【バングラデシュ】住民たちと作り上げる清潔で衛生的なコミュニティ-水・衛生環境の改善支援
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ワールド・ビジョン・ジャパンは、皆さまからのご支援と、日本外務省のNGO連携無償資金協力を通じて、2023年3月31日からバングラデシュ人民共和国において「コックスバザール県ラム郡における水・衛生環境改善事業」(3年間)を実施しています。
開発が遅れ、水・衛生の課題が大きい事業地


バングラデシュ最南端に位置するコックスバザール県。世界最長(約120km)の自然海岸線で知られる一方、国内でも開発が遅れており、洪水や暴風雨、干ばつなどの自然災害に毎年のように見舞われる、厳しい環境にある地域です。
さらに2017年以降、隣国ミャンマー国内で迫害を受けたロヒンギャ難民が大量に流入し、現在では約120万人が暮らしているとも言われています。地域社会への負担は大きく、水や衛生環境の整備は急務となっています。

事業開始前のラム郡は、次のような深刻な水・衛生の課題がありました。
- 安全に管理された水を確保している人は36% (全国平均47.9%)※
- 改善されたトイレを自宅から20m以内で利用している世帯は25%※
- 衛生的なトイレや給水設備を備えた学校の不足
- 手洗いや下痢症の対処など、基本的な衛生知識の不足
- 水汲みの負担や月経時の学校欠席など、女性や女子への大きな影響
※Bangladesh Bureau of Statistics and UNICEF (2019)、icddr,b and UNICEF (2020)より
安全な水・衛生環境の欠如は、健康だけでなく、教育や生活全体に影響を及ぼしていました。


これまでの成果(2026年2月現在)
2023年3月の事業開始から約3年間で、計30村の44,551人を対象に支援を実施しました。
- 102基の給水設備(浅井戸、深井戸、上水給水管システム)を設置
- 43基のコミュニティ・トイレ、3基の市場用公共トイレを設置
- 脆弱な700世帯にトイレ資材、800世帯に手洗い設備を提供
- 約1.8kmの排水溝を整備
- 20校に17基のトイレ、10基の手洗い場、6基の給水設備を設置・修繕
- 住民や地域関係者への衛生研修・啓発活動を継続的に実施
- 30村のうち、22村が正式に「屋外排泄ゼロ(ODF)」の認定を取得
この結果、水へのアクセス改善だけでなく、地域全体で衛生習慣が広がりつつあります。





住民とともにつくる持続可能な変化
当事業では、地域住民自身が主体となることを大切にしています。開始当初から住民とともに課題を調査し、年齢や性別、社会的身分にかかわらず、あらゆる人々が参加できる仕組みを整えてきました。
その結果、水・衛生に関する知識と習慣が確実に広がり、地域の人々の「自分たちで守る」という意識も高まっています。




安全な水と衛生は、命と尊厳を守る基盤です。
事業終了時まで、より多くの人々の水・衛生環境および生活の改善につながるよう、バングラデシュに駐在する李スタッフ(プロジェクト・マネジャー)、事業チーム一同、引き続き努めて参ります。

【支援を受けた住民たちのストーリー(英語)】
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