子は現地の新聞やニュースなどでも報道されました。下記のリンクからご覧いただけます。

■在カンボジア日本国大使館(日本語)
https://www.kh.emb-japan.go.jp/files/101000991.pdf
https://www.facebook.com/cambodianembassyinjapan/posts/1401665695330660/

■メールタイムズ(英語)(現地メディア)
https://www.khmertimeskh.com/501869732/japan-funds-early-childhood-education-project-in-kampong-thom/

■ワールド・ビジョン カンボジア事務所
https://www.wvi.org/newsroom/cambodia/press-release-japan-backs-education-project-improve-learning-rural-children

プロジェクト・マネージャー 千葉美奈より

本事業では、コンポントム州コンポンスヴァイ郡の6つの小学校を対象に、教員の指導力を高めるための研修、学習に遅れのある子どもへの補習体制の整備、そして、安全で効果的な学習環境の改善に取り組みます。これらの活動を通じて、子どもたちが安心して学び続け、基礎的な読み書きや計算の力を身につけられるよう支援していきます。
教育は、子ども一人ひとりの未来を支えるだけではありません。地域社会、そして国全体の発展を支える重要な基盤でもあります。すべての子どもが質の高い教育を受けられる社会の実現に向けて、本事業の実施にご尽力くださるすべての関係者の皆さまに、改めて感謝いたします。本事業を通じて子どもたちの学びと未来を支えていけるよう、引き続き全力で取り組んでまいります。

支援対象校でのアセスメントの様子
署名式で本事業を紹介する千葉スタッフ

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