【ウガンダ】佐々山駐ウガンダ大使が教育支援の現場を訪問されました

投稿日|2026年3月23日
  • 活動ニュース
  • #ウガンダ
  • #活動ニュース

ワールド・ビジョン・ジャパンは、2023年3月より、外務省「日本NGO連携無償資金協力」と、皆さまからのご寄付により、ウガンダ西ナイル地域のライノ・キャンプ難民居住地において、初等教育の環境改善事業を実施しています。

2025年12月15日、本事業地のひとつである小学校を、佐々山拓也 駐ウガンダ共和国日本国特命全権大使が訪問されました。

難民流入の影響を受ける地域の教育環境

ウガンダは、アフリカで最も多くの難民を受け入れている国です。事業地であるライノ・キャンプ難民居住地には、主に隣国南スーダンから避難してきた人々を中心に、20万人を超える難民が暮らしています。現在も毎月流入が続き、人口は増え続けています。特に、難民全体の54%を18歳未満の子どもが占めています。 

事業地では地域の公立学校で難民の子どもたちを受け入れていますが、もともと開発が十分に進んでいない地域であるため、児童数の増加に教育環境の整備が追いついていません。ウガンダ全土で教育は重要な課題のひとつですが、とりわけ本地域では、増え続ける子どもの数に対して教室やトイレなど学校設備が不足しており、学習環境の悪化が、多くの子どもの長期欠席や退学につながっています。

支援前の過密な教室の様子

こうした状況に対応するため、本事業では校舎や衛生施設といった施設面の整備に加え、教員研修や子どもの保護活動など、人材育成や地域内での取り組みも含めた包括的な支援を行い、安全で質の高い学習環境の整備に取り組んできました。

子どもたちの歓迎に包まれた訪問

当日は、地域の「読書クラブ」に所属する子どもたちが、感謝と歓迎の歌で大使を迎えました。

読書クラブは、本事業で研修を受けた地域ボランティアによって運営され、毎週土曜日に子どもたちが集まり、読み書きを学んでいます。学校外でも本や文字に親しみ、楽しみながら力を伸ばしていけるようしています。

このほか、読書クラブの子どもたちによる自作の詩の朗読や、小学校の児童による寸劇を通じた事業紹介も行われました。子どもたちが自らの言葉で日頃の学びの成果を発表する姿は、支援の成果が目に見えるかたちで実感できるひとときとなりました

子どもたちによる歓迎

新しい教室がもたらした変化

本校では、学習環境整備の一環として、3教室からなる新校舎と男女別トイレを整備しました。新しい教室には、教科書などの教材も備えられています。

これまで同校では、1,699人の児童に対し教室はわずか7室しかなく、その多くが老朽化し、窓や扉のない状態でした。特に児童数の多い低学年では、子どもたちが教室前方までひしめき合い、床に座って授業を受けており、教員も十分に指導できない環境にありました。

新校舎を案内してくれた教員は、次のように話してくれました。「新しい教室では、児童が机で勉強できるようになり、私も一人ひとりの様子をよく見ながら授業ができるようになりました。」

また、これまで読み書きが十分に身についていない低学年の子どもへの指導方法に悩んでいたものの、ワールド・ビジョンの教員研修に参加したことで、絵や図などの視覚教材を効果的に活用できるようになり、子どもたちの理解を助ける指導ができるようになったとも語ってくれました。

教材の紹介をする先生(左)とウガンダ駐在員(右)

地域からの感謝と未来への決意

訪問には、マディ・オコロ県の教育担当官も参加し、「日本の皆さまとワールド・ビジョンのご支援に心から感謝します。教育へのご支援は、地域に長く受け継がれる財産となるでしょう」と述べました。

校長は、「校舎の建設や読み書きの支援に加え、子どもの保護の活動により学校環境が大きく改善しました。これまで長期欠席や退学をしていた子どもたちが、学校に戻ってくるようになっています」と、変化への実感を語りました。

最後に佐々山大使から子どもたちへ、「困難なことがあってもあきらめず、将来のためにこれからも学び続けてください」と激励の言葉が贈られました。本事業は今年で最終年を迎えますが、ワールド・ビジョンは、残された期間も地域住民と力を合わせながら、子どもたちが自ら未来を切り開く力を身につけられるよう、引き続き取り組んでいきます。

佐々山大使と参加した子どもたち

関連ページ

ウガンダ 駐在だより

ウガンダ駐在員である古徳スタッフによるブログです。ウガンダ西ナイル地域のライノ・キャンプ難民居住地において、初等教育の環境改善事業の様子が書かれています。

外部サイト関連リンク

・在ウガンダ大使コラムのリンクはこちら

関連記事Related Articles